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2019年03月30日

トランギア・トライアングル



もう何年も使い続けてきて今さら取り上げるまでもない製品ですが、アタシの中では数ある Trangiaバーナーの五徳の中でこれが一番だと感じています。本当に今さらなんですが、、ご紹介。


Trangia 400333 triangle stand


三枚のステンレス板とステンレス製のリングのセット。三枚のステンレス板は端の突起をスリットに引っ掛けてつなぎ合わせます。リングはバーナーをスタンドの中に保持する役目です。このリングは三枚のステンレス板の中央に開いたスリットに組み込みます。組み立て順は三枚のステンレス板を組み終えたあとでそれらを広げるようにしてリングを差し込むか、三枚のステンレス板を組み終える前にリングを組み込むか、どちらでも構いません。


組み立て終えてアルコールバーナーをセットした状態です。


このトライアングルスタンドは一見すると Trangiaバーナー最大の敵である《風》を遮る風防の役目があるように見えますが、、上の写真にあるようにクッカーやケトルを支えるのは三カ所の突起です。つまりクッカーの底面との間に隙間があるのです。風はこの隙間から入り炎を流してしまいます。これはあくまでバーナーを適正な高さに保持するスタンであることをお忘れなく。風防は別に必要です。


炎が見えるでしょ?この隙間が風を取り込んでしまうのです。


このトライアングルスタンドはアルコールバーナーの蓋を使った火力調整も可能です。


現行の Trangia アルコールバーナー(右)とスウェーデン軍用の Trangia 製アルコールバーナー(左)。軍用の方はサイズが一回り大きく、火力調整できる外蓋は付いていない。

この軍用 Trangiaバーナーをトライアングルスタンドに組み込む場合は付属のリングを外してバーナーの縁を直接ステンレス板のスリットにはめ込む。流石、ピッタリ。


Trangia 289(現行はTR28T ミニトランギア)を乗せてみると当たり前の完全フィット。ソースパンとフライパンの底面は凸型に成型されてあり、この底面の凸部がトライアングルスタンドの三カ所の突起にピッタンコ!不整地や傾斜があっても滑り落ちることがない。スンバラスィ〜。


メスティンさんも大丈夫。



このスタンドに設けられた三点突起が作り出す径よりも小さな直径のクッカーやカップを乗せる時はV字ワイヤーを追加します。写真にあるのは極太の針金ハンガーをカットして両端を軽く曲げただけのパーツです。


三点の突起より径の小さなステンレスカップをV字ワイヤーを使って乗せています。写真を見てもわかるようにカップの底面が突起より下になっています。これだとある程度の風は防げます。


キャンティーンカップの様な歪な形のクッカーを乗せる場合もV字ワイヤーが役に立ちます。クリーニング屋さんの針金ハンガーでは細くて弱いかも。


シングルウォールのステンレスボトルをクッカー代わりに使う《効率の悪い遊び》にもV字ワイヤーが活躍します。

そのまんまフィットの一例。GSI ソロイストを乗せる。風を防ぐためにアルミのウインドスクリーンを立てています。砂浜など柔らかな砂地で使用する時は下に板を一枚敷いておきます。上の写真ではわかりにくいですが、アルミのウインドスクリーンを分解して二枚分を砂地に敷いています。V字ワイヤーの一部が見えていますが、これは後で小さなカップを乗せるためのものです。


こちらはトライアングルスタンドに GSI のステンレスケトルを乗っけて、風上に MSR のガソリンストーブ用のアルミのウインドスクリーンを立てています。


こちらは超変形バージョン、と言っても焚き火台の中にトライアングルスタンドとアルコールバーナーを置いてあるだけです。これ風を防ぎつつ下からの吸気でかなり使えました。


これも技ありバージョン。同社のストームクッカー(サイズ25)の風防を逆さまにして三本のポットサポートを広げて脚の代わりにする。その中にトライアングルスタンドとアルコールバーナーを置いて GSI のケトルをはめ込んでいます。下からは吸気、ケトルと逆さ風防の間には隙間があるので煙突効果も得られます。


ストームクッカーに乗せ切らない大きな鍋もトライアングルスタンドなら大丈夫。下にストームクッカーのベースを設置して両手鍋をウインドスクリーンの高さに合わせてあります。



