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2025年03月11日

続・クッカー烈伝



『続・クッカー烈伝』

「私的にクッカー列伝」(2018年01月25日)から7年、待望の(待ってへんって?)『続』編です。
超暇な方のみ見ないふりして見ていってつかぁーさい。

先ずはこの方から、、


マルタマ「ケットル」1.5L
完全自宅用湯沸かしケトル
18-8ステンレスの鏡面仕上げ
使い心地抜群の美しい日本製ケトル。品名の「ケットル」ですが何故“ケットル”としたのかは製造販売元の株式会社 玉虎堂製作所さんでもわからないとのこと。購入から数年、毎日使っているが変色なども一切無し。沸騰すると蓋がカタカタいって教えてくれる。日々使う物はこうありありたい。


こちらも日本が誇る『しゅう酸』鍋。自宅では煮物、汁物、その他様々な調理に使われている。キャンプに持ち出すこともあり。昔から変わらぬ安定安心の使い心地。


ユニフレームの小さなダッチオーブン。普通に洗えて手入れも楽チン。Trangia のストームクッカー27にも使えるのでデイキャンプやドライブランチにも持ち出される。自宅では卓上での天ぷらやフライ、長時間のコトコト煮込みに使われている。蓋の重さが旨さのポイント。


LODGE の小さな鋳鉄製サーバー。
朝のソーセージ&エッグ他、キャンプでも二つ並べて同時調理が可能。市販のアルミ板から作った即席のリッド(蓋)のおかげて蒸し焼きもできる。手入れも楽。


大阪の雑貨屋さんで買ったフランス軍のアルミソースパン。パスタを茹でたりカレーやシチューを作るのにも使いやすい。オールアルミ製なのでハンドルまで熱くなるのは承知の助。


キャプテンスタッグの三層フライパン。ハンドルは取り外しできる。ステンレスの熱伝導の偏りをラミネートされた軟鉄が補っている。パスタから揚げ物まで使えるが食材を動かさずに焼く様な調理には向かない。料理の仕上がりがどうこうではなく食材を置いていない部分の油が頑固な焦げつきとなる。食材をかき混ぜながらフライパン全体を使って炒める調理や揚げ物などに向いている。


上の三層フライパンの頑固な焦げつきをコーティングとして利用するのがこのFIRE BOX H.A.A フライパンだ。ハードアノダイズド加工されたアルミの素地にアマニ油やオリーブオイルを塗ってオーブンで焼き付ける作業を何度も繰り返し初めて使える状態になる。この頑固なコーティングは何度でもやり直せる。空焚きも大丈夫。アルミ製なので火の通りが早くダッチオーブンの様な使い方も可能。ただし、蓄熱性はアルミのそれで良いとは言えない。


アウトドアで使うことを前提に作られた小さな鉄製中華鍋。自宅では揚げ物や焼き飯、オムレツなどに使われキャンプでは鍋物にも使われる。専用の蓋があるので蒸し物にも使える。ハンドルは取り外しがきき、鍋、ハンドル、蓋を収納できる専用の袋が付いている。ストームクッカー25でも使用可能。


直火、電子レンジ、オーブン加熱が出来、そのまま冷蔵庫で保存もできる。鍋物、麺類、蒸し物、煮物、オーブン料理までこなす。汚れたら細かな研磨パットで簡単に落とせるのも魅力。いつかキャンプでも使いたい万能調理器。それなりの重さがあり底面がツルツルなので滑らない五徳が必須。いろいろ試してみたが一番安定していたのが MSR のドラゴンフライだった。


ストームクッカー27 DUOSSAL 用に買い替えた同サイズのノンスティックフライパン。DUOSSAL (ステンレスとアルミの積層)フライパンは火加減が難しく油を多めに使わないとこびり着くのでこちらに替えた。調理がやりやすくなったのは言うまでもないが、そのかわりにノンスティックのコーティングを傷めないように長時間の強火や空焚き、金属製のカトラリーを使わないなど気をつけるポイントもある。


お馴染み Trangia のケトルで容量は1400ml。わが家は『冬キャンプ』がメインなのでお湯はいくらあっても余ることはなく、ケトルはこの程度の容量が理想的。中にたくさん物を詰め込めるのでそこも便利なところ。


ストームクッカー27用のケトルで最小。コーヒーなどはマグ2杯分。容量が少ないためすぐにお湯が沸く。


トランギアが復刻させたステンレスとアルミの積層クッカー。アタシのは 1.0Lのアウターとインナーソースパンです。 Duossal はトランギアの造語で外側に0.5mm厚のアルミニウム、内側に0.3mm厚のステンレスを積層した0.8mm厚のソースパンとフライパンを指します。外のアルミが熱を素早く均等に伝え内側のステンレス層は腐食や変色、大きな傷からクッカーを保護してくれます。UL(ウルトラライト)や HA(ハードアノダイズド)と比べると重量は増えたが DUOSSAL のソースパンやフライパンにはリムが無いため洗った後も水残りがない。更に注ぎがめちゃくちゃ上手なのです。ただし、フライパンは炒め物や焼き物をする際に火加減(弱火から中火)と油の量がこびり着かせないコツ也。


品番は 307260で GOURMET FLYPAN と申しまする〜。単品販売の物で米国Amazonからの取り寄せだったと記憶しております。キャンプに持ち出すことは殆ど無く主に自宅でチョットした調理に使われることが多いフライパンです。フライパンの割に深さがあって袋入りラーメンも四つ割りにすれば重ねず一度に二袋まで茹でられます。ブロッコリーを茹でたりリゾットを作ったりするにもこれを良く使います。ソーセージや卵を焼くならスキレットの方がフンワリカリカリに仕上がります。また、お湯を沸かして注ぐ技にも長けています。わが家に現存する二つのコーティングフライパンの一つであります。


しばらく行方不明だったトレック1400のフライパン(蓋)。販売店を通じて取り寄せたがその後偶然に前の物が発見される。コーヒーなど一杯分はこれが一番早くお湯を沸かせる。ミニトランギアの丸型クッカーと重ねることも出来る。


わが家ではあまりやらない「すき焼き」用に買った物だが買ってからはキャンプに持ち出し夜は鍋物、朝はスキレットのかわりに焼き物に活躍している。焚き火の煤が着くとなかなか落ちにくいので基本は七輪かガスを熱源としている。


SOTO ST-3108 分厚いアルミ製の角いクッカーで作りはシンプルそのもの。もともと分厚い造りなので鍋の蓋には強度をもたせるためのリムも無い。蓋は乗せるだけで適度な重さがあり炊飯時には程よく圧が掛かる。トングにもなるステンレス製のハンドルが付属する。分厚いがそこはアルミ製なので傷は入りやすい。角型だけあり注ぎもお上手。


mont-bell のスクエアクッカー900ml。角いクッカーの使い良さはバックパッキングに明け暮れていた頃から実感していた。注ぎのしやすさ、パッキングのしやすさなどアタシ的には丸より角となる。


TOAKS のチタンポットシリーズ。容量1100mlだがギリギリ 1Lまで入れても溢さずに注ぎ切れる。チタン製は軽いことが1番の売りだが使用後は本体が冷めるのが早いので撤収も時間がかからない。ただ、チタン製故の薄造りなため剛性は期待できず特に開口部は変形に注意。1100mlという満水容量はソロには十分、デュオには丁度良し。


おっと忘れていました Quechua のステンレスケトル 1.0L。キャンプで焚き火に焼かれ自宅でガスに焼かれかなり使われましたが気づくと内部にポツポツと点状のサビや腐食が見られるようになりました。新品の頃は注ぎがめちゃくちゃストレスでまるでポンピングブレーキにつんのめる感じでした。原因は蓋に空気穴が無いためでアタシ頑張ってゴリゴリ穴を開けました。これで注ぎは一気に解決。ただ、最近お湯を注ぐ際に何処からか漏れ伝うことがありもっか鋭意探索中。


おっと、おっと、こちらも忘れてたアタシの寵愛用ステンレスケトル GSI グレイシャーステンレスケトル。これの最大の売りは何といってもどデカい開口部。この開口部のデカさこそがこのケトルを超使いやすくしている。水を注ぐ際には兎に角わかりやすくその気になれば茹でものも出来る。現行モデルはハンドルデザインが変わってしまい更にはコピー品が出始めてますね。このケトルは空焚きして底が変形した今でも自宅やキャンプで使われ続けているウルトラサブケトルです。

ponio

番外編


あたしの Trangia ストームクッカー27は DUOSSAL 2.0 、二つのソースパンとフライパンはそれぞれ外側がアルミで内側がステンレスの積層です。他のバージョンに比べると重量は少し重いけれど水道水による変色も無いし気をつかうコーティングも無いので使った後はガシガシ擦って洗える。ただね、火加減と食材によってはこびり着くのが玉に瑕。ソースパンは湯沸かしや煮物、汁物などに使うことが多くこびり着きは殆ど気になりません。ただしフライパンはね、、炒め物、焼き物が多いので「こびり着き」がよく起きます。こびり着いてもガシガシ擦り洗いすれば良いのですがね。そこである時、アタシはこの DUOSSAL のフライパンを同社の別売のノンスティックフライパンに替えたのです。


ストラップ通しが付いたフライパン サイズS TR-662818 が品番です。


Trangia お馴染みのノンスティック・サーフェイス(サーフェス)。使用する際にはコーティング面に傷をつけない、熱によるコーティング劣化に気をつけることが長持ちさせるコツです。金属製のカトラリーなどは極力使わずシリコン製の物にする、収納時には角のある物を重ねない、ガス、アルコール共に強火では使わない、空炊きしないなどアタシなりに気を遣ってきました。


しかし、いつの頃からかこの買い替えたノンスティックフライパンが「こびり着き」出したんです。よく見ると剥離は無いのですが明らかに健全なコーティング面とは違う劣化があちらこちらに見られます。何度やっても油を多く使ってもその部分だけ見事にこびり着きます。2025年の春の時点でまだ2年しか使っていないのですが、、特別何かやらかした覚えはないのに、、うーむ、当たり外れ? Trangia の製品は30年以上使ってきたけど「当たり外れ」はこれまで一度も無かった。とにかく油を引いても卵がこびり着くようになったので使用をやめることにしました。


