2017年11月29日
無駄で効率の悪い遊び
ついこのあいだまでシンプルなキャンプを目指して無駄を削ぎ落とし極力簡単で労力の要らない道具立てや方法を実践してきた私。ところが、、これがなんともつまらない、、労力が減ったかわりに楽しさ(特に自己満足的な)も激減してしまったように感じた。キャンプそのものを楽しむだけならシンプルなキャンプは時間をたっぷりと使えて楽チンそのものだ。だが、なにか違う。そして気がついた、、無駄の削ぎ落とし過ぎに、、、。そんなわけで、前回のキャンプではこの間までは効率が悪いからとか、重複する道具があるからとか、管理が大変だからとかで外されていた道具たちを復活させてみた。結果はやっぱり、オモロイやないかー!ってことになった。

今回はその無駄で効率の悪い道具の極みとも言える一品を取り上げます。

Klean kanteen 40oz wide mouth
泣く子も黙らない米国ブランドの水ボトル。
蓋を除けばオールステンレス製で容量は1.1L余り。保温保冷効果はなく、水を持ち歩くための単なる金属製の蓋つきボトルです。

このボトルに無駄を感じるとすれば、、まずは素材。
そもそも水を入れて歩くだけならナルゲンの樹脂製ボトルで十分。というか、ベストかな。バックパッカーだった頃は同じナルゲンでも折りたためるタイプのボトルやプラティパスなんかを使ってた。今ではそれもどこにいったやら、、一つも残ってない。

ではなんで、このボトルを買ったのか?
答えは簡単!やってみたかったことがあったからです。それも考えたらすぐにわかるほど無駄で効率の悪い使い方です。それはズバリ《湯沸かし》。
スマホに切り替えて早9年。
youtubeなどを手軽に見られるようになって自然と世の中のキャンプシーンを覗き見るのが一つの楽しみになりました。その中で、それまでは思いもつかなった道具の使い方を学び(単に影響され)、感化され自らもやってみたりして、、。

今回取り上げた金属製のウォーターボトルを使った湯沸かしもその一つです。ウォーターボトルを火にかける、、何年も前に初めてそれを見たときは『わざわざ、、なにがオモロイやろ、、』と半ば呆れ顔してたはず。その時見た動画サイトではスタンレーのボトルを使っていた。それを焚き火の端っこに突っ込んで湯を沸かしバンダナでつかんで注いでいた。面倒くせ〜、、。

湯を沸かすならケトルがあるやん!
クッカーがあるやん!
ハンドルがついて持ちやすいやん!
わからんことしとるわ、、とそんな感覚だった。

だって、、あんな底面積の小さな筒状の物を火にかけてもケトルや浅型クッカーで湯を沸かすより多くの時間と燃料を食うのがオチだし。今から20年近く前、冬の低山ハイクで当時最新式だったスノーピークのギガパワーストーブ《地》とソロクッカー(現在の焚)の組み合わせで湯を沸かそうとして(ほぼ満水)なかなか沸騰せずガタガタブルブルと震えて待った記憶がある。ガスを使うストーブにとって冬場という悪条件下での使用も大きなマイナス要素だったことは間違いないが、あれ以来わたしは底面積の小さなクッカーを使うことはなくなった。スノピさんごめんなさい。

しかし!それはストーブ・バーナーの類を熱源として使う場合の話なのである。動画サイトでやっていたのはオープンファイアつまり焚き火に突っ込むという方法だった。底面積が小さくても丸ごと火の中に放り込めば側面まで加熱されて底だけを加熱するストーブ類よりは効率よく湯を沸かせるはずです。でもね、、まだ綺麗なうちから真黒に焼かれて煤けさせるには抵抗が、、。

そんで、、こんな風にバーナー・ストーブの類に乗っけて湯沸かししてたのです。意気地なしー!バカバカ!