三枚のステンレス板とリング、それに点火用のライターかマッチ、ファイアースチールなどを付属の袋に入れおきます。


イーグルクリークの小さなボウチにアルコールバーナーとリステリンのボトル2本分の燃料、下にはトライアングルスタンドのセット。小さくまとまります。


忘れちゃいけねーファイアースチール。これ何年使ってることか、、Trangiaバーナーの点火だけなら何年ともつででしょうね。



長年使ってるけど、不満な点は一つもなく風も簡単なウインドスクリーン一つ持てば解決です。畳めばぺったんこで組み立てれば安定感抜群。アルコール、ガス、ジェルの各バーナーが使えて軍用のアルコールバーナーも組み込める。V字ワイヤーを一つ加えれば小さなカップにも対応する。今さらだけど、いい製品です。

ponio でした。






  


Posted by ponio at 23:49Comments(0)道具たち

2019年03月30日

もうあと一歩!

こんにちは、ponio です

今回は、わたしの愛用の道具の中で《お気に入り》なんだけど、、《あともう一歩、、》なものたちをご紹介。これは超個人的な感覚であり、《好き》の裏返しですのて悪しからず。


SOTO SOD-372
良くできた製品だと思います!と最初に宣言しておこう!ガスもガソリンも使えて、切り替えは単純な接続のみ。風にもそこそこ強く、火力も十分です。どこか不必要に凝った造りも《お気に入り》のストーブですが《もうあと一歩》な部分もあります。

まず、扱い簡単なガスモードは点火後にキャニスターをひっくり返してリキッドフィードにしますが、、これ意外と《燃料食う》のです。連続使用や寒さには強いとは思いますが、、燃焼時間は同社の SOD-310 と比べてもかなり短くなります。手軽なのに燃料大食いなのです。それと、ガソリンモードの時ですが、他社に比べてポンピング回数が多く(点火時に圧を使う為)、更に説明書どおりの使い方では消火の度にフューエルボトルの圧が抜けてしまう為、次の点火時にはまた最初からポンピングのやり直しです。燃料が少ない時に限ってポンピングは少なめでもいいと説明書にはありますが、特に コールマンや MSR のポンピングになれた者にとってはストロークの長さと回数の多さ、消火時の圧抜きが気になるところです。でも、これ使いたくなる魅力を持っているのですね、、不思議と。


IWATANI CB-ODX-1
この製品の素晴らしい点は、カセットコンロなら当たり前なのかもしれません。点火消火が《器具せんつまみを回すだけ》で出来ることです。回せばパチンとオートイグナイターが作動して簡単に点火、火力の調整もこれ一つで自在、消火もこれ一つ。この手軽さこそアウトドア用のストーブバーナーには無かった機能です。つまり、《誰でも扱える》のです。点火と消火、火力の調整についてはコツもありません。ただ、、《あともう一歩》なのが、このコンロのウリでもある風防の効果とガスの冷えに対する弱さです。別の風防を立てるか、大きなクッカーを使えば何とか風は防げます。しかし、ボンベの冷えは如何ともしがたく、温暖な季節を待つのみです。このアウトドア用カセットコンロはそのままの状態では《もうあと一歩》のようです。しかし、しかしですよ、、カセットコンロはやっぱり使いやすよね〜。


ユニフレーム ゆのみ
オールステンレス製ダブルウォールのカップです。保温保冷が効いて良いのですが、、蓋までステンレス製なのでセットで持つと重いのです。しかも、蓋は乗せるだけのカタカタでザックに入れても常にカタカタ鳴ってます。樹脂製の蓋でバチっとハマるタイプなら更に良かったのかも(個人的には)《もうあと一歩》でした。