10数年前に買って今も現役のストームクッカー25やミニトランギア、グルメフライパンのノンスティックは今も健全なサーフェイスを維持しています。


左が「こびり着き」100%のノンスティックフライパン S、右が DUOSSAL フライパン。DUOSSAL の方は油を塗った上で意識的にオーブンで空焼きをしてコゲ茶色の新油性コーティング(まだ一回目)を施したもの


FIRE BOX H.A.Aフライパン(上)と同じですがあの美しい茶色になるまではまだまだ長い道のりです。それでも今の時点では「こびり着き」ノンスティックよりこびり着かずに使えるので再登板させるつもりです。あとは均一な茶色になるまで気長に油焼きを繰り返すつもりです。


似たもの同士な三つの深型クッカー(ポット)は手前からスノーピーク・トレック1400、MSR ・アルパインティーケトル、TOAKS・チタン1100ポット。この三つは自宅でもデイハイクでもよく持ち出される満水容量850〜1400mlの深型クッカーです。今回は「ハンドル」を考える、です。


こちらスノーピークのトレック 1400、本体はアルミ製でハンドルはステンレス製。形は下が膨らんだ逆蝶々型。意識して握ると親指以外の四本の指がハンドル内に収まるが無意識に握ると親指がハンドルの上、順に三本がハンドルの中、小指がハンドルを下から支える格好になります。アタシ個人はこのハンドルがチョイと使いにくい。容量がある分、いっぱいに入れると本体が前傾する感じになるからです。もう少し大きくても良かったとは、あくまでアタシ個人の意見です。


こちら MSR のチタン製ポット。長年(30年近く)使ってきた今やクッカーの中では長老クラスの愛用品。こちらのハンドルは容量の割にかなり大きく形状はスノーピークと同じ逆蝶々型。このハンドル、ずっと前から「なんとなく使いにくい」と感じていた。それはハンドル下部の膨らみが大き過ぎること、そのため本体から離れた場所を握るため容量の割に重く感じられることです。ちなみに現行品はハンドルの形状が変更されており、耐熱のチューブまで付いております。


こちら TOAKS のチタン製ポット。MSR の物より容量は大きいのにハンドルは小さめ。上下の膨らみは同じで下部に小指を置くチョイルが設けられている。この三つの中では一番しっくり握れる。そのかわり熱源に近く位置するため熱くなりやすい。ただ、チタンは冷めやすいので屋外ではよほどの強火で加熱しない限りは気にならないと思います。


この三つの中で一番持ち出される回数が多い MSR のポットのハンドルを購入以来初めて上下をシックリ返す(江戸っ子か)ことにしました。逆蝶々型から正蝶々型へ。


畳んでももちろん普通。


実際に持ってみると、、やはりこちらが握りやすく感じます。早くやらんかい!とアタシ自身に言っときました。  


2025年03月05日

弥生の雑記・時々追記


弥生三月は雨から始まり。
写真は2024年度版の新富士バーナーカタログ、新年度直前だというのに、、これについてはのちほど。


三月最初の日曜は予報通りの雨・雨・雨。毎年訪れる太宰府政庁跡から『歴史の道』を散策。今年はほぼ一日雨でした。雨やどりをしながら約7時間の散策を終え奥さんと合流したのが16時すぎ。春になったらまた来まひょ。


TOAKS TITAN POT 1100

軽い以外は取り立てて特筆することが無さそうな普通のクッカーです。TOAKS といえばアメリカのブランドですが製造は中国。今や雨後の筍か無限分身の如く出現し続ける China made TITAN の先駆け的な存在でした。現在市場に溢れる類似製品と比べると価格的にもワンランク高かったのですがここにきてほぼ同価格となってきました。やはりネームバリューだけでは売れないということでしょうね。


この三つ、すべて1100ml、1.1Lの満水容量です。
左から MSR(seagull)のストアウェイポット、真ん中が GSI ソロイスト、右 TOAKS です。この1.1Lという満水容量は現実的に沸騰時の吹きこぼれや溢さず注げる限界を考慮すると約2割減の 800〜900ml あたりが最大適量とわかります。MSR のストアウェイポットは調理上手で注ぎ下手、GSI のソロイストは三層のコーティングで抜群の水切れと注ぎ上手、

では TOAKSは? それは無垢の強さでしょう。コーティングが施されていないので金属製のカップやカトラリー、ストーブバーナーなどをそのままガチャ入れてきるし、水道水による変色や傷も気にならない。ただ、一点気をつけるべきはその薄さと剛性です。持ち運ぶ際には他の荷物で潰されない様に注意すべきです。チタンは丈夫だからはあくまで素材のお話で、この薄さとなると蓋が収まる開口部は簡単に変形します。中にスタッキングできるものを詰め込むのも策です。

TITAN POT 1100 に付属のリッドはあたしが9年前に買った同社のチタンリッドと同一のもの。9年前に買ったリッドは GSI ソロイスト用として無理矢理使われています。今回のチタンは水がシミにならず玉のようになります。EPIのチタンは水分が表面に広がるようにしみていました。


KUPILKA のカップ。ティーパックを淹れる時はこの様にハンドルの穴に紙タグを通しておきます。




3年前の今日(3/6)はあるお宅の橙を収穫していた様です。FISKARS のギアプルーナーで切り落とし収穫のあとは余った橙を Queen のナイフで半分に切って庭木の枝先に突き刺してメジロやヒヨドリの餌にしていました。今はもうこのお宅も庭も橙もありません。


「これか?!」とはアタシの内なる叫び、、
先月二度にわたって見知らぬ市外局番からの着信がありその番号を調べてみると、、なんと新富士バーナーさんからではないか!アタシが日頃から家でも出先でもキャンプやドライブでも持ち出して使っている【SOTO 】さんからの着信。結局こちらから問い合わせてみたところ「間違いだと思います。」との返答。それがだ、またもや同じ番号から着信があり今度は「モスモス?」と出まして候。すると〜「当社のホームページから無料カタログの送付をご希望されておりますが宛先に訪ねあたりませんと戻ってまいりました」ちゅーことで、こりやぁーアタシが忘れていただけ?なーーぁんだ!そうだったのかー!こりゃまた失礼こきました!


来月、法事のため長崎の離島に行くにあたっていつもの毎度お馴染みの湯沸かしセットを考察中です。上の写真は Trangia のストームクッカー 27(DUOSSAL)からフライパンとソースパン(インナー)を抜いたセットアップです。目的は朝のひげ剃りと義姉に淹れるコーヒーのためです。離島は風が強い日が多く昨年正月と夏の訪問時は風を遮るのにひと苦労しました。今回は一泊なので MSR のウインドバーナーが最有力ですがあれこれと考えるのも好きなアタシです。現実的にはこれにアルコール燃料を加えると重量増しとなるのでたぶんウインドバーナーになるでしょう。ただね、ストームクッカーの安心感に勝るもの無しと実感もしております。


身近な道具たち
SOTO SOD-331 は南向きの窓に面して置かれたキャンプテーブルの脇にいつもある。気が向いた時に OD缶をつなぎ適当なクッカーやケトルを乗っけて湯沸かしをする。小さなケトルやクッカーの場合は常に OD缶と接続されている SOD-310 がサッとお湯を沸かしてくれる。

珈琲一杯ならこれで済む。SOTO SOD-310。


身近な道具たち。Trangia の『グルメフライパン』。わが家にたった二つだけ残るノンスティックフライパンのひとつ。もう一つはティファールのパンケーキ用。Trangia の方はアタシしか使わない。奥さんは「強火魔王」なのでコーティングがぶっ飛んでしまうから。一人分のパスタやリゾット、写真の様にパンを軽く炙り焼きする時などに登場する。


身近な道具たち。100均のメモ帳とボールペン、そして革製のシースに収められた CASE 社のナイフ(Sowbelly)。南向きに置かれたキャンプテーブルの右の隅にいつもあって仕事の電話もここで取るし、書き物や読み物もここでする。キレモノはズボンの右ポケットにクリップされているが目の前にあるこちらを使うことも多い。身近に置いておく物ほど愛着があって使いやすい。


母親の月命日にご飯を炊く。一合の米をたく。

アルコールバーナーははじめ強火でのち弱火

分厚いアルミの蓋が微かに持ちあがりパフゥ〜と蒸気を吐き出す。耳をすませ沸々と米が炊ける音に集中する。おおよその時間がきたらバーナーを強火に戻して10秒ほど炊く。

10分蒸らして出来上がり。仏様にあげたら残りはおむすびにしておく。


三月第二日曜はすっきりと晴れ渡り風が吹けばほんのちょっぴり肌寒いだけのお出かけ日和。寒さも緩んだせいか街にはどっと人が出ている。東西にのびる主要な幹線道路は軒並み長い車列ができている。


アタシはというと本日仕事の奥さんに頼まれ野菜の買い出しに自転車走らせる。買い物を済ませ仕事で時折訪れる近くの昼飯スポットに立ち寄る。と言っても飲食店でもカフェでもない。ここはアタシが外飯を食う場所の一つで河川敷。朽ちたベンチが置かれ景観は冬枯れの雑木と緩〜く流れる川面だけ。そのせいかあまり人とバッティングせずのんびりできる。先ずは湯沸かし、Trangia トライアングルに TOAKS のアルコールストーブ、小さなウインドスクリーン、そして500ml の水を入れた mont-bell のクッカー。


TOAKS のアルコールストーブは燃料を燃やし尽くさなければ消火できないのでアルコール燃料は多過ぎず少な過ぎずの目分量。今日の気温を考えれば 500ml の湯が沸くまで6〜7分、それだけ燃えてくれれば良い。時間を測ったわけではないが沸騰後10秒ほどで火が消えたのでそんなとこだろう。


朝握ったおむすびとカップで食べるチキンラーメンが今日の昼飯。


コーヒーはドリップパックで湯が沸いたら最初に淹れておく。保温タンブラーは作り置きができるので外飯には最適だ。飯の後でも熱々を啜れる。塩ミルクキャラメルはコーヒーのお供。これを一粒口に入れてコーヒーを飲むとなんとも言えない香ばしさ。