そして先日の秋キャンプにて無駄を省くことなく効率悪くとも楽しみを実践すべく綺麗に使ってきたボトルを火あぶりに、、、。それでこそ男ぞ!(大袈裟な!)今回は焚き火の中には放り込まず吊り下げて炙りにしました。それでも気づくとボゴボゴと沸いている、、時間なんて計っていないけどイラつくことなく使えましたよ、、ちゃんと。

夜明け前の闇の中で SVEA 123R でガンガン焼かれる。ボトルは焚き火で焼かれ煤けて真っ黒クロスケ。あーあ、、。


そうそう吊り下げには定番のこれを使いました。
動画サイトでもよく出てきますね。これは釣り上げた魚の口を強制的にこじ開ける道具です。非常に強いスプリングのテンションで女性にはちょっと扱えないかもですね。

このボトルでお湯を沸かす場合(本来はそんな使い方はダメなのですが)樹脂製の蓋が唯一溶けるパーツなので注意が必要です。ストーブ・バーナーの類なら底面を加熱するので蓋までは直接炎が当たりませんが、焚き火などでは蓋がとろけてしまうかもしれません。ですから基本的に蓋を外して加熱します。でも、只でさえお湯が沸かしにくい形状なのに蓋なしでは効率悪〜。だからストーブ・バーナーで加熱する場合は適当な蓋を乗っけています。そこまでしなくても、、、無駄〜。

このボトルは SIGG や LAKEN とは違い引き抜きによるシームレス成形ではありません。内側にはこのようにつなぎ目があります。普通に使う分には問題もないでしょうが強度的には意識しておかなければならない点かと。

とある正月キャンプで沸かしたてのお湯を入れて蓋を閉め(きっちり閉めたつもりでした)分厚いウールソックスに入れて湯タンポがわりにテントに持ち込みました。が、、気がつくと、、漏れておりました。その後、一度も漏れていないので閉め損なったのでしょうね。意識してきっちり閉めるとまったく問題なしです。

ボトルの重量は空の状態で200gほど。これに1.1Lの水を入れると1.3kgを超える。ただ、これまでその重さが気になったことはありません。こうしてザックに入れて歩くときは中でゴロゴロ動かないように周りを他の荷物で固めておきます。

長年愛用のMSR のミニワークス(浄水器)と接続可能。つまりナルゲンとネジピッチは同じということですね。

手持ちの GSI のステンレスカップもピッタリはまる。ステンレス製のボトルに満水の水、そしてステンレス製のカップ、、軽量化を目指す組み合わせではないことは一目瞭然。

GSI の琺瑯カップもフィットしまっせ〜

一時期この組み合わせで持ち歩いていました。でもこれでは SOTO SOD-310 のコンパクトさを打ち消すような組み合わせですね。
さて、、このボトルは単なるウォーターボトルとしての機能と直接加熱できるクッカーとしても使用できるのがミソです。これにカップがあればホットドリンクが楽しめる。問題は1Lを超える満水状態の時にそれをどう使うのか?ということです。1人分または2人分のホットドリンクならせいぜい500~600mlで足りるはず。つまり満水のボトルから使わない分を何か別の容器に移してお湯を沸かすことになる、、それって面倒くさい以外のなにものでもありませんね。仮に満水状態で火にかけると、その分かかる時間は長くなり、ストーブなどでは燃料の消費が増えるだけです。無駄〜。
これをあえて湯沸かしに使うなら、、常に新鮮な水を汲める環境がいいと思います。水を汲んで沸かす。水道でも井戸でもウォータージャグでも構わない。必要な分だけボトルに汲んで沸かすのが利口ですね。

さてさて、今回は無駄で効率の悪い遊び道具としてこの
Klean Kanteen を取り上げましたが、自宅では夏場水を入れて冷蔵庫に、これでキンキンに冷えた水がすぐに使えます。ペットボトルでも同じように思えますが、やはり金属製のボトルで冷やした方がキンキンさは格別です。カルピス割るにも紫蘇ジュース割るにも重宝してます。お腹痛い時はこれにお湯を入れてウールソックスに包んでお腹に当ててます。あ〜あったか、、。
ponio でした。
またのお越しを。