アウトドアリサーチ(OR)のセンサーグローブ
伸縮性に優れ何かを握っても滑らず、スマホのロック解除のコードくらいならそのままで解除できる。畳んでもかさばらず春先や秋口の手先がちょこっと冷たくなる季節には重宝します。が、、これズレるんです、、。何か握っても滑らないのは確かです。しかし、グローブの中で手がズレる、ズルッと、スルリと、、自転車のハンドルを握ってるとグローブは確実にハンドルをグリップしてるのに、中の手がズリッとズレてしまいます。これ、感覚的には気持ちの良いものではありません。何か物を持ったり箱のようなものを抱えたりした時も中の手だけがズリッとズレてしまうのです。《もうあと一歩》でした。



snowpeak ケトル No.1
お馴染みの定番ソロケトルです。形も好きでピカピカの美しいステンレス製、ただ個体差があるのか私のはお湯を注ぐ時によほど注意してないと湯こぼれがかなりの確率で起こります。原因は注ぎ口の加工または形状のようです。何も意識せずにお湯を注ぐと注ぎ口の両サイドからお湯があふれ出てドボドボ状態になります。これは多くのユーザーに使われているロングラン製品なのでたぶん自分の分がハズレ品だったのでしょう。あまりに湯こぼれがひどいので、その後注ぎ口を曲げ直したりして何とか使っております。個体差かもしれませんが、私的には《もうあと一歩》でした。


Klean Kanteen TK pro
これもとても優れた保温ボトルだと最初に言っておきます。高い保温性と大きなカップまでダブルウォールという念の入れ方。容量の割にデカくて重いのは仕方がありません。ただ、《あともう一歩》なのは高い密閉性故の扱いにくさです。沸騰したお湯を満タンまで入れて栓を閉じると翌日でも熱々の状態ですが、お湯を何かに使ってボトル内の湯量が減ると保温性は徐々に落ちてきます。そして、お湯の温度が下がるとともに中栓と湯面の間に入った空気が縮んで中栓が吸い付いてしまいます。この TK pro の中栓には滑り止めも何も施されていないため、一度吸い付くとなかなか開けられません。高い密閉性とツルツルの中栓の相乗効果で苦労するのです。


ユニフレーム シリコーンスプーン
クッカーの隅々まで届き弾性を生かしてきれいにすくい取ることが出来る便利なカトラリーです。特にノンスティックやテフロン加工のクッカーなど傷を入れてはいけない物に使う調理用スプーンとしてはとても優れています。しかし、、臭い。あの独特の臭い、、これで食べるとわずかにオエッと感を感じます。だからこれは口に入れずにかき混ぜ専用ということで、、《あともう一歩》でした。



WILD STOVE MK2t
簡単な組み立て式ウッドガスストーブです。コピー物もワンサカ出ております。二次燃焼も美しく、伸びのある(あり過ぎるかも)炎
は迫力満点です、、が、《もうあと一歩》な部分が五徳(ポットサポート)です。正直、旧型の三角耳の五徳がシンプルでよかったんだけどね。なんでまたこんな針金細工みたいな物に、、クッカー乗せると不安定で、物によっては傾いて乗せられず、せっかく小さな径のクッカーも乗せられるようになったのに、もうちぃーとマシな物にして欲しかったアル。収納時に手が汚れるのも気になります。ここだけ、旧型を真似したコピー物にしようかと思うくらい。


LEATHERMAN Juice XE6
ご存知、レザーマンのジュースです。これはツール数最大の XE6 です。内蔵されたツールはちゃんと使えるのですが、、肝心のプライヤーがね、《もうあと一歩》というか《あと二歩》って感じです。短くてストレートすぎるハンドルは力が入りづらく動きも硬くて使いにくいアル。小型の割に重く、メインツールであるプライヤーが一番使いづらく感じる。



CASIO GA-150-1AJF
ゴツさは頑丈の証しと言わんばかりのゴツゴツ度。雨の日も気にせず、埃をかぶっても丸洗いできて、水まわりでの作業でも安心。アナログ針は普通に見やすく、電池切れの不安だけが常につきまとう。この時計にはタフ以外は望んでいなかったけど、、付いてる機能が無駄に終わってるのは《もうあと一歩》。二ヶ所の反転液晶は見えない時にはとことん見えないし、ライトについては『どこ照らしてますのん?』言いたくなるくらい役に立たない。それでも、毎日つけて仕事しております。



