2017年01月14日
ハンドルを直してあげる

20年以上前に母親にあげたTrangiaの紅いケトルを引き取ったのは父の一周忌の帰省でのことだった。その母も1年前に亡くなった。
母親は20数年前に息子からもらったその紅いケトルを亡くなる一年前まで使っていた。ごく普通に自宅の台所で。内部のノンスティック加工のことも、PRIMUS#IP-2243のバーナー部を蓋の裏にねじ込んで収納できることも、そのケトルが20年ほどの間に無垢のアルミ(銀色)に変わったことも何も知らずに使ってきたのだ。ハンドルは多分折りたたんだままで火に掛けたのだろう。黒のコーティングが溶けて固まりかわりに何かテープのような物を巻きつけて使っていたようだ。私はそんなことも知らずに、母に紅いケトルを贈ったことすら忘れて暮らしてきた。

母から譲り受けた紅いケトルは満身創痍。とくにハンドルが酷かった。とりあえずダクトテープを巻きつけ使ってきたが耐熱チューブがあったことをふと思い出した。

❶ LEATHERMAN でハンドルの一方を曲げ起こしケトルから外す。曲げてみて分かったけどかなり硬いハンドルだ。
❷ 外してからがなかなか大変だった。20年以上も使われ続けてきたハンドルには溶けたコーティングや母が巻いたであろうテープがガチガチに固まってへばり着いていた。それを LEATHERMAN のナイフを使って根気よく削り剥がしていく。
❸ あらかた剥がれたら600番の耐水ペーパーで大まかに磨く。
❹ SOTO ST-310の五徳に通した赤い耐熱チューブの残りを使う。Trangia オリジナルのコーティングよりはるかに分厚い。でもこれしかないのでコレを使う。

ハンドルをケトルに取り付け曲げ起こした部分を再度曲げ直す。これもなかなか硬かったス。
よく見りゃブッといチューブやなぁ〜。ま、ええか。
今日は今季最強寒波とかで確かに北西の風がゴッツイ冷たく強い。こんな日はストームクッカー持って、、、まてまて何もこんな日にわざわざ使うことありませんね。明日も同じような天気らしい。
奥さんが『どこいく〜?』『カップヌードル持って〜』
ん??外でなんか食べようてぇーの?好っきゃなぁ〜。
ponioでした。
この記事へのコメント
ありがとうございます。完璧にただのヤカンでしたね。でもこれで20年以上も夫婦二人お湯を沸かしていたのだの思うと感無量です。僕はTrangiaの紅いケトルは大きいのと小さいの持っていましたが今はフィルムカメラで撮った写真が残るだけです。空炊きしてダメにしたり人にあげたりと、、物を大切に使うことの大切さをこのケトル見るたび感じさせられます。反省。
Posted by ponio
at 2017年01月15日 07:48

おはようございます!
トランギアのケトルもお母さんの前では
ただのやかんだったみたいですね(>_<)
でもハンドル以外は状態は良さそうで
これからもponioさんが長く使っていけそうなのでケトルも喜びますよ☆
トランギアのケトルもお母さんの前では
ただのやかんだったみたいですね(>_<)
でもハンドル以外は状態は良さそうで
これからもponioさんが長く使っていけそうなのでケトルも喜びますよ☆
Posted by KLEIN
at 2017年01月15日 07:17