自宅に戻り買ってきた野菜から先ずはブロッコリーを茹でる。カリフラワーはレンジで3分チンしておく。

今夜はイワシのフライ、つけ添えにブロッコリーとカリフラワー、これに半熟ゆで卵を加えてサラダにする。

仏様のご飯を炊いた SOTO の角いクッカー。他のアルミクッカーと違い分厚く作られているので炊飯時の火加減はやや強め、時間もやや多めにとる。シンプルで何かと使えるクッカーです。


先月末の厳冬キャンプで一瞬だけ使われた G2 /5" Firebox Stove 。このウッドストーブはチタン製で軽く扱い易いが使用しているうちに熱による軽微な変形を起こす。もう一つあるステンレス製の方は奥さんのガンガン焚きにもびくともしない強さを誇っている。今日はこのチタン製の FIRE BOX STOVE を手曲げで矯正してやりました。


本日もいつもの河岸にて昼メシざんす。天気は上々、陽射しがジリジリと熱い。この時期にこの暑さは夏が思いやられる。

引退箱で暮らすこと10年余り、Esbit 585 ポットの再登城(家臣か)です。今の仕事を始めたばかりの頃に買って仕事先にてこれで湯を沸かしカップラーメン作ったりコーヒー淹れたり。蓋が外れて手に火傷をしたのもいまや昔の話。今日はカップ一杯分の湯を沸かすだけなので久しぶりにこれを持ち出しました。ポンコツな蓋は使わず TOAKS のチタンリッドを代用しています。

熱源はこの方、SOTO SOD-310 Wind Master stove です。ポットが小さいので付属のトライフレックスできました。風は微風でしたが吹くたびに燃焼炎が流される音がします。“風に強い” は立ち消えしないというだけでそのまま風防要らずではありません。たとえ Wind Master stove といえど風のある環境下では何らかの風防は必要だと思います。風に煽られて必要以上に燃料を消費するのは明らかですから。


お湯が沸くまで2分ほど、ポンコツ蓋の代わりに持ってきた TOAKS なチタンリッドを外してニョロニョロとドリップパックに注ぎます。


本日は自宅で作ってきた蒸しパンをシートゥーサミットのデルタボウルに密封してきました。食べ終えたらこれにゴミを入れて密封して帰ります。デルタボウルは蓋をちゃんと閉めると水の運搬も可能です。

Esbit のポットと共に引退箱に押し込まれていた A&F のチタンカップです。これも長いこと使われてきました。しかし何を飲んでも美味く感じない、甘いもの苦いもの、コーヒーもカフェオレもココアもただのフレーバーなお湯にしか感じられない不思議なカップです。今日もドリップパックのコーヒーがコーヒー風味のお湯に感じられました。


「カップで食べるチキンラーメン」を二つ食べる。二つと言ってもこの量だから満腹にはならない。ただね、スープが濃いので後味は満腹です。外で食べる時は殆どの場合、それは仕事の合間なので後の仕事を考え満腹を避けています。



今日も外メシ、いつもの河川敷、しかし寒かったー!
風もあって体感温度は10℃を下回っていました、これには流石に鼻水出ましたわ。ウインドスクリーンは 360度囲い、それでも 600ml の水が沸騰するまでかなりかかりました。


アタシのお気に入りパン(6個入り)も小さくなっちまって、、くぅー泣けてきます。


いつも持ち歩くシリアル。100均で買った何種類かをミックスしてある。これも大切な行動食。



雨の福岡、人の気配無き総合図書館で気になっていた本を読み終える。外は雨、雨、夕方からは「呑み会」ざんす。


アタシは新しい道具(焚き火台やテント・タープ以外)を手に入れたら先ずは自宅で使ってみる。それからキャンプやデイハイク、日常で実際に使って一応の結論を出す。自分の中で結論が出るとそれからは滅多に実験などしない。しかし、実際に使っても「うーむ、、いまひとつわからん」という物もある。その一つが SOTO SOD-331 フュージョントレックなのです。



SOTO SOD-331 は主に湯沸かしを担当しています。ちゃんと使ってるんです。自宅でも外でも。キャンプにも持ち出して。その都度ちゃんと働いてくれるんです。数年前の極寒キャンプで湯たんぽ用のお湯を沸かそうとして沸かしきれず(あまりの寒さに待ちきれず)同社の SOD-372 にバトンタッチしたことを除けば持ち出した先では「普通」に使えてるんです、コレ。


ただね、このストーブの売りである低温下や連続使用に効果を発揮するマイクロレギュレーター機能や風に強いすり鉢型バーナーヘッド、安定感のある分離型(最近はリモートというらしい)、冬季用ガスなども豊富なOD缶仕様、とこれだけ聞けば「完璧やん!」と言いたくなりますが、、実はアタシこのストーブの実力を実感したことがありません。

かと言って「え?ホンマは大したことない?」とはならない摩訶不思議なストーブなのです。購入から数年、実際に使っての感想は、春夏は当たり前に調子が良く、では秋冬は寒さに強いかと言えば「強い、かな?うーむ、普通」とそんな感じ。アタシにとってこの SOD-331 は『普通』なのです。同じ OD缶+マイクロレギュレーター機能を持った SOD-310(Wind Master stove)ほどのコンパクトさも無く、SOD-372 の様なギミックやガソリンモードの癖や力強さも無く、自宅で2L以上の湯沸かしを担当している ST-310 ほどの盤石性も感じられず、、果たしてこれ(SOD-331)ってどうなの?とモヤモヤしとりました。


今日は雨でとても寒い、福岡は北の風6メートル前後で気温8℃、ガスキャニスターストーブにとっては一番悪い条件ざんす。そこで滅多にやらない実験をSOTO SOD-331 にやらせてみました。風は建物の反対方向から回り込むような吹き方で2〜3メートルくらいか。アルミの風防を風上側に立てます。エバニューの2.8L満水クッカーに2.5Lの水を入れお湯を沸かして麦茶を煮出します。


ガスは純正のトリプルミックスではなく冬季用として長年使っているキャプテンスタッグのPX。今回実際に使ったのは昨年末からの年越しキャンプと2月末の厳冬キャンプの2回に持ち出してかなりのお湯を沸かした「使いかけ」です。


点火直後からバルブ全開。豪快な燃焼音をたてて最大火力を発揮。社外品のチタン風防は真っ赤っかです。クッカーの中の水も短時間で沸々し出しました。


結果からいうと点火から12分ほどで2.5Lが沸騰状態になりました。これは室温20℃の屋内で ST-310を使って沸かす時にかかる時間とほぼ同じです。ちなみに自宅キッチンのガスレンジでは火力をやや絞って10分です。低い気温、風防越しの横風という条件の悪さを加味しても室内での沸騰時間と変わりない、これってやはり凄いのか。これが ST-310 なら更に多くの時間を要したでしょう。


更に細かくみると、点火から3分半ほどで力強い燃焼音がやや落ち着き気味に。その後は時間をを追う毎に更に燃焼音は小さく、赤化したチタン風防の色もやや薄くなりました。点火から5分ほどでOD缶の表面が曇り始め8分が経つころには結露が霜って白くなり出します。そこから沸騰までが長くかかった印象です。10分を回る頃でもクッカーの中は比較的おとなしく直ぐには沸騰しそうにありませんでした。


点火から12分ほどで蓋の隙間から白い蒸気が出始めその後ちょっとで沸騰状態に。ただ、グツグツ煮立ってる感じはなく大人しく沸騰している感じでした。OD缶は白く冷たく結露ってこれ以上はちょっと無理な状態でした。

さて、麦茶沸かしという名目で行った今回の実験では気温8℃、風2〜3メートルで風防ありという条件で2.5Lの水を12分で沸騰させてくれました。


今回使ったOD缶が未使用の純正トリプルミックスの新品だったらもう少し最大火力が続いたかもしれません。逆に風防無しでは更に多くの時間がかかり沸かしきれなかった可能性もあります。風に強いは「立ち消え」しにくいだけで風をまともに浴びても常に同じ性能を発揮できるわけではないことを理解しなければなりません。

気温8℃ 横風3メートル前後、この条件下で使いかけのガスを使い点火から最大火力が3分半ほど続くなら一人分、たとえば500ml程度の湯沸かしは楽勝だと思います。


実際に同日のほぼ同じ条件でやった500mlの湯沸かし(クッカーはmont-bell スクエア900ml)では上の数値でした。燃焼音を聞いた感じでは点火から沸騰まで落ちることなくほぼ最大火力でした。


外に持ち出しては毎回一人分5〜600ml(多くても900ml程度)の湯沸かしを火力の低下無く済ませてしまう SOD-331 の当たり前さ、それこそアタシがこのストーブに感じる『普通』なのかもしれません。


友人とSNSでコーシー談義しつつ『煮出し』コッシーを淹れる。350ml ほどの湯を沸かし残り豆を挽いたミルを蒸気に晒す。わかる人はわかるよね。静電気防止ね。それから挽いた豆をぶち込み煮立てるが時折りケトルを持ち上げ沸々を落ち着かせる。最後に蓋をして一瞬強火に。あとは忘れるくらい放っておき気がついたらケトルをコンコン叩いて上澄をカップに注ぐ。結果は「うーん、、なんともビミョーな旨さ也」



春のお彼岸、中日に奥さんが「ぼたもち」を作る。
仏様に供え翌日にはそれすら食い尽くされた、わたしに。


サァーと雨が降った後の晴天下、久しぶりのドライブランチはわが家がよく行く菜の花と桜の名所。流石に殆どの桜はまだ咲いていなかったけど菜の花は満開、桜の開花前なので人もおらずほぼ貸し切り也。


ひと通り菜の花を愛でた後、いつもの草地にシートを広げランチを食う。コーヒーはドリップパック、豆ゴリドリップは家だけで十分だ。これに奥さん手作りのフルーツサンドとアタシ作のサラダを加えてモリモリ食う。


昨日買ってきた菜の花はお決まりの「菜の花パスタ」になりました。





今から20年近く前に中古で買った RICOH GR1/35mm。最後に使ったのは16年前の身内の結婚式。これが流石の写り具合で我ながらスンバラスィー出来でした。その後、フィルムと電池を抜かれた状態で壁に飾られ今は玄関の置き物になっています。果たしてまだ使えるか。液晶が生きていればまた写してみたいカメラです。