今回はその無駄で効率の悪い道具の極みとも言える一品を取り上げます。

Klean kanteen 40oz wide mouth
泣く子も黙らない米国ブランドの水ボトル。
蓋を除けばオールステンレス製で容量は1.1L余り。保温保冷効果はなく、水を持ち歩くための単なる金属製の蓋つきボトルです。

このボトルに無駄を感じるとすれば、、まずは素材。
そもそも水を入れて歩くだけならナルゲンの樹脂製ボトルで十分。というか、ベストかな。バックパッカーだった頃は同じナルゲンでも折りたためるタイプのボトルやプラティパスなんかを使ってた。今ではそれもどこにいったやら、、一つも残ってない。

ではなんで、このボトルを買ったのか?
答えは簡単!やってみたかったことがあったからです。それも考えたらすぐにわかるほど無駄で効率の悪い使い方です。それはズバリ《湯沸かし》。
スマホに切り替えて早9年。
youtubeなどを手軽に見られるようになって自然と世の中のキャンプシーンを覗き見るのが一つの楽しみになりました。その中で、それまでは思いもつかなった道具の使い方を学び(単に影響され)、感化され自らもやってみたりして、、。

今回取り上げた金属製のウォーターボトルを使った湯沸かしもその一つです。ウォーターボトルを火にかける、、何年も前に初めてそれを見たときは『わざわざ、、なにがオモロイやろ、、』と半ば呆れ顔してたはず。その時見た動画サイトではスタンレーのボトルを使っていた。それを焚き火の端っこに突っ込んで湯を沸かしバンダナでつかんで注いでいた。面倒くせ〜、、。

湯を沸かすならケトルがあるやん!
クッカーがあるやん!
ハンドルがついて持ちやすいやん!
わからんことしとるわ、、とそんな感覚だった。

だって、、あんな底面積の小さな筒状の物を火にかけてもケトルや浅型クッカーで湯を沸かすより多くの時間と燃料を食うのがオチだし。今から20年近く前、冬の低山ハイクで当時最新式だったスノーピークのギガパワーストーブ《地》とソロクッカー(現在の焚)の組み合わせで湯を沸かそうとして(ほぼ満水)なかなか沸騰せずガタガタブルブルと震えて待った記憶がある。ガスを使うストーブにとって冬場という悪条件下での使用も大きなマイナス要素だったことは間違いないが、あれ以来わたしは底面積の小さなクッカーを使うことはなくなった。スノピさんごめんなさい。

しかし!それはストーブ・バーナーの類を熱源として使う場合の話なのである。動画サイトでやっていたのはオープンファイアつまり焚き火に突っ込むという方法だった。底面積が小さくても丸ごと火の中に放り込めば側面まで加熱されて底だけを加熱するストーブ類よりは効率よく湯を沸かせるはずです。でもね、、まだ綺麗なうちから真黒に焼かれて煤けさせるには抵抗が、、。

そんで、、こんな風にバーナー・ストーブの類に乗っけて湯沸かししてたのです。意気地なしー!バカバカ!

そして先日の秋キャンプにて無駄を省くことなく効率悪くとも楽しみを実践すべく綺麗に使ってきたボトルを火あぶりに、、、。それでこそ男ぞ!(大袈裟な!)今回は焚き火の中には放り込まず吊り下げて炙りにしました。それでも気づくとボゴボゴと沸いている、、時間なんて計っていないけどイラつくことなく使えましたよ、、ちゃんと。

夜明け前の闇の中で SVEA 123R でガンガン焼かれる。ボトルは焚き火で焼かれ煤けて真っ黒クロスケ。あーあ、、。


そうそう吊り下げには定番のこれを使いました。
動画サイトでもよく出てきますね。これは釣り上げた魚の口を強制的にこじ開ける道具です。非常に強いスプリングのテンションで女性にはちょっと扱えないかもですね。

このボトルでお湯を沸かす場合(本来はそんな使い方はダメなのですが)樹脂製の蓋が唯一溶けるパーツなので注意が必要です。ストーブ・バーナーの類なら底面を加熱するので蓋までは直接炎が当たりませんが、焚き火などでは蓋がとろけてしまうかもしれません。ですから基本的に蓋を外して加熱します。でも、只でさえお湯が沸かしにくい形状なのに蓋なしでは効率悪〜。だからストーブ・バーナーで加熱する場合は適当な蓋を乗っけています。そこまでしなくても、、、無駄〜。