SOTO ST-310
国民的ガスキャニスターである CB缶を使用し、マイクロレギュレーター機能が安定した火力を約束してくれる。風に弱い、点火スイッチが使いづらい、まあ、これらはずっと指摘されてきたことですし、風防(メーカー純正、自作含めて)や点火アシストレバーを追加することで解決する部分でもあります。さて、この頁に出ていただくからには《もうあと一歩》的な部分もあるのです。これかなりアラ探し的ですが、、使用途中でボンベが空になりガス欠となった場合、カセットコンロの様に手早くボンベの交換ができないこと、これは使用中にストーブ本体(五徳を含めて)がかなり熱くなるために素手では触れられないからです。ボンベの付け外しには接続部に押し込んで回す、回して引き抜く必要があり、その為にはどうしても本体に触れなくてはなりません。最初からボンベの残量確認して使えば済むことなんですが。好きで使ってるからこその《あともう一歩》。


A&F チタンカップ
約20年来、好きで使ってきたアタシ的には初のチタンカップです。シンプルなデザインと作りが好きで多くの旅に連れ出してきましたが、、不思議と何を飲んでも美味しくない! それなら別の使えばええのに〜って、そこが不思議なところ。それにしても、このカップの《あともう一歩》と付き合い続けて長いなぁ、、


ENZO 95 T rapper
前回の《流石です》にも登場した北欧のキレモノです。ホンマによ〜ぅ切れます。新品の頃の繊細なベベルはほぼ消滅して現在はアタシなりの繊細過ぎないベベルに変更。それでもオトロシク(恐ろしく)切れます。が、これハンドル後方に紐などを通すランヤードホールが無いのです。アタシ的にはあれはあった方が安心です。あぁここにランヤードホールあったらなぁ、、と感じたこと何度あったか。《あともう一歩》、惜しい!


MAXPEDITION コンドル 2
登山やバックパッキングに使うザックとは一線を画すアイディアと拡張性、タフなマテリアル、たしかに魅力あるザックだと思います。細かな物の収納にも優れており、痒いところに手の届く製品なのですが、、これ《あともう一歩》なんです。メインコンパートメントに荷物を詰め込み、両サイドとフロントにある計5カ所のストラップを締めると、、あら不思議!ザック全体が丸っこくなって背負いにくいのなんのってアータ、まるでゴロンと丸い荷物を背中に当ててるみたいな感じで居心地(背負い心地)悪い悪い。このザックにはフレームが入っていないのと、背面スペース(ハイドレーションもしくは銃器の収納スペース)の厚みのせいかと思われます。惜しいです。

☆ 《あともう一歩》は好きの裏返し、使いたいから使ってる、だけど感じる《あともう一歩》ニンゲンは勝手です(アタシか)。

ponio でした。  


Posted by ponio at 09:44Comments(0)道具たち日常使い

2019年03月28日

流石です!

流石と言いたい!そんな道具はいろいろあるけど、今回はその中からほんの一握りの《流石》をご紹介。



先日のデイキャンプで久々の復活を遂げた炎のヤカン。KELLY KETTLE です。下のベースに小枝や葉っぱ、紙など燃えるもの入れて火をつけたら後はベースのホールを風上に向けるだけ。これだけで、炎のトルネードとなって上部のケトル(二重構造)に入った水が短時間で沸騰する。燃料を追加する時はてっぺんに開いた煙突の穴からポンポン放り込んでやる。枝のように長いものでも大丈夫。着火も下のホールからライターかマッチを突っ込むだけ。そこそこ風があれば早沸かしなら液体燃料系のストーブバーナーにも負けません。暑さも寒さも関係なく炎トルネードは永遠なり。流石!


キャプテンスタッグ の PX 缶(冬季用)ガス。これ低温注意報が発令されていた最中のしかも、夜明け前のチビシー(厳しい)冷え込みの中(もちろん零度以下)アルミ天板のテーブルなんか凍ってガリガリ言うくらいの極寒の環境でも次から次に湯を沸かしてくれはりました〜流石!高いだけのことはある!


GERBER LST
特別硬い鋼材でもなく、特殊な刃付けでもない。ただ、とにかく軽くてスムース(動きが)で、タフ。毎日使う道具としては究極に負担が少ない。サッと取り出し、パッと使ってササっとなおす、そんな使い方。このモデルは三代目。流石の使い心地。
流石は L.S.T( Light smooth Tough )!