キャンピングムーンのシェラリッド・ケトルレスを GSI ソロイストに取り付ける。少し前に自宅使いのシェラカップに TOAKS のチタンリッド 110mmを乗せたら微妙に大きく使えなくはないがフィットせずだった。??これって、、アタシの GSI ソロイスト と同じやん!純正のリッドを失くしてからずっと微妙に大きな TOAKS のリッドを乗せていたソロイストとサイズ感同じ。ということは一般的なシェラカップとソロイストは同じ径か?とケトルレスリッドを取り付けたら見事にフィットいたしました。ただね、GSI ソロイストはこのリッドを取り付けなくてもニョロニョロ注ぎが出来るのであまり意味がないかも知れませんが、、ちょっと多めのコーヒーを淹れる時などは良いかも。それと、アタシの持っている TOAKS のチタンポット1100 にもピッタンコでありました。


一気に咲きました





ほんと思い出した様に巻いてみる時計。大阪時代に仕事で渡韓する友人に買ってきてもらった中古のオメガ・シーマスター。オートマチックで手巻きもOK。デイ・デイトとも呼ばれる曜日付きカレンダーモデル。70年代の代物と思われざっと考えても50年は経っているかも。現在は手巻きにて正確に駆動している。放ったらかしだったが思い出した様に引っ張り出して3Mのスーパーファイン研磨パッドで磨いておく。アタシは何につけてもコレクターではないし転売など考えもしないので使って磨いてを繰り返してきた。これを中古で買ったのが90年代だからそれからでも30年以上にはなる。防水性など無いに等しくいずれは動かなくなる機械式時計、その日まで使ってあげましょう。

三月も今日で終わりざんす。ここ福岡は花冷えなれど桜満開ざんす。

またのお越しを。  


2024年01月11日

アルミにひかれる




昨年の暮れから我が家のキッチンに復活したスノーピークのトレック1400。フライパンにもなる取っ手付きの蓋は既に失われており Trangia 製の小さなケトルを蓋の代わりに使っている。無理やりな感じもするがどちらもアルミ製なので不思議と違和感はない。


このスノーピークの定番クッカーは長らくわが家の湯沸かし担当でしたがステンレス製のケトルなどにその座を奪われお蔵入り衆の一員として寂しい余生を送っていました。



昨年末に自宅使いのアルミ製鍋やクッカーの黒ずみ解消と米汁コーティングのついでに引っ張り出されたことがトレック復活のきっかけでした。


わが家の冬のお湯ストックボトル。このボトルの満水容量を余裕を持って沸かせるクッカーとしてトレック1400 が復活しました。深型のクッカーは浅型に比べると沸騰時間がかかるというのがアタシの感覚ですが、このクッカーはアルミ製で割と早くお湯が沸きます。ボトルの開口部への注ぎも問題なく溢すことはありません。


アルミといえば Trangia、この小さなケトルは 600ml という容量。二人分の温かい飲み物を淹れるならこれが一番早く湯沸かしができます。自宅のガスレンジで使う場合は火をつけて中火にしてからケトルを乗せるのがハンドルを焼かないコツです。



こちらも Trangia のアルミ製クッカー。ミニトランギアと呼ばれている 800ml 容量の鍋とフライパンです。鍋は無垢のアルミ、フライパンはノンスティック加工が施されています。鍋とフライパンは二ヶ所の凸にて簡易的にロックされます。


この簡易的なロックが炊飯時に蓋の持ち上がりを適度に抑えてくれます。お米一合半をモリモリに炊く。


またこの小さなフライパンはソーセージを焼く時にも便利です。これでソーセージを焼く時はフライパンの中いっぱいにソーセージ敷き詰めます。焼き面を固定してじっくりと焼いて時々たこ焼きの様にコロコロ転がしてやると全てのソーセージにまんべんなく火が通ります。またトランギアの純正五徳であるトライアングルとは凹凸で固定されるので鍋もフライパンも横滑りしません。



上のトランギア製のミニアルミクッカーは満水 800ml、ケトルが 600ml、メスティンの S が 750ml だからこの3つはまさしく兄弟(きょうでぇい)みたいなもの。


スノーピークのトレック1400 にミニトランギアをしっくり返して乗せる。失われた蓋の代わりですがチャリやドライブハイクに持ち出すクッカーの組み合わせとしても使えそうです。


ミニトランギアのフライパンの凸部がトレック1400の縁にピッタリ。これだけでも蓋として使えます。


ミニトランギアのポットハンドルはトレックにも使えます。ハンドルが焼けて持てない時はこれもありです。ただ1Lを超えるお湯の場合はかなり重く感じられるので握力のある人向きです。


Trangia にはストームクッカーに付属する物も含めて多くのソースパンが存在する。その殆どがアルミ製で無垢のアルミとしては UL と呼ばれるウルトラライト、Nと呼ばれるノンスティックコートを施したもの、ULにハードアノダイズド加工を施したもの、更にステンレスの内装を持っ積層素材の DUOSSAL がある。耐久性だけを見れば二層で内側がステンレスの DUOSSAL だが、その分重さが増す。軽量となると HD と呼ばれるハードアノダイズド版が最も耐久性が高くなる。ノンスティックコートは食材を加熱した場合の『こびり着き軽減』を目指したものでけっして『焦げつき防止』ではない。火加減によってはバッチリ焦げつく。このノンスティックコートは炊飯の時にも発揮される。ご飯が炊けて蒸らしを終えた後、鍋そのものの余熱でご飯がこびり着かない。また湯切れも良いので注ぎも上手い。ただし、このコーティングは空焚きや角が鋭い物を当てたり金属製のカトラリーを使うことで小さな剥離を起こす。このため無垢の UL や HD に比べると扱いに注意と意識が必要です。


わが家のキッチンに溶け込み日々何かに使われているユニフレームの『ごはんクッカー』もアルミ製。蓋とハンドルはステンレス製だが鍋は厚みのある頑強なアルミである。


今はなきモリタの角型クッカーはハンドルまでアルミ!おかげでお湯を沸かしたりラーメン作ったりした場合にハンドルまで熱くなって持てなくなる。でも、愛用してきました。


米国のオープンカントリーというブランドの2QT(約1.9 L)カバードケトル。ケトルとはいっても日本で言う寸胴鍋です。次世代のテフロンコーティングとやらを内と外に施したオープンファイアー吊り下げ専用のクッカーです。オープンファイアー(焚き火)で吊り下げ専用とは、このクッカーは外側にもテフロンコートが施されているため五徳に乗せると見事に滑るのです。米国本国でも「こりゃ使えねぇ〜ぜ」と家庭用ガスコンロでは滑って使えなねぇ〜内容のレビューが寄せられていたクッカーです。が、どこの国でもいるのです、そんな人がね。これは純然たる焚き火用吊り下げクッカーでありストーブやコンロの五徳やポットサポートに乗せる物ではないのです。では何故外側にまでテフロンコーティングが?それは、焚き火で焼かれ真っ黒に煤けても洗い落とすのが簡単だから。アタシも実際に使ってきましたがキッチンペーパーで拭き取れるほどに汚れ落としが簡単でした。ハンドルを除いてオールアルミ製で煮物も炊飯も簡単にできます。お湯を沸かしても注ぎが上手。エバニューさんの物より少し大きいが価格は6分の1、今は無き名クッカーです。


なんかね、近ごろアルミのクッカーに魅かれます。それも無垢のアルミに。「体に悪い?」90年代から言われてましたね。まだ焚き火台やコンパクトに携行できるウッドストーブもステンレス製のクッカーやケトルも多くなかった頃から、周りを見回せばバックパッカーはみんなアルミの鍋だったね。もう一度、体に悪い? 「てやんでぇーい!」たとえそうでももう遅いわ。前にも書いたけど、街の古びた山屋さんとか軍物扱う店の足元に段ボールに入れられ埃を被ったアルミのクッカー、そんな物が好きなのさ。


さあ、今日も仕事の合間に帰りつきアルミのクッカーで沸かしたお湯でカップ麺を作りまひょ。


あ、そうそう、、スノーピークに問い合わせたらトレック1400の蓋(フライパン)だけでも販売してくれるらしいので、最寄りのショップで注文してもらいました。¥1.500也。


またいつかこんな組み合わせでキャンプに行きたい今日この頃です。写真は開聞岳の麓のキャンプ場にて。


PRIMUS IP-2243 と。王道でしたなぁ。


ウッドストーブに焼かれた翌日にコールマンに焼かれる。こうして見るとよく使ってたんやなぁ、、。

ponio


今夜は ST-310 に焼かれてる。



注文していたブツが入りました。TREK 1400専用のアルミの蓋(フライパン)です。XSCS-009-01というメーカーのラベルが入っておりました。
  


2023年02月24日

これにしました、






ご存知、海の向こう米国の LODGE のキャストアイアン(鋳鉄製)ミニサーバーです。わが家ではキャンプやデイハイクに持ち出すフライパンでは Trangia のものがノンスティックですが自宅では10数年前から鉄製フライパンへの買い替えが進みテフロン系のフライパンはT-fal が二つだけになりました。





他は黒皮鉄板のフライパンやミニダッチ、キャストアイアンのスキレットやコンボクッカーなどです。これら製造方法や熱処理、地金か鋳鉄かの違いはあれどれも『焼き』『炒め』に特化した物ばかりです。空焼きをしても水などで急冷しない限りは割れるなど傷むこともないため今や普通に売られている『こびりつかないホイル』『フライパン用アルミホイル』も思う存分に使用できます。これ、食材を置いた時点で温度が上がりすぎることはないのですが、テフロンのフライパンでは空焚きに近い状態となるのでわが家では絶対にやりません。

今回また LODGE のキャストアイアン、しかもお一人様用を加えたのには理由があります。(言い訳)

❶ ポイントが使えた
❷ 特価だった
❸ 小型の鉄板の代わりになるものが欲しかった
❹ ピッタリコンな熱源がいくつかあった
❺ 収納しやすいと考えた

などですが、最大の理由は『直感!』です。(これが曲者)



