ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 九州・沖縄 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2025年04月18日

日々の道具 ビクトリノックス Swiss Tool Sprit 13年目


VICTORINOX Swiss Tool Sprit


あたしが仕事でもキャンプやドライブでも必ず持っていく道具のひとつにビクトリノックスのマルチプライヤー Swiss Tool Sprit があります。過去に何度も紹介してきました。最近ではワンハンドオープン(片手で操作)できる様にナイフブレードに変更が加えられています。あたしのは発売間もない頃の初期モデルです。


このツールの使いやすさは軽く湾曲したハンドルにあると思います。とにかく握って痛くない。


ハンドルの湾曲が絶妙なので畳んだ状態でも幅をとらずスリムなまま。




ハンドルに収納された各ツールはそれぞれに起こした状態でロックが掛かる。ロック解除はハンドル後端の小さなバーをスライドさせて行う。起こすも畳むも軽すぎず重すぎず動きは非常に滑らかだ。


あたしの持っているモデルはナイフブレードがシープフットタイプのもので切先に当たる部分がない。つまり突き刺すことが出来ないデザインである。ブレードは先端がセレイション(波刃)で後端がストレート(直刃)になっている。このブレードは日本流の右利きの片刃で手前からの押し切りに向いたデザインだ。木材を削ると非常に深く食い込み素晴らしい切れ味を示す。もちろん、セレイションの部分でも木を削ることが可能です。扱う上での注意は一つだけ、研ぎ直す際にはブレードの右面(後ろから見て)だけを研ぐこと。左面は研いではいけません。せっかくの片刃が鈍になってしまいます。右面を研いだら左面は軽く擦って目に見えないバリを返してやる程度にします。


プライヤーのジョーの部分は購入から13年使っても狂いがありません。先日は錆びた太い針金を数十本捻じ切ったりワイヤーカッターで切断したり、今日などは枯れて硬くなった柚の鉢植えの鋭い棘を先端部で折り、更に剪定鋏が無かったので枝をプライヤーで捻って折ってナイフブレードで切断、廃棄するという作業に使われました。

マルチプライヤーと言えば LEATHERMAN が代表格ですがあたしは13年前に LEATHERMAN からこのスイスツールに乗り換えました。以来、これはあたしの日々の道具になりました。使っても使わなくても必ず持って行きます。出先での自転車の修理にも何度も使われました。大きく重い専門の道具を持ち歩けないあたしの仕事にはこのコンパクトな道具が必須なのです。


数年前、個人売買のサイトで購入した LEATHERMAN ジュース は購入後ほどなくスプリングが破損、レザーマンJAPAN にて修理交換してもらいましたがそれもすぐに壊れ今はプライヤーのみがかろうじて使える状態です。




仕事では台風で壊れた庭のオーニングを解体したり、プラスチックの保存容器を切ってプラ板を作ったり、枯れた庭木の枝木を切ったりと、その何れもがその日その時に突然依頼されたものばかり。でも、使えるツールを駆使してやってきました。


6年ほど前にあたしのスイスツールを見たお客さんから「私にも買って下さい」と頼まれネット通販にて購入したスイスツールはナイフブレードが不細工にカットされた銃刀法対応のバージョンでした。


そのお客さんのスイスツールで分厚く硬いバスマットを切断し浴室に敷き詰めました。


掴む、抉る、摘む、回す、叩く、折る、捻る、切断する、素手では無理な作業を専門の道具無しでやってきました。今日も明日も明後日もこれぞ日々使う道具の代表です。  


Posted by ponio at 18:02Comments(0)道具たち日常使い