Quechua のポップアップテント
初めて使った時から風も日射も雨も凍てつく寒さも経験しました。全く問題なしです。もちろん浸水はなく真冬の結露も殆どありません。ウチのは三人用、夫婦二人で使うにはかなり広い空間です。風が行き渡り開閉式の窓から青空が見える。何よりも設営撤収にかかる時間と手間を大幅に削減できたのが最大の収穫でした。流石です、Quechuaさん。


SOLO STOVE
現在は SOLO STOVE 《 Lite 》という製品名になっています。初めてこれを使った時にはカップ一杯のお湯すら沸かせませんでしたが、ちょこっとコツを掴むと面白いように湯沸かしから調理までできるようになりました。夫婦二人のキャンプに持って行くには小さすぎるけど、サンデードライブランチでちょこっとお湯を沸かすくらいなら十分使えます。いつ持ち出しても結果を残せる、流石です。これも極力風を防ぐのがコツです。



日本のお鍋。シュウ酸両手鍋(ツルマル印)と無水鍋。流石です。バックパッカーには無縁なサイズだけど、車で行くキャンプには持って行ける日本のお鍋。シュウ酸鍋は取っ手さえ焦がさなければ焚き火や炭火での長時間の煮炊きもナンチャーナイ(なんてことない)し、手入れも楽チン。無水鍋は溶けるパーツもなく、こちらもカセットコンロから焚き火まで大丈夫。特に無水鍋はその名の通り素材に含まれる水分を活かして調理(加えても少量)できるのが素晴らしい。カレーやシチューは勿論、スペアリブや角煮のようなトロける柔らかさも簡単に出来る。流石の一言です。


MORA のナイフ
これを流石と言わずどうする?アタシ的には流石衆認定である。切れ味、使い易さ、サイズ、重さ、そして価格。特別高価な鋼材や凝りに凝った機構とは無縁でもこれだけ《使える》キレモノを繰り出せる MORA ナイフは流石です。


Coleman 442
簡単すぎます!それに尽きます!取り出し脚を起こしてポンピング20回、点火して追加でポンピング10回、それで安定する。ここまでわずか1分。この簡単さ!流石!Coleman!



VICTRINOX アウトライダー(新旧)、センチネル・ワンハンド他
いつどこで買っても同じ品質。ピッカピカのステンレス製ツール。高い耐久性とメンテナンス性、当たり外れのない安定した品質、様々な用途に合わせて選べるモデルの多さ。
価格の安さも魅力。流石である。


MSR Whisper Lite International
ホンマにシンプルなガソリンストーブです。単にシンプルというだけではなく、それは長年、世界中のユーザーにより様々な環境条件で更に様々な使われ方をされ実績を積んだシンプルさなのである。単純な機構はメンテナンス性に優れ極地遠征(アタシには無縁だけど〜)に連れていかれるのも納得できる。けっして、器用な機能は持ち合わせていないけど、いつでも同じ結果を出せるのは流石!インターナショナルな性能!


VICTRINOX Swiss Tool Sprit
レザーマンに追いつけ追い越せと様々なメーカーが繰り出したプライヤー系マルチツール。そんな中でスイスアーミーナイフのメーカーが放つマルチプライヤーは流石の品質!
この10年近く毎日持ち歩き使い続けてきたけどガタも緩みもない。流石の《毎日道具》!


SOTO ST-310
今や国民的ガスとなったカセットボンベ、いわゆるCB缶を使用する画期的な高性能なストーブである。同じボンベを使ってもカセットコンロとは火力の持続性が違う。マイクロレギュレーター機能のおかげで、極端な火力低下が起きにくいのである。環境や使用条件にもよるが、立て続けにお湯を沸かすなどした時に、途中でバルブを回すとまだまだ火力が上がるのは、流石!である。外で使う場合は風を遮ることに最大限の努力をしよう。



SOTO SOD-310
流石の耐風性能とマイクロレギュレーター機能でありんす。耐風といっても立ち消えしないというだけで、基本的には風を何かで遮ってやった方が良い。だって、燃料の無駄使いだからね。ただ、風に煽られて燃料食っても、純正ガスを使ってやってる限りは滅多なことではドロップダウンしない。この性能でこのサイズ、流石である。

L.L.Bean Bean boot
もうこれ何年履いてるだろう。その間一度だけカスタマーセンターを通じてアメリカ本国の工場にて補修(左右のボトム交換)してもらった。雨の日、砂浜、ぬかるみ、庭仕事、そしてキャンプ。専用のウールソックス(モコモコ)と組み合わせた時の安心感は格別なものがある。流石!