まずアタシの直感がビビビ!ときたのはこの組み合わせです。笑'sの B-6君とのマッチングです。やってみると完璧絶壁三段壁!ミニサーバーの両端の耳がちょうど良く引っかかってくれました。元より B-6君は炭火専用でわが家のキャンプシーンでは欠かせない調理熱源の一つです。この B-6君の近火の炭火が焼き物から煮物、炊きものまで上手に仕上げてくれるのです。この B-6君用に小型の鉄板(星の数ほど出ていますが、)を用意しようとしましたがなかなかビビ!とくるものが無く探しておりました。


Trangia ストームクッカー27 との相性。
こちらにも合うかなぁ〜と考えておりまして、同じ LODGE のミニサーバーで丸型も候補に挙がりましたが B-6君との相性を第一に考え今回は角型にしました。結果は傾くこともなく『使えます』。


G2 /5" Firebox Stove にも使えそうです。


今回『言い訳』いっぱいして購入したミニサーバーは正式には LODGE CAST IRON RECTANGLE MINI SERVER, 10 OZ. と申します。サイズは、L19×W10.7×H4.4cm とB-6君にぴったりなサイズ。鋳鉄製で重さは 671gとなっております。加えて〜このミニサーバーシリーズは LODGE のキャストアイアンの中でも 【 HEAT ENHANCED 】と呼ばれる製品群でして、メーカーさんの説明によると、、高温により鉄表面を分子レベルで変化させる熱処理となっており、オイルコーティングしなくても錆びにくくなっているそうな。LODGE の他のスキレットも手入れは楽だと思いますがこれは更に楽チンと言うことです。油を引かなくても収納運搬できるのは良いことです。


サイズはこんな感じス。左は110サイズの OD缶と、右は CASE のポケットナイフと。

実戦投入は次の日曜日の予定です。


届いた翌朝、卵一個にマヨ少々、塩コショウとトロけるチーズをパラパラ、それにソーセージのスライスを混ぜ込みサーバーに流し込み極弱火でしばらく放置。これに合った蓋があれば良いのだけどテーブルに出すサーバーだから必要ないのか、、。トーストが焼き上がった頃にはほぼ火が通った状態に。勿論、全く100%完璧にコビリ着きナッシング。


B-6君に Trangia のアルコールバーナーを組み込む。と言っても底板のロストルを外すだけ。ケトルや他のクッカーを乗せるならロストルはそのままでも良い。LODGE のミニサーバーは B-6君本体にはまり込むのでロストルを組み込むとアルコールバーナーとのクリアランスが全く無くなります。そこでロストルを外して本体の底に直置きします。バーナーの火加減はシマーリングを使って弱火。

冷蔵庫にあった食材で。粗挽きソーセージ、シメジ、ミニトマト、ニンニクをオリーブオイルで焼く。あとは手頃な蓋を探そうかと。


朝の一品。卵もふっくらと仕上がる。


後日、もう一個買い足しました。価格は更にお安くなっておりました。鋳鉄製なので重さは何ともし難いが重ねて収納出来るのがミソ。



購入からひと月が経とうとしている。届いてから洗剤で洗って直ぐに使い出して未だこびり着き無し。毎朝、卵一個分のオムレツをこれで作る。薄いステンレス板で即席の蓋も作った。卵は蓋が持ち上がる位ふっくらと焼き上がる。こびり着きが無いので手入れは殆どしない。毎朝使ってそのまんまです。  


2022年11月21日

スケーター印の中華鍋



11月の雑記でもご紹介したスケーターさんの中華鍋を購入したざんす。キャンプ用、自宅用の二刀流で使われる予定です。今回はスケーターさん渾身の鍋を改めて紹介します。


アウトドア向け蓋付き中華鍋。


オール鉄製の 23cm 中華鍋です。表面はラッカー処理がされておらず箱出しから一度洗ったら直ぐに焼きに入れます。


外箱には『シーズニング不要』と書かれてあります。


鍋の内側には容量メモリが設けられています。


ここがハンドル取り付け基部です。ここにハンドルをネジ留めします。


これが鉄製の蓋ざんす。これが有ると無いとでは料理の幅がずいぶんと変わってきます。蓋があることで『蒸す』『煮込む』『オーブン』『余熱調理』が可能になりました。


これがデタッチャブル・ハンドルざんす。左の金具をハンドル先端にはめ込み長い貫通ネジで後ろから締め込みます。


特別強く締める必要はありませんが炒飯など鍋を振って調理する場合はほんの少しだけ増し締めしておきます。


ここからが「これでもか!」と言うほどのサービス品。先ずは鍋本体の収納袋。これがあれば鍋の外側が汚れていても気にせず収納できるざんす。


こちらはハンドル用の収納袋。ここまでやるとは!


それにそれに!鉄製の蓋にもこんなゴム入りカバーが付いてるざんす。アタシはこれ昭和のおばちゃんが寝る時に頭に被ってたナイトキャップかシャンプーハットを思い出したざんす。これがあるお陰で本体を収納した際にカタカタ言わないのです。す、すごい!


オマケにこれ!箱出ししたら蓋と本体の間に樹脂製の緩衝材が二つはめ込まれていました。実に気の利いたことざんすね〜。



さて、この中華鍋、蓋が付いたことで料理の幅が格段に広がりました。わが家の場合、

『炒める』、 普通にするする
『煮る』、大いにやるやる
『 蒸す』、、結構やるやる
『揚げる』、かなりやるやる
ダッチオーブン?、、気が向けばやる、てな感じです。出来ないのは、餃子の様な平面的に並べて焼くものくらいかな。それも鍋の縁に沿って並べればやれないことはないか。炊飯も出来ると言うことですが普段は油物を調理するためご飯に微かな油の臭いが着いてしまうのはダッチオーブンで経験済みざんす。


*蓋なし本体(ハンドル含む)重量927g

蓋の他にもこの中華鍋には使いやすさの秘密があります。それは、『程よい重さと軽さ』です。『程よい』とは重すぎず軽すぎずと言うことざんす。軽すぎないことは良いこと?そうざんす。もしこの中華鍋がアルミ合金やチタン合金で作られていたら、、たぶんハンドルの重さに負けて空の状態ではバランス悪く直置き出来ないでしょうね。アタシ的にはこの中華鍋、ホンマちょうど良い重さなのです。



もちろん、オール鉄製なので空焚きOK!と言うより煙が出るまでガッツリ熱してから使うのが基本です。テフロンやノンスティックの様に火加減や調理器具によるコーティングの劣化や傷に注意する必要もありません。ステンレスやチタン合金の様に熱変形することもありません。

さあ、今月末の晩秋キャンプで使ってみまひょ。

補足、、


Trangia のストームクッカー(サイズ 25)でも使えましたよ〜。風防に付いている3本のポットサポート(五徳)を開いて乗せるだけ。ポイントは一つだけ。


3本のポットサポートのうち2本はこの写真の様に。


残る一箇所には中華鍋のハンドル部を乗せます。これが意外と安定しております。LODGE のスキレットの時と同じやり方です。スキレットと違って中華鍋は底が丸い(スケーターのものは一部平ら)のでストームクッカーの風防の中に鍋底が隠れます。つまり風の影響を受けにくいということざんす。


次回のキャンプではこの組み合わせでキムチ鍋をする予定でその際にはストームクッカーの外から火力調整が可能なガスバーナーを組み込むつもりざんす。

2022/11/30 追記


つかわれておりまする〜。晩秋初冬のキャンプで定番の『キムチ鍋』。風上に向け風口を全開にして最大火力の七輪で煮立てから煮込み。この後、テーブルトップでストームクッカーのガスモードで沸々やりながら、最後はシメの雑炊までたっぷり食いました。


撤収日の昼は殆どの片付けと車への積み込みが終わった後で肉まんピザまんを蒸し蒸し。これもストームクッカーのガスモードで。これで蒸した肉まんピザまんを一口食った奥さんは「あ、おいスィー!」とムシャ食い。


スケーターさんの中華鍋はもちろん自宅でもほぼ毎日使われております。だからと言って毎日中華料理しているわけじゃござんせん。オムレツや揚げ物、カレーピラフ、蒸し物など多方面に活躍しております。考えてみれば購入後に一度水洗いしてから一度もシーズニングせず日々使っていますが初めから『育った』状態でしたのでこびり着かず手入れも楽チンです。綺麗に使うコツは一つだけ、内側より外側をキレイに洗うべし!外側に調味料や汁が着いたまま火にかけると炭化して分厚いこびり着きになるからです。  


2022年02月06日

今さらながら、このケトル


言わずと知れた Trangia 製のアルミケトルです。今回、20数年ぶりに手に入れました。それも貯まったポイントで格安購入。今さら感たっぷりなケトルですが、、まあ覗いていって下さいな。


昔と変わらず容量は600mlとなっていますが実質 500ml くらいがお湯を噴き溢さずに沸かせる限界です。注ぎ口と同じ高さまで水を入れると沸騰時には間違いなくドボドボの刑(ノ_<)。これも昔と同じ。



高品質なアルミから製造される無垢なケトル。Trangia についてはメスティンのバリがどうのこうのと言う人がいるけれど小さく切った研磨パッドでササッと擦れば1分もかからず消えて無くなります。このケトルにしても無垢な状態ですから使えば変色もします。昔の赤いケトルは中がノンスティック加工されておりましたが金属製のカトラリーやポットハンドルなどを入れると傷が入って腐食の元でした。見た目は最高に可愛かったですがね。


昔も今も変わらぬ可愛さ、キュン❤️ときますね(くるか!)。

小さいから軽いのなんのって!あーた。


無垢ないい顔してますね〜


これで繊細なコーヒードリップ?わははー、そんなもん欲が深すぎます。注いで溢れなければそれでいいのです。

あら、ハンドルチューブの背中がパックリと割れてますね。昔と違って【焚き火】対応になっておりますわ。あら?これって蓋のノブがステンレス製の SN-325 だけじゃなかったっけ? まあ、いいか。


