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2021年04月16日

ワタシとメスティン

ワタシとメスティン

ワタシとメスティン

ワタシとメスティンの出会いは30年ほど前の大阪時代に遡りまする。当時からメスティンなどと呼んでいたかは記憶に在らず。米軍や西ドイツ、スウェーデン等軍用のメスキットが仕事場に山と積まれていた頃、凹凸コンビと呼ばれた大先輩とのほっつき歩き旅や仕事で訪れた山奥の貸し倉庫での昼時に Trangia のメスティンは欠かせない存在でありました。この小さなアルミの箱にアルコールバーナーや五徳を入れてアリスパックの外ポケットに詰め込んで出掛けていましたっけ。あれから30年近く経ち今は西暦2021年。気がつけばキャンプとはまるで関係ないお店にもメスティンが並ぶ。街の書店には《メスティン・レシピ》の本が積まれ、これまでただのアルミのチープな弁当箱とか飯盒などと呼ばれてきたのが嘘のような扱われっぷり。世の中変わるもんです。

ひと頃からメスティンと固形燃料で《自動炊飯》などされてきた方々は昨今のメスティンブームをどうみているのかな?
ワタシは、、スキレットの二の舞になるのではないかと。メスティンブームの数年前はスキレットブームでした。ホームセンターに山と積まれぶら下げられていたのを思い出します。しかし、鋳鉄製のスキレットはシーズニングと調理後の手入れという避けては通れない取り扱い上の約束があります。コーティングされたフライパンに慣れた人には火加減もこびり着きも『使えねー』要因となったことでしょう。ブームはあっという間に過ぎ去りホームセンターの処分品コーナーやワゴンにはスキレットの山が、、。あれだけ店頭に並んでいたスキレットレシピもどこかへ片付けられてしまいました。100均に行けば固形燃料用の五徳、メスティン(¥500)などが並んでいます。まさしくそれは今のメスティンブームの行く先を見ているかのようです。

ワタシとメスティン
ワタシとメスティン
Trangia メスティン
ワタシにとってメスティンといえばコレしかない。アルコールバーナーと一緒に野山をほっつき歩いた頃からこの四角い入れ物に何かわからぬ魅力を感じてきました。

ワタシとメスティン
20数年前の写真、カップスープの素に冷や飯入れて作ったリゾットを食っていた。今と全く変わらない!

ワタシとメスティン
こちらは武奈ヶ岳山頂付近での一コマ。メスティンはコンビニのおにぎり入れに使われている。中身を潰さず持ち歩ける、細かな物を無くさず持ち歩ける、そんな容器としてのメスティンも好きでした。

ワタシとメスティン
30年近く前のワタシが山奥の倉庫でひとり留守番しながらメスティンで何かを食っている。同僚は少し離れた食堂へ行った。

ワタシとメスティン
あの頃使っていた Trangia のメスティンは大阪に置いてきた。その後、ボルドーバーナーなどと共に知人に譲り渡した。写真のメスティンは現用のもの。数年前(といってもかなり前)に買い直してから使っている。用途は主に《飯炊き》。これも定番な使い道です。ただ、ワタシの場合固形燃料は使わず自動炊飯にもせずアルコールやガスのストーブバーナーでほぼ付きっきりで飯を炊く。

今やメスティンといっても Trangia ばかりではない。他のブランドが大いにもてはやされている。Trangia のはバリがあるとか、シーズニングしなければいけないとか、安っぽいとか、高いとか、ブームの煽りをくってそれまでは『当たりめぇ〜』だったことがレビューに書かれたりたりして、、メスティンってそんなもんよとワタシは知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。

ワタシとメスティン
ワタシのメスティンはシーズニングも何もしていない。バリ取りは小さな研磨パットで縁を一周か二周させるだけ。作業なんて大袈裟なものではない。Amazon のデカ箱をバラす時の方が時間がかかるくらいだ。薄いアルミの蓋でこびり着き確実の調理はしない。レシピ本にあるような《凝った料理》もまるでしていない。レシピ本を見ていると(見たんかい!)、これってやっぱり日本人が考えることなんだなぁ〜と感じさせられる。昔からメスティンを使い続けてきた人には目ん玉が飛び出してぶら下がる様な華々しいレシピの数々。チキンラーメン啜っていた時代とは全く違う多様性ですね。ワタシはこの先も多分チープな路線でいきまする〜。

ワタシとメスティン
キャンプの飯炊きはいつもは同じ Trangia のストームクッカーとソースパンでやるのですが時々使いたくなるのですよ、メスティンがね。

ワタシとメスティン

でもね、賑やかなキャンプ場や風がある時なんかはあの飯炊きの時の微妙な炊き加減が難しいこともあります。ワタシの場合、蒸気の量とチリチリという微かな音を頼りに火加減したり止めたりしています。それが聞こえなかったり、風で微細な弱火が消されることもあるんです。

ワタシとメスティン

さて、次回のキャンプでは久し振りにメスティンで飯炊きの予定です。これと、Trangia 289(ミニトランギア)のセット、通称【四角と丸】で一人前ずつ春の炊き込みご飯を作ってみようかと。
ワタシとメスティン
*Trangia 289 (後ろに見慣れぬヤツが)

しかし、、 またもヤバい状況になりつつありますね、、コロナです、コロナ、、去年の年末と同じ、いやそれ以上かも。第4波は間違いなく蔓延しますね。大阪から遅れること1〜2週間でここ福岡にも到達する見込みです。そうなると予定しているキャンプMAY は自粛しなければならなくなるでしょう。毎年ウンザリのGWは勿論外しておりますが、連休明けの平日でも感染拡大では越境は自主的にやめようと考えているワタシです。

あ、そうそう新しいメスティンが来る予定です。Trangia ではありません。ちょっとデカイやつです。ハンドル外して小物を入れるボックスとして使うつもりです。それで凝った料理などするつもりはありません。やってもグラタンかホットケーキミックスを使ったケーキくらいすか(やるつもりやない!)。

それでは皆さんごきげんよう。

ponio

ワタシとメスティン
『人とかぶらないメスティン』と言ってる間に思いっきり世に広まったクロメスティン。もうおわかりですね。PayPay が溜まっていたのでこれにしましたのさ。
ワタシとメスティン
蓋の裏をコシコシ掃除するブラシまで買ってたりして(すっかりヤル気やない!)。気の迷い、気の迷い

ワタシとメスティン
数年ぶりの新しいメスティン。メスティンというよりハンドル付きアルマイト弁当箱と呼ぶ方が似合ってる。ワタシにとってメスティンは純然たる飯炊きクッカーです。お湯を沸かしたり何かを調理したりもしますがそれは本当に稀なこと。この新しいメスティンも試しに水を入れて注ぎっぷりを確認してみましたが、やはりどのコーナーで注いでもドボドボと溢れます。だからこれをケトルの代わりに使おうとは思いません。これはやはり飯炊きか食器、細かな道具入れとして活躍して貰うつもりです。

ワタシとメスティン
ワタシとメスティン
ワタシとメスティン
お米 一合を研いで水に浸して30分、アルコールバーナーは始めから終わりまで蓋による火力調整で弱火。点火から14分。チリチリチリ、、と音が変わったら火からおろしてフリースに包み10分蒸らし。これに昨夜のカレーぶっかけてサンデーランチとす。

ワタシとメスティン
ワタシとメスティン
2022年正月のキャンプにて。飯炊きやってまっせ〜。


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