ハーマンニャー・フュアハンドランタン
これは20年前に買った旧・西ドイツ軍用。金属製のボックスに赤のホヤとセットで入っていた。先日.約20年ぶりに芯を交換した。燃料は使い残しの灯油。キャンプでは夕方からテントに潜り込むまで点灯する。ストームランタンと呼ばれるだけあり大風でも消える心配がない。煌々と照らしてくれる照度の高いLEDランタンも頼りになるけど、静かな野営の夜はやはりこれが好きなのだ。長年の親しみを込めて流石!



Trangia バーナーとストームクッカー。
これもまた長い付き合いです。燃料入れて点火するだけ。蓋をスライドさせて火力調整。燃料切れたら自然に消える(当たり前か)これはクッカーシステムの核。メーカー純正、社外品、様々な周辺パーツと組み合わせて自在に使える。ストームクッカーはこのバーナーを更に活かす為のメーカー純正かつ最強のシステムだ。アルコール、ガス、ガソリン、ジェル燃料、様々な燃料を使えるようにストーブを切り替えられる。時代は変わり革新的な新製品が続々と出る中、これだけは完成されたシステムとして生き残っている。流石である!



ENZO 95 Trapper
ブレードのシェイプもハンドルの素材も伝統的な北欧のスタイル。とにかく、良く切れる。上を望めばキリがない。これ以上、どんな切れ味を望むのか、、。流石です。


Lion Steel M5
仕上がり美しく丁寧な作りはともすれば繊細すぎるかな?なんて思ったりもした。しかし、実際にはハードな使い方をしてもビクともしない意外なタフさを秘めている。お硬い鋼材は未だにレイザーシャープな切れ味。毎回ガツン!ガツンとバトンで薪を叩き割った後もスイスイと薄いレシートをスライスできる。タフだね、、こいつ。流石と言っておこう、、イタリアンなキレモノをナメてました、、スンマシェン。

まだまだあるけど、、今回はこれまで。
ponio でした。




  


Posted by ponio at 19:27Comments(0)

2019年03月25日

デイキャンプ 日和



スカッ〜!と晴れまくった日曜の朝に荷物を積み込んでデイキャンプへ。行く先はいつもの《三瀬村》。予報では《寒い》との事だったので少し厚着して、使い捨てカイロまで、、でもそんな必要もないほど太陽の恵みをいっぱいに感じられた6時間ほどの滞在でした。


今回はコヤツの再登板も見どころでした。CB-ODX-1 です。前回のデイキャンプでは、、風と寒さにやられて見事にドロップダウン、最後はお湯すら沸かせず焚き火台の世話になる始末。前回は気温8°前後、風3〜4m、純正パワーガス使用でもかなり厳しい結果となりました。今回は《寒い》といっても気温11°〜12°と前回よりは高く、風は2〜3m、何より違ったのは陽射しの暖かさです。特に日向ではタープのお世話にならなければ日焼けするほど。



果たして今回は、、?
活躍しましたよ〜! 奥さん曰く『ガスはいいねー!』
気温はそこそこだったけど、陽射し降り注ぐ中での使用で黒塗りの本体が程よく温まっており、こうなるとパワーガス(ゴールド缶)もジツリキ発揮です。これを使って奥さんが次から次へと調理をこなし、最後まで力尽きることなくリベンジ成功でした。ただし、そこは前回の教訓を踏まえ《そのまんま》では使わずに別にアルミ製のウインドスクリーンを二方向に立てました。


やはり風防は立てなければなりませんね。この日は地形の影響があるのか、風向きがコロコロ変わって彼方此方から風が吹きつけました。本来なら二方向の風防だけでは不十分かもしれませんでしたが、内側の円形風防とほぼ同じ直径の無水鍋は殆ど影響なし、それより小さなクッカーも火勢の強さがカバーしてくれました。風で煽られても強い陽射しで温めてられた本体とパワーガスの効果が優った結果です。



さて、今回のデイキャンプでの《湯沸かし》を担当したのが《元祖!湯沸かし名人》のケリー爺さんこと、KELLY KETTLE 1.3 L です。この方、流石!の一言に尽きました。その辺にいくらでも落ちている杉や檜の葉とバトンで割った小薪をいくつか入れて火をつけ、ベースに開いたホールを風上に向けるだけで《あっという間の沸騰状態》也。文字通り炎のトルネードは最強です。一旦、炎が消えたように見えても風を取り込むと途端に激しく燃え上がるを繰り返します。この方、寒さも暑さも全く意に介しません。最強ですね。