今から20数年前の赤いケトル、ほっつき歩きには最高のケトルでした。

武奈ヶ岳の山頂付近にて。

当時最先端だったスノーピークのギガパワー『地』と Trangia の赤いケトル。相性はあまり良くありませんでした。何故って? それは、、この赤いケトル、滑るんです。表面の赤いコーティングが、、。写真は明石大橋を臨む公園ですが、奈良の三輪山を背に大美和の杜展望台でコーヒーでも飲もうかとこのコンビでお湯を沸かしていたらケトルが五徳から滑り落ちた経験があります。そこまで大切に残しておいた水、最後のお湯がパーざんす。流石にガックリして帰った山辺の道の記憶。

京都の宇治で、茶団子食いながら赤ケトルで湯沸かし。アルコールバーナーの五徳は二台のエスビットストーブ合わせ技。


冬の低山ハイクにてチキンラーメンと Trangia。ラーメン食おうとしているのは今は亡き相方であり大先輩。風のように生きて死んでゆきました。

こちらは大阪時代の一枚。ガスレンジも買わずにほぼ二年間を Trangia のアルコールバーナーと TR-23 五徳のみで煮炊き炊飯していた頃のものです。日々消費されるアルコール燃料は近くの薬局で買っていました。ガス代の方が安いやん!なーんてことは全く考えませんでした。この時の赤いケトルは空焚きして真っ黒になりまして候。勿体ない、、。


今年七回忌を迎える亡き母親から譲り受けた 赤いケトルは900ml のタイプ。アタシが母の誕生日にプレゼントしてから20数年、ワタシ自身はそのことをすっかり忘れてしまっていたけれど、毎日毎日実家で使われ続けてきた年代物。台所のガス台で焼かれ続けてハンドルのコーティングはトロトロにトロけておりました。中のノンスティックコーティングはほぼ無傷。母が亡くなる少し前にワタシの元に帰ってきました。

こちらは色々と入ります。

600ml のリッドと900ml のリッドの比較。900ml の方には【 Trangia 】の刻印はない。ツマミも蒸気抜きの穴も違います。

裏を返せばちょっとしたシミツ(秘密)が。

900ml のリッドのツマミは裏がネジになっております。

はい、ずいぶん前にも書きましたね。PRIMUS の IP-2243 ストーブがリッドの裏にねじ込めるんですワン。、、て、何のため?

こんな感じっス。

900ml のケトルには IP-2243 の本体がスッポリ収まります。

こうして、、リッドと接続して、

はい、収納完了〜。Trangia と PRIMUS は共にスウェーデン。美しい関係じゃぁあーりませんか。


Trangia 325 ケトルと Firebox NANO のXケース。どちらもコンパクト。

うちの NANOちゃんはステンレス製。こんがり小麦色を超えてやや焦げ気味の肌。

珈琲一杯分のお湯なんてアルコールバーナーに点火してから待つほどのこともなく沸いてしまう。

今日はモンカフェのドリップパックで済ませました。ワタシの場合、パーコレーターやフレンチプレス、カウボーイコーヒーなど「旨い!」と感じられれば何でもありです。ただ、後片付けが面倒くさいのは自然と敬遠しますね。今回、20数年ぶりに購入した 懐かしのケトルは飾り気無しの無垢な仕様になっていましたがやはりワタシにはこのサイズ感がたまらんのです。


こちらは、ずいぶん前に一度ご紹介させてもらいました。かなり前にリサイクルショップの棚の奥で埃かぶっていたのを300円ほどで買った謎の五徳。Trangia のアルコールバーナーがピッタンコ。一時は WILD STOVE MK2t を乗っけて使っておりましたが、この小さなケトルにもピッタンコざぁます。

固形燃料などを下に置いて一人用の鍋か何かを作る物でしょうか?それとも理科の実験器具?はたまた Trangia の職人が横流しした試作品?(んなわけねぇーだろ!)

ウインドスクリーン無しではとても使えませんが、、。

今回もしやもしやと思いつつ Trangia のガスバーナーを取り付けてみたら、これまたピッタンコざますのよ〜奥さま(誰やねん!)。
とは言いつつこんなんで加熱したら輻射熱がすごいやろなぁ。この五徳、焚き火台でも使えそうだね。


また、これからもヨロシク。もう空焚きしないからね。


ponio でした  続きを読む


2021年04月16日

ワタシとメスティン



ワタシとメスティン

ワタシとメスティンの出会いは30年ほど前の大阪時代に遡りまする。当時からメスティンなどと呼んでいたかは記憶に在らず。米軍や西ドイツ、スウェーデン等軍用のメスキットが仕事場に山と積まれていた頃、凹凸コンビと呼ばれた大先輩とのほっつき歩き旅や仕事で訪れた山奥の貸し倉庫での昼時に Trangia のメスティンは欠かせない存在でありました。この小さなアルミの箱にアルコールバーナーや五徳を入れてアリスパックの外ポケットに詰め込んで出掛けていましたっけ。あれから30年近く経ち今は西暦2021年。気がつけばキャンプとはまるで関係ないお店にもメスティンが並ぶ。街の書店には《メスティン・レシピ》の本が積まれ、これまでただのアルミのチープな弁当箱とか飯盒などと呼ばれてきたのが嘘のような扱われっぷり。世の中変わるもんです。

ひと頃からメスティンと固形燃料で《自動炊飯》などされてきた方々は昨今のメスティンブームをどうみているのかな?
ワタシは、、スキレットの二の舞になるのではないかと。メスティンブームの数年前はスキレットブームでした。ホームセンターに山と積まれぶら下げられていたのを思い出します。しかし、鋳鉄製のスキレットはシーズニングと調理後の手入れという避けては通れない取り扱い上の約束があります。コーティングされたフライパンに慣れた人には火加減もこびり着きも『使えねー』要因となったことでしょう。ブームはあっという間に過ぎ去りホームセンターの処分品コーナーやワゴンにはスキレットの山が、、。あれだけ店頭に並んでいたスキレットレシピもどこかへ片付けられてしまいました。100均に行けば固形燃料用の五徳、メスティン(¥500)などが並んでいます。まさしくそれは今のメスティンブームの行く先を見ているかのようです。



Trangia メスティン
ワタシにとってメスティンといえばコレしかない。アルコールバーナーと一緒に野山をほっつき歩いた頃からこの四角い入れ物に何かわからぬ魅力を感じてきました。


20数年前の写真、カップスープの素に冷や飯入れて作ったリゾットを食っていた。今と全く変わらない!


こちらは武奈ヶ岳山頂付近での一コマ。メスティンはコンビニのおにぎり入れに使われている。中身を潰さず持ち歩ける、細かな物を無くさず持ち歩ける、そんな容器としてのメスティンも好きでした。


30年近く前のワタシが山奥の倉庫でひとり留守番しながらメスティンで何かを食っている。同僚は少し離れた食堂へ行った。


あの頃使っていた Trangia のメスティンは大阪に置いてきた。その後、ボルドーバーナーなどと共に知人に譲り渡した。写真のメスティンは現用のもの。数年前(といってもかなり前)に買い直してから使っている。用途は主に《飯炊き》。これも定番な使い道です。ただ、ワタシの場合固形燃料は使わず自動炊飯にもせずアルコールやガスのストーブバーナーでほぼ付きっきりで飯を炊く。

今やメスティンといっても Trangia ばかりではない。他のブランドが大いにもてはやされている。Trangia のはバリがあるとか、シーズニングしなければいけないとか、安っぽいとか、高いとか、ブームの煽りをくってそれまでは『当たりめぇ〜』だったことがレビューに書かれたりたりして、、メスティンってそんなもんよとワタシは知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。


ワタシのメスティンはシーズニングも何もしていない。バリ取りは小さな研磨パットで縁を一周か二周させるだけ。作業なんて大袈裟なものではない。Amazon のデカ箱をバラす時の方が時間がかかるくらいだ。薄いアルミの蓋でこびり着き確実の調理はしない。レシピ本にあるような《凝った料理》もまるでしていない。レシピ本を見ていると(見たんかい!)、これってやっぱり日本人が考えることなんだなぁ〜と感じさせられる。昔からメスティンを使い続けてきた人には目ん玉が飛び出してぶら下がる様な華々しいレシピの数々。チキンラーメン啜っていた時代とは全く違う多様性ですね。ワタシはこの先も多分チープな路線でいきまする〜。


キャンプの飯炊きはいつもは同じ Trangia のストームクッカーとソースパンでやるのですが時々使いたくなるのですよ、メスティンがね。



でもね、賑やかなキャンプ場や風がある時なんかはあの飯炊きの時の微妙な炊き加減が難しいこともあります。ワタシの場合、蒸気の量とチリチリという微かな音を頼りに火加減したり止めたりしています。それが聞こえなかったり、風で微細な弱火が消されることもあるんです。



さて、次回のキャンプでは久し振りにメスティンで飯炊きの予定です。これと、Trangia 289(ミニトランギア)のセット、通称【四角と丸】で一人前ずつ春の炊き込みご飯を作ってみようかと。

*Trangia 289 (後ろに見慣れぬヤツが)

しかし、、 またもヤバい状況になりつつありますね、、コロナです、コロナ、、去年の年末と同じ、いやそれ以上かも。第4波は間違いなく蔓延しますね。大阪から遅れること1〜2週間でここ福岡にも到達する見込みです。そうなると予定しているキャンプMAY は自粛しなければならなくなるでしょう。毎年ウンザリのGWは勿論外しておりますが、連休明けの平日でも感染拡大では越境は自主的にやめようと考えているワタシです。

あ、そうそう新しいメスティンが来る予定です。Trangia ではありません。ちょっとデカイやつです。ハンドル外して小物を入れるボックスとして使うつもりです。それで凝った料理などするつもりはありません。やってもグラタンかホットケーキミックスを使ったケーキくらいすか(やるつもりやない!)。