このボトルは SIGG や LAKEN とは違い引き抜きによるシームレス成形ではありません。内側にはこのようにつなぎ目があります。普通に使う分には問題もないでしょうが強度的には意識しておかなければならない点かと。

とある正月キャンプで沸かしたてのお湯を入れて蓋を閉め(きっちり閉めたつもりでした)分厚いウールソックスに入れて湯タンポがわりにテントに持ち込みました。が、、気がつくと、、漏れておりました。その後、一度も漏れていないので閉め損なったのでしょうね。意識してきっちり閉めるとまったく問題なしです。

ボトルの重量は空の状態で200gほど。これに1.1Lの水を入れると1.3kgを超える。ただ、これまでその重さが気になったことはありません。こうしてザックに入れて歩くときは中でゴロゴロ動かないように周りを他の荷物で固めておきます。

長年愛用のMSR のミニワークス(浄水器)と接続可能。つまりナルゲンとネジピッチは同じということですね。

手持ちの GSI のステンレスカップもピッタリはまる。ステンレス製のボトルに満水の水、そしてステンレス製のカップ、、軽量化を目指す組み合わせではないことは一目瞭然。

GSI の琺瑯カップもフィットしまっせ〜

一時期この組み合わせで持ち歩いていました。でもこれでは SOTO SOD-310 のコンパクトさを打ち消すような組み合わせですね。
さて、、このボトルは単なるウォーターボトルとしての機能と直接加熱できるクッカーとしても使用できるのがミソです。これにカップがあればホットドリンクが楽しめる。問題は1Lを超える満水状態の時にそれをどう使うのか?ということです。1人分または2人分のホットドリンクならせいぜい500~600mlで足りるはず。つまり満水のボトルから使わない分を何か別の容器に移してお湯を沸かすことになる、、それって面倒くさい以外のなにものでもありませんね。仮に満水状態で火にかけると、その分かかる時間は長くなり、ストーブなどでは燃料の消費が増えるだけです。無駄〜。
これをあえて湯沸かしに使うなら、、常に新鮮な水を汲める環境がいいと思います。水を汲んで沸かす。水道でも井戸でもウォータージャグでも構わない。必要な分だけボトルに汲んで沸かすのが利口ですね。

さてさて、今回は無駄で効率の悪い遊び道具としてこの
Klean Kanteen を取り上げましたが、自宅では夏場水を入れて冷蔵庫に、これでキンキンに冷えた水がすぐに使えます。ペットボトルでも同じように思えますが、やはり金属製のボトルで冷やした方がキンキンさは格別です。カルピス割るにも紫蘇ジュース割るにも重宝してます。お腹痛い時はこれにお湯を入れてウールソックスに包んでお腹に当ててます。あ〜あったか、、。
ponio でした。
またのお越しを。
2017年11月05日
秋キャンプ回想
秋キャンプ回想

焚き火台の火は調理用としても冷え込む夜に暖をとるのにも、そして漆黒の夜を照らす明かりとして役立ってくれる。裏山のケモノたちも恐れおののいたことだろうて。来たのはネコだったけど。

UCO のキャンドルランタンとは長年の付き合い。
バックパッカーだった頃はこれ一つでいくつも夜を過ごした。今回は久しぶりの登場。新品のキャンドルは就寝後もつけっ放しで11時間あまりで燃え尽きました。


神谷バーで有名な《電気ブラン》をチビリチビリとやる。飲みかけを持って行ったのであっという間になくなった、、むむ、、一生の不覚!でも、体温まるぅ〜

調理ナイフは今や不動となった MORA 860M(ステンレス鋼)です。相変わらず切れまくりです。

trangia の黒釜はカットした野菜を入れておくのにも使う。この後、枝豆を茹でるのにも使われた。

フュアハンドランタンは灯油を使用。燃料の灯油は2年前の買い置きス。

限りなく満月に近いお月様から降り注ぐ月光は街中とは違ってかなり明るく感じた。月が真上にあった時間には
ライトなしで歩けるほどに明るかった。ホンマに美しい月夜でした。