KELLY KETTLE に使うブロック状の薪を作り出したのが、LION STEEL の M5、購入当初からかなりハードな使われ方をしてきましたが相変わらず鋭い切れ味を保っております。この日もぶっとい薪をバトンでガシガシ割ってくれました。



ハイ、お馴染みの光景ですね。Trangia のメスティンと SOTO ST-310 が炊飯中です。上に乗せているのは KELLY KETTLE が沸かしたお湯をストックしておいた Klean Kanteen です。陽射しの眩しさと周囲の音で自宅にいる時のような微細なトロ火は難しく火力調整は勘でやりました。それでもちゃんと炊けるのはメスティンのおかげです。



水仙と菜の花の黄色が春の陽射しを浴びてあちらこちらに揺れていました。アマガエルも遊びにきました。


ひと通り作った飯を腹に収めて、奥さまはシートをフラットにして作った車内の寝床に潜り込みました。それからはアタシひとりのソロタイム〜。撤収まであと3時間、テーブル上のクッカーやカトラリーなど洗い物と使っていないものに分けて片付け、コールマンの焚き火台(ファイアーディスク)で燻っていた大きな薪をトングで割って小さくします。それからエンバーリットのパチもんストーブを組み立て小さくした薪や炭をそれに移します。そのまま《小さな火》を維持しながら、保温ボトルのお湯を再度ケトルで沸かし直しコーヒーを一杯。コールマンのファイアーディスクは大きな薪をそのまま燃やせて焼き面も大きく使いやすいのですが、細かな灰になるまでは燃え尽きません。そこで、この小さなウッドストーブに移し替えることでほぼ燃え尽きます。


ソロの時間にそろっと遊びの時間。年末年始の極寒キャンプで何度も不調に見舞われた SOD-372 も同じこのキャンプ場でリベンジ。まったく問題なく点火から燃焼、やはりポンピングはレッドラインまではせず50回ほど。あとは点火後に追加で10回ほど、弱火にする時は火力を絞ってからポンピング2回ほど、これで安定です。


午後5時10分前に撤収完了。ホンマにええ天気でございました。さて、今回のショートなデイキャンプ(6時間ほど)では前回に続いてキャンプキッチンをアタシがセットアップ。動線を短く手の届く範囲で流れを作って調理することを意識しました。奥さんの評価は『使いやすい〜わかりやすい〜』でした。調理は基本立ってやる、食う時は座って食う、たたそれを目指しただけなんですがね。今回は短い時間でしたからタープは張りたくなかったんですが、奥さんから日焼けするからと柔らかな圧力がかかりまして仕方なく大嫌いなタープ張りをやりました。すると今度は『日陰は寒いね〜』と背中だけ日向に出してホッコリしておりました、、ほんま、どっちやねん。(どっちもか!ハイ >_<)

この日もキャンプ場は家族連れで大賑わい。
ここは《おばちゃん力》が遺憾なく発揮されている数少ない行き届いたキャンプ場だと思います。この日、借りたサイト(入り口すぐの)は草地なのですが、誰かが炭を草地に捨てて辺りが黒く焼けておりました。そこへ次の誰かがまた捨てる、、そんなことしてるとそのうち禁止事項だらけのキャンプ場になってしまうのに、、。ね。

ponio でした。



  


Posted by ponio at 11:40Comments(0)camp道具たち

2019年03月16日

やっぱ、MSR だね




* MSR WIND BURNER 1.0

MSR の WIND BURNER をあれこれテストし始めてもう随分経つ。結果はいつも同じだ。ペットボトル1本、約500mlの水が2分ちょっとで沸騰する。この数値は他のストーブバーナーの類でも可能だ。ただ、環境や条件を変えても毎回ほぼ同じ結果となる。ここがこのバーナーシステムのミソミソドミソなところだ。



屋内では室温、屋外では気温は平年並みだったり、まだとても寒かったり、屋内では無風だし屋外では当たり前に風がある。ある時は遮るもののない海