それでは皆さんごきげんよう。

ponio


『人とかぶらないメスティン』と言ってる間に思いっきり世に広まったクロメスティン。もうおわかりですね。PayPay が溜まっていたのでこれにしましたのさ。

蓋の裏をコシコシ掃除するブラシまで買ってたりして(すっかりヤル気やない!)。気の迷い、気の迷い

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2021年03月10日

H.A.A フライパンとシーズニング


FIRE BOX HAA frypan/ Large
『やぎオジサン』のフライパンです。わからない方は【キャンプ場での出来事】をご覧ください。

アルミ製
表面は H.A.A (ハードアノダイズド加工)
要シーズニング

アルミ製ハードアノダイズド加工のクッカーにシーズニングとは、、正直聞いたことなかったアル。以前、海外の動画でステンレス製のフライパンにシーズニング(オイル塗布後に焚き火で加熱、その後に余分なオイルを捨てる)というのを見たことがある。ステンレス製の鍋やフライパンに油を引いてそれを食材を入れずに加熱するとやや黄ばんだような硬い膜が出来るのは知っていた。それは落とすのに苦労するほど頑固な汚れとして扱われてきた。今回のハードアノダイズド加工に対するシーズニングはまさにそれ、油による頑固な汚れ(膜)を形成するというものだった。

数度のシーズニングと頻繁な使用でこんな感じに仕上がります。シーズニングはたまたま自宅にあったエゴマ油を塗ってはオーブン(250℃)で表裏をそれぞれ30分単位で5〜6回焼くという気の遠くなるような方法(マニュアル通り)でやりましたが、もしキャンプの際なら焚き火台の熾の上に放ったらかしで良かったと思います。ただし、油を塗っては焼くを繰り返すのは同じですから手間といえば手間ですが。コーヒー色になってからもこれでバターを溶かしてパンを焼いたり、炒め物をしたり油を使った調理をやって現在に至ります。


新品はこんな色。こちらは cowboy plate と呼ばれる蓋、皿。フライパンも全く同じ仕上げ。ムラのない均一な仕上がり。感触はサラサラ、他のハードアノダイズド加工のクッカーと何ら変わりはない。アルミ製なのでめっぽう軽い。

『ハードアノダイズ処理により、表面層が高導電性のセラミックに変化します。』という様なことが記されています。

6回のシーズニングを経てようやくこの色に。表面はガラス質然としていて指で触れるとサラサラとキュキュッの中間。水を入れると完璧に弾きます。ハードアノダイズド加工のままでは表面に水分がかなり残ります。このコーヒー色になった時点で形成される表面のコーティングは多孔質で油のしみ込みが良く多少の傷なら繰り返し使用することで修復される様です。


コーヒー色になったら完成なのかな?と終わりが見えない気もしたが何か食材を焼いたり炒めたりしてこびり着き具合で確認する。


新品の頃の底面。
ハードアノダイズドの表面はノンスティックコーティングとは違いますと説明にはある。それはわかる。


シーズニング後の鍋底。


シーズニングが上手くいったかどうかのテストは目玉焼きが一番。わずかなこびり着きが残るが簡単に取れる。これがシーズニングの途中(3回目)では全体的に見事にこびり着いた。


ホットケーキもなかなかハードルが高い。


慎重に剥がして裏返し。ほぼ焼き上がりは均一な感じ。ただ、そこは比較的薄造りのアルミ製フライパン。スキレットの様なふっくらした焼き上がりにはならない。ここんとこは割り切って使う必要あり。このフライパンでホットケーキなどをふっくら焼くなら水分(牛乳や水)を少なめに混ぜ方を粗くしてやれば厚みが出せる。ただし、溶かしバターを入れたり仕上げの際にわずかな水を差して蒸し焼きにしないとパサパサ感が強くなる。


ホットケーキを焼いた後もこの通り。


キャンプデビューした際にはキムチ鍋と朝食の定番に使った。熱源は七輪とオガ炭。ストーブバーナーの様なホットスポットが出来ないので実に上手く焼き上がる。目玉焼きもふっくらではないが、味に変わりはなく、裏面はカリカリでなかなか旨かったアル。


鍋物も面積が大きいので多くの具材を一度に煮込める。

このフライパン、シーズニング後は金属製のヘラやトングも使うのをやめた方が良い。シーズニングによって得られた硬質のコーティングに傷を入れてしまうからだ。でもちょっと考えてみてちょーよ。元々 HAA という硬質の加工が施されているのにシーズニングでコーティングを施してしまうと今度は傷が入らない様に使う側が気をつけなければならなくなる。HAA のままガシガシ使うか、シーズニングした表面を傷つけない様に使うか、、うーむ、迷いどころだね。


先にも書いたが、オイルを塗布して食材なしで加熱しするシーズニング方法はステンレス製にも使える。以前、キャプテンスタッグさんのステンレス製三層フライパンを初めて使った際に食材が乗っかっていた部分とそうでない部分で大きな違いが見られた。Trangia の DUOSSAL もそうだった。食材が乗っていない部分では薄く引いた油が頑固な汚れ(?)となって落とすのに苦労した。これが今回のコーティングの正体なのである。ステンレス製フライパンの余白部分にできた頑固な汚れもティファール の鍋の外側についた汚れも同じオイルによるコーティングなのである。


このフライパンには縁の折り返し(リム)が無い。水洗いの後もこの部分に水分が残ることがない。

こちらは蓋の代わりになる cowboy plate なる皿、蓋、フライパン。こちらにはリムが設けられている。


縁の幅(厚み)もこの様に違う。


パンリフターと呼ばれる専用ハンドルで掴んでみると、フライパンの方は違和感なく水平になる。


cowboy plate の方はリムや縁の幅の影響でやや下向きになる。この cowboy plate は本来フライパンの蓋として使い上に熾した炭を乗っけて上下から加熱するダッチオーブンの様な使い方が出来る。鋳鉄または黒皮鉄板製の様な蓄熱を利用した加熱調理は望めないがアルミの熱伝導の良さを活かした素早く均一な加熱が出来る。


cowboy plate もこんな感じになりました。
これを蓋代わりに使うと横滑りすることが多いので金属製のクリップで縁を留めます。


このフライパン、あれこれ試してみるとやはり炭火やオープンファイアーつまり焚き火が適していると感じる。わが家のガスコンロやカセットコンロ、アウトドア用ストーブバーナーでは何も考えずに使うとバーナーヘッドの大きさとヒートパターン(燃焼炎の広がり)に比例したホットスポットが生まれる。つまりそこだけ焦げるかカリッと焼けるのである。食材を動かさずに焼く場合は最初に薄ら煙が上がるくらいまで加熱したあと弱火にしてから食材を入れるときれいに焼ける。手入れは簡単で、少し冷めたところで水かお湯を注いで樹脂製のフライ返しなどでこびり着き(ある場合)を突いてやると簡単に取れる。そのあとで中の水がお湯を捨ててキッチンペーパーで拭き取ればツルピカになる。このあたりはスキレットと同じであるがサビに対する気づかいが要らないあたりが楽チンである。


どうせ食べるなら美味しく食べたい、旨いものを食べたい、それはアタシも同じです。その為に美味しく旨く仕上がる様な調理法や調理器具を使う。薄っぺらなアルミのフライパンより分厚い鉄板かスキレットでフワッとカリッと仕上げる方がいい。でもね、ほどほどにしておこうと思う時もある。コダワリを捨てる? いや、ほどほどでも美味しいと納得できる自分でいたいのだ。先日のキャンプでこのフライパンを使った。鍋物と焼き物をしたけどどちらも美味しかったよ〜。


『あぁ、やっぱり土鍋の方が美味しいね〜』とか『スキレットで焼く方が好きだなぁ〜』なんてことは考えもしなかったアル。このフライパンの落とし所はそこにあるのだと思う。軽くて手入れが簡単、テフロンなどのコーティングじゃないから直火でガンガン焼いても傷まない。ダッチオーブンみたいな上下加熱もできる。比べちゃいかんのだ〜。これはこれの美味しさ楽しさがあるのさ!

ここで実験をひとつ、、同じ火力で加熱された場合の違いを数値で見てみましょう。これはわが家のキッチンのガスレンジ にて計測したものダス。うちのガスレンジ は加熱する鍋などの温度が上がりすぎると自動的に火力を落とす仕組みとなっており(場合によっては不便なのですが)、これを利用して他のフライパンと比較してみました。この数値はガスレンジ を点火して同じ火力で加熱し続け各フライパンの温度が上がってガスレンジ が自動的に火力を落とすまでの時間です。火力が落ちる際に鳴る警告音でストップウォッチを止めています。

H.A.Aフライパン(FIRE BOX ) 45秒
三層ステンレス・フライパン (キャプテンスタッグ)56秒
1.6mm鋼板・黒皮鉄フライパン(和平フレイズ)78秒
鋳鉄製スキレット10ihch (LODGE )133秒

、、とこんな具合です。素材も製造方法もそれぞれに違いますが、やはり H.A.A はアルミ製だけあって一定の温度に達するのが速いのがわかります。今回同じアルミ製のフライパンであるティファール や Trangia のフライパンはテフロンやノンスティックのコーティングが施されているため空焼きではそれ自体が傷む可能性を考えやっておりません。スキレットなど蓄熱性が高いものは十分に加熱してから食材を入れあとは火力を絞っても十分に調理ができます。黒皮鋼板のものはスキレットよりも温まるのが速いため煙が上がった時点で十分です。


三層ステンレスフライパンの加熱による油の変色。H.A.A と同じコーヒー色です。

三層ステンレスのものは H.A.A のコーティングの様に油分が硬い膜を作るのでステンレス特有の色合いを保ちたければ油を敷いての空焼きはやめるべきでしょう。今回ご紹介した H.A.A フライパンは一定の温度に達する時間が短くシーズニングが終わっていない状態ではこびり着きを起こしやすい特性があります。ですから、最初だけ面倒でもシーズニングを施してやるべきです。

これは H.A.Aフライパンの蓋として使えるカウボーイプレートです。蓋として使う限りはシーズニングは必要ありませんがワタシは一応やっておきました。ただ、フライパンの様に時間をかけて何度も何度も焼かず自宅やキャンプでの調理の際についでに空焼きして徐々にシーズニングしています。まだまだあのコーヒー色にはなっておりませんが、卵などもこびり着かずに焼けるようになりました。

追記

このフライパンは熱の伝達に秀れていますが蓄熱性はあまり良くなく火を止めるとすぐに静かになります。土鍋のような沸々は望めません。このフライパンで鍋物をする時は常時加熱出来る方が良いのです。前回のキャンプでは七輪の上に乗せたまま熱々を頂きました。