BAHCO とシルキーのノコギリで一夜分の燃料を作り置きしておく。これで一泊分。炭を加えることで長時間の燃焼となりました。

今回は奥さんの誕生日にプレゼントした木の食器が初登場。一つはカッティングボードとしても使用しました。

SVEA 123R は暖機運転を終えて完全燃焼へ。暖機運転中は、、ボ、ボ、ボー、ボ、ボ、ボーと燃焼に落ち着きがない。それが完全燃焼になると滑らかな燃焼音に変わる。あとは強火も弱火もお手の物だ。

焚き火台があるのに WILD STOVE 。これも無駄ですね〜(^^)

LION STEEL M5
使うことないかな〜?なんて思いながらも《無駄を省かない》流儀で持ち込んだ。結果は、、使いましたよ〜意外な場面で!
その夜遅く、、
周囲が寝静まった頃、暗闇の中からなにやらガヤガヤと若者の声。気にせず焚き火の世話を焼いていると、、
『こんばんわ、、あの、、』と高校生ぽい二人の若者が
焚き火の明かりに照らされて立っていた。彼らのいうことにゃ、キャンプでここに来たけれどテントの立て方がわからないとのこと、、しかもこんな遅くに。周りを見ると起きているのは私だけ、、『えー?今ごろー?』と顔に出しながらも彼ら(4人)のところまで行ってみると、そこには地面に広げられた四角いテントが、、
そして私の激闘が始まる
❶テントは組み立てる前に四隅をペグダウンされていた
❷ポールをスリーブに通す時に押す者と引く者がいて結果ポールのジョイントがスリーブ内で外れて曲がっていた
❸漆黒の闇の中で小さなライトとスマホのライトで設営していた
❹ポールエンドの固定方法がわからずテントが立ち上がらなかった?
❺フライシートがあることを知らなかった!
❻最後にポールが一本余っていた!
❼ペグが針金ハンガーのように細く先端が尖っていなかった為殆ど曲がってしまっていた
❽そもそもペグが足りなかった!
❾グラウンドシートも無かった
若者よー!スマホ持ってんならネットで調べときよ〜!
と言いたかったが、、なんとか彼らのテントを立ててやり最後は足りないペグの替わりに焚き火用に切っておいた楠木の枝をナイフで削り4本の木製ペグを作ってやりました。
はぁー疲れた〜、、帰って飲むべ、、と独りテントサイトに戻れば電気ブランが空だった、、ガクッ!

焚き火台の火は調理用としても冷え込む夜に暖をとるのにも、そして漆黒の夜を照らす明かりとして役立ってくれる。裏山のケモノたちも恐れおののいたことだろうて。来たのはネコだったけど。

UCO のキャンドルランタンとは長年の付き合い。
バックパッカーだった頃はこれ一つでいくつも夜を過ごした。今回は久しぶりの登場。新品のキャンドルは就寝後もつけっ放しで11時間あまりで燃え尽きました。


神谷バーで有名な《電気ブラン》をチビリチビリとやる。飲みかけを持って行ったのであっという間になくなった、、むむ、、一生の不覚!でも、体温まるぅ〜

調理ナイフは今や不動となった MORA 860M(ステンレス鋼)です。相変わらず切れまくりです。

trangia の黒釜はカットした野菜を入れておくのにも使う。この後、枝豆を茹でるのにも使われた。

フュアハンドランタンは灯油を使用。燃料の灯油は2年前の買い置きス。

限りなく満月に近いお月様から降り注ぐ月光は街中とは違ってかなり明るく感じた。月が真上にあった時間には
ライトなしで歩けるほどに明るかった。ホンマに美しい月夜でした。

BAHCO とシルキーのノコギリで一夜分の燃料を作り置きしておく。これで一泊分。炭を加えることで長時間の燃焼となりました。

今回は奥さんの誕生日にプレゼントした木の食器が初登場。一つはカッティングボードとしても使用しました。

SVEA 123R は暖機運転を終えて完全燃焼へ。暖機運転中は、、ボ、ボ、ボー、ボ、ボ、ボーと燃焼に落ち着きがない。それが完全燃焼になると滑らかな燃焼音に変わる。あとは強火も弱火もお手の物だ。

焚き火台があるのに WILD STOVE 。これも無駄ですね〜(^^)

LION STEEL M5
使うことないかな〜?なんて思いながらも《無駄を省かない》流儀で持ち込んだ。結果は、、使いましたよ〜意外な場面で!
その夜遅く、、
周囲が寝静まった頃、暗闇の中からなにやらガヤガヤと若者の声。気にせず焚き火の世話を焼いていると、、
『こんばんわ、、あの、、』と高校生ぽい二人の若者が
焚き火の明かりに照らされて立っていた。彼らのいうことにゃ、キャンプでここに来たけれどテントの立て方がわからないとのこと、、しかもこんな遅くに。周りを見ると起きているのは私だけ、、『えー?今ごろー?』と顔に出しながらも彼ら(4人)のところまで行ってみると、そこには地面に広げられた四角いテントが、、
そして私の激闘が始まる
❶テントは組み立てる前に四隅をペグダウンされていた
❷ポールをスリーブに通す時に押す者と引く者がいて結果ポールのジョイントがスリーブ内で外れて曲がっていた
❸漆黒の闇の中で小さなライトとスマホのライトで設営していた
❹ポールエンドの固定方法がわからずテントが立ち上がらなかった?
❺フライシートがあることを知らなかった!
❻最後にポールが一本余っていた!
❼ペグが針金ハンガーのように細く先端が尖っていなかった為殆ど曲がってしまっていた
❽そもそもペグが足りなかった!
❾グラウンドシートも無かった
若者よー!スマホ持ってんならネットで調べときよ〜!
と言いたかったが、、なんとか彼らのテントを立ててやり最後は足りないペグの替わりに焚き火用に切っておいた楠木の枝をナイフで削り4本の木製ペグを作ってやりました。
はぁー疲れた〜、、帰って飲むべ、、と独りテントサイトに戻れば電気ブランが空だった、、ガクッ!
2017年11月04日
無駄なものを省かないキャンプ

無駄なものを省かないキャンプ
ソロ→デュオ、歩き→車、バックパック→車載、バーナーとストーブ→焚き火台、軒下と四阿(東屋)→タープ、フリーズドライ→生鮮食材、湯沸かし→調理全般、、、
こんな風に私の野営スタイルはこの10年で大きく様変わりしました。そして、、
バックパックに詰め込めるだけの荷物→車に詰め込めるだけの荷物に。それまで絞りに絞って揃え不自由さに自由を感じつつ使ってきた道具たちは車という運び手を得て一気に仲間を呼び寄せ途方もない物量と設営・撤収の疲労困憊という結果を生みました。そこで、、

数年かけて少しずつ増えすぎた荷物を減らしてきました。そしてこの一年でようやく無駄なものを削ぎ落とした(完璧ではないが)シンプルなキャンプスタイルが固まりつつありました。テントをポップアップ式に変えたことで設営と撤収を大幅に簡単で時間をかけず掛かる労力も減らしてこれで決まりか!となるはずでした、、、が、これがなにらツマラナイ。物足りなさ、面白みに欠けるキャンプになってしまったことに気づきます。
あれこれ考えて気づいたのが無駄の削ぎ落とし過ぎでした。《これがあるからこれは無駄》そんな方程式を捨てることにしたのです。
無駄を削ぎ落としてこれならというシンプルなキャンプスタイルにつまらなさを感じた私に妻から毎年恒例の秋キャンプのお誘いがありまして、それならと今回はこれまで削ぎ落としてきた《無駄》を復活させてやろうと考えました。


わが家の秋キャンプといえば数年連続で雨、雨、雨、、の雨キャンプ。現地に着いてから
雨の中の設営と濡れたテントやタープ、道具類の撤収と散々な記憶ばかりです。今回もどうせ、、そんな半分諦めの境地で望んだ2017秋キャンプは、、ぬわぁーんと!晴れ!
目的地は佐賀県、夜景のきれいで無料で有名なキャンプ場す。もう、おわかりですね、金立教育キャンプ場ス。