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2020年04月17日

ユニ・ダッチ6 スーパーディープ


UNIFLAME
ダッチオーブン6インチスーパーディープ
(2020年限定商品)


イワタニの CB-ODX-1 に乗っけると、こんな感じ

取手もハンドルもヘビーな造り

蓋もヘビー、全体はクリアラッカー仕上げ、これを後で焼き切る

本体の底には脚はなくツルツルツルリンな仕上がり

アタシの様に(?)キリッとエッジの立った本体の縁、美しい仕上がりです。

ロストルも付いとりまっせ〜

本体内側の取手の溶接部


さあ〜新入りを焼き入れしまひょか〜


中火で炙り出すと外側から黒く黒く変わってゆきます。換気扇は【強】でリビング側のサッシを軽く開けておきます。

中火で20分の焼きのあと少し冷めたところで用意していた端切れ野菜をオリーブオイルで炒めて仕上がりス。



本体で野菜を炒めている間に蓋も焼き焼き。15分焼いて冷ます。あとはオリーブオイルを塗り塗り。美しい蓋です。リッドリフターは先日拾ってきた落ち枝から作ったポットハンガーで代用。これが二本もあれば LODGE のコンボクッカーでも本体ごと持ち上げられます。



本体も蓋も焼き(シーズニング)が終わって真っ黒な地肌になりまして候。



その夜、奥さんの田舎から届いたアオサと椎茸を天ぷらにしていただき更に油を浸み浸みさせて出来上がり〜。


天ぷら揚げて油がしみ込んだミニダッチ6。


もう8年ほど使っている日本製の黒皮鉄板のフライパン。
左が和平フレイズの26cm /1.6mm厚、右が遠藤商事の業務用22cm/2.3厚。左の26cmの方が厚みが薄く適温まで温まるのが早い。そのかわり火加減はやや弱めでないと焦げてしまう。右は火加減は強めでOK。ホットケーキもふっくら膨らむ。キャンプでもかなり使われてきました。

これでウチには LODGE の鋳鉄スキレット4人組とそれに対抗する黒皮鉄板のフライパン大小と今回のユニ・ダッチ6を合わせた3人衆が相見える戦国乱世の世に突入。いずれも自宅のキッチンでの普段使いから年に数度のキャンプまで使われまくりの毎日であります。


キャンプ用に買ったのがいつもの様に自宅使いにされているキャプテンスタッグのステンレス三層フライパン。奥さんはこれでよく揚げ物してる。

追記
先に緊急事態宣言が発せられた福岡でありますが地元では『わかっちゃいるけどやめられない』そんな人の多さに思わず後退りする毎日です。身の周りにもヒシヒシとコロナの魔の手がのびてきています。これまで仕事で行っていた場所でも4カ所ほどで感染者が出てしまいました。もしや!?と思う様な場面も何度かありました。勿論、それだけでは PCR も受けられず、ましてやキャンプなど遠い夢の様な感じがしています。コロナ早よ去れ〜ナンマイダァナンマイダァ、、。

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2019年11月19日

奥さん次第です

わが家のキャンプ、
道具立ては毎回なぜ変わるのか?

『それは奥さんの気まぐれで変わる。』

「キャンプで〇〇食べたいね」と奥さんが言い出す。「 う、うん」とアタシが答える。答えると同時に頭の中のコンピューター(言い回しが古いね)が起動し始める。


シュワちゃんやし!コンピューターのイメージめちゃくちゃ古いし!

〇〇?、、ということは、

あれが要る、これも要る、こっちの方がええかな? いやいや、こっちの方が使いやすい、、

わが家のキャンプでいつも変わる道具立てとは、そう!調理用品、特にクッカーなのです。そしてそれに対応する熱源、つまりストーブ、バーナー、焚き火台などです。


例えば今年の正月キャンプでは奥さんが黒豆を炊きたいと言い出した。黒豆とな!?
はて、黒豆炊くには何があればええのん?
自宅にある鍋釜クッカーの類いから選ばれたのが台所で使われている GSI の4qt・約3.8 Lのエナメルクックウエアつまり琺瑯(ホーロウ)の鍋でした。さて、これを何で炊くのか?奥さんは七輪でコトコト炊くと仰った。しかし、実際には最初に七輪の火が熾きるまでの間、鍋を煮立てておかなければならず、たまたま持って行ってたガソリンストーブ(フューエルボトルの圧抜きをした直後だったのでガスモードに切り替えて)で最初の煮立てをしました。


スペアリブを煮豚風にと奥さん。無水鍋を持って行くことなり、更に誰にでも扱えて火加減が容易な熱源として CB-ODX-1を持ち出しました。この回は気候も温暖でしたが正月キャンプはかなりの低温が予想されるので CB-ODX-1 は間違いなくドロップダウンするだろうね。奥さんが一番使いやすいコンロなのに。


低価格でボリューム感のあるアンガスビーフを焼くのにスキレットの8を持って行きました。熱源は小さなウッドストーブと CB-ODX-1(焼き色付けのみ)が使われました。


その奥さんの手下第一号が七輪です。これは夫婦でのキャンプがまだアタシのソロ装備でやりくりされていた頃から使われています。「手羽先焼きたい」「餅焼きたい」「海老焼こうか」「厚揚げ豆腐と焼きおにぎり」「ガーリックトースト食べたい」「椎茸焼いて食べよう」「七輪でトーストしたパンが食べたい」と傍若無人です。


B-6君は奥さんの手下その二。「ホタテ焼きたい」「ソーセージ焼きたい」「鷄のハツ食べたい」「白身魚焼こうよ」ムムム、、。


予定していた焚き火台が雨のために使えない、そんな時、持って行ってた微細な火力調整ができるガソリンストーブが活躍してくれたことも。ドラゴンフライとウイスパーライトINL。



土砂降りの雨の中炊事棟に籠りひたすらに煮込みラーメンを作る、、お前だけがアタシの相棒。ウイスパーライトINL、、そんなこともありましたっけ。


そして奥さんの火付盗賊ぶりから『焼きたい煮込みたい症候群』が始まり、、「豚バラ串焼きしたい」「秋刀魚焼きたい」「牡蠣焼きたい」「鍋したい」「ビーフシチュー作ろう」「コーヒー飲みたい」ハイハイ、、。


わが家の新しき焚火台もフル活用され、、お湯沸かして、秋刀魚焼いて、ホイル焼き、ホイル蒸しして、、


そして、アタシがあたしらしく使いこなしてきたのが Trangia のストームクッカーです。お湯を沸かし、フライパンで炒め物し、土鍋乗っけて鍋をし、卵を茹で、飯を炊く、、確実に一度の失敗もなく、毎回結果を出してくれる万能選手。

《お湯沸かして》《煮物して》《焼き物して》《炒め物して》《ホイル焼きして》《飯炊いて》、、、火の数足りねーし!

お湯を沸かすだけなら強火一辺倒で良し!
しかし、飯を炊くには火加減できないとね。
煮物も煮立ては強火でもコトコト煮るなら弱火がいいし、焼き物は断然炭火がいい。大きな鍋なら安定感のある五徳か七輪、焚き火台がいい。パーコレーターも火加減大事。

火の数足りてない上に火加減できるものも必要で、これ意外と大変あるよ。

奥さんは来年の正月キャンプも黒豆炊きたいと申しております。鍋にビーフシチューと餅、ご飯、雑煮、ソーセージと目玉焼き、、


*無水鍋とストームクッカー25でビーフシチューの炒めから煮立てまで。あとは焚き火台か七輪で、、その予定。



ストームクッカーとノンスティックのソースパンで炊飯。アルコールバーナーの火加減は二段階。蓋の上に適当な重さのケトルか金属製のボトル、スキレットでも良し。炊き上がっても余熱でご飯粒がこびりつきません。これも問題なし。


*エバニュー2.8Lクッカーは雑煮に使おうかと、、。


*ツルマル印のシュウ酸両手鍋はそのまんま鍋物に。


*黒豆用 GSI 琺瑯鍋。奥さん曰く、大きさがちょうど良いらしい。


*飯炊き用 Trangia ソースパン

黒豆は無水鍋がいいのだけれど鍋の深さが足りないらしく、また GSIの琺瑯鍋か。最初の煮立てはガソリンストーブで、あとは七輪にお任せ。鍋物はシュウ酸両手鍋で。ビーフシチューは無水鍋、ストームクッカーで炒めてから煮立て、あとは焚き火台か。炊飯はTrangia のノンスティック1.75L、もちろんストームクッカー。餅は七輪か焚き火台、ソーセージと目玉焼きはスキレットと焚き火台。鍋物はエバニューの2.8Lクッカー。雑煮はエバニューのクッカーか。煮立てはガソリンストーブであとは七輪か焚き火台。


速攻湯沸かしはこれで。MSR のウインドバーナー。ガスは収納できなくても250缶で、寒さにめっぽう強かったキャプテンスタッグさんの PXでいきまひょ。


*ガソリンストーブとケトル。ガソリンストーブは SOTO SOD-372とMSR Whisper Lite Internationalを。SOD-372は今年の正月キャンプで極寒の中不具合が出たので念のために確実な ウイスパーライトINLをもって行こうかと。SOD-372もあの不具合以降いろいろ試してみて何とか毎回安定した燃焼をしているので大丈夫そうたけど。念には念を入れて。


*Quechuaケトル 1.0L
湯沸かしは急いでいる時以外は七輪か焚き火台でさせましょ。

つまり、今回は二つの焚き火台と七輪(どんだけー)、4qtの琺瑯鍋とシュウ酸両手鍋、エバニューの2.8Lクッカー、QuechuaのケトルとTrangia のストームクッカー25、湯沸かし用にウインドバーナー、ガソリンストーブが予備を入れて二台。煮立てはガソリンストーブとストームクッカー、煮込みと焼き物、炒め物は七輪と焚き火台。

奥さんが食べたいもの → 鍋釜クッカー決定 → 熱源決定 → 燃料買い足し。そんな方程式ができあがる。

あとは奥さんが新たなる食べたいものを思いつかないように祈りを捧げます。アーメンオーメン坦々麺。

ponio