さて、さて、前置きはこの辺で、、
今回は《無駄を省かないキャンプ》
まずは、、

Coleman 442フェザーストーブ
片道3時間以上の遠出の時に移動途中の休憩でコーヒーやカップラーメンのためのお湯を沸かすガソリンストーブ。最近、移動中のコーヒーはセブンだし、遠出もしていないので途中カップラーメンを食うこともなく、現地では焚き火に活躍の場を奪われて久しい《火吹きダルマ》。ワンレバータイプのColeman 442は火力調整の不器用さもありコトコト煮込むような調理には不向きです。さっと取り出し素早く点火し安定した火力で湯を沸かす、そんな使われ方しかされないColeman 442だけど点火プロセスの簡便さと静音燃焼は今も全く色褪せない魅力。

やってまっせ〜。日本のクッカー、シュウ酸両手鍋を乗っけて晩飯の仕込みをしておく。もちろん、焚き火台に乗せておけばよいだけのことだけど、この日の日中は頭がゆだるほどの暑さでとてもとても焚き火したい気分じゃありまへん。

trangia ストームクッカー。
これはキャンプの定番だけど、、最近あまり使われていませんでした。やはり、焚き火台とウッドストーブに活躍の場を取られた影響です。でも、この日はジリジリとした暑さ、そして強くはないが風もあり、こうなるとストームクッカーの独壇場です。途中の道の駅で買ってきた枝豆を茹でています。珍しく奥さんから『これ使い方教えて〜』なんて言われマッチ点火をやってもらいました。今回はアルコール燃料を使い果たすまで燃やし続けました。

SVEA 123R
これもまた奥さんとのデュオキャンプではほとんど持ち出されないガソリンストーブです。ソロの頃から私がもっとも信頼を寄せるストーブ、それをわが家のキャンプで使わないのはこのストーブの点火プロセスの面倒さに要因があります。ひとりなら何ら気にならない予熱作業も二人だと相手を待たせる面倒さを感じるのです。しかし今回は自分の楽しみのため、やはり楽しいですね。

ボトルで湯を沸かす
無駄やね〜これも。ケトルでええやん!
クッカーでええやん!わざわさこんなことすることないのにね。今回は湯沸かしの殆どをこのボトル(KLEAN KANTEEN 40oz)でやりました。ケトルの方がよほど速く沸くのにね、無駄〜(^。^)

夜明け前のひと時に SVEA 123Rに火を入れてボトルで湯を沸かす。まだ誰も起きていない暗い夜明け前。すぐ後ろの山では何かの気配がする。SVEA の機関車のような断続的な燃焼音が滑らかな静音(Coleman 442ほどじゃないけど)に変化する。火力を少し絞ってゆっくりと時間をかけて湯を沸かす。これもまた無駄也。楽しい。


煌々と明るいランタンを持たず。
ジェントスのエクスプローラは電池消耗で程よい明るさ。テントの中ではブラックダイアモンドのオービットがほのかに灯をともしてる。テーブルの上にはフュアハンドランタンが、テーブル横に突き刺した細竹には長年愛用のキャンドルランタンがぶら下がってる。煌々と明るいランタン一つあれば暗闇でも不自由なく活動できる。この夜は限りなく満月に近い月が雲ひとつない夜空に輝いていました。焚き火の明かりと月光がランタンのほのかな明かりに一層際立っていました。これだけの明かり、、合計5つのランタン無駄といえば無駄かな?

ナイフ。
金立教育キャンプ場は落ちてる枝は薪として使っても良いので焚き火する者には助かります。とは言っても枝木を切り分けるのはノコギリが主役。焚き火台なのでバトンするほど小さく割らなくてもよいのでナイフは不要でした。でもね、この夜は周りが寝静まった後に意外な展開からこのナイフが活躍したのです。持って行ってよかった〜。その話はまたあとで。
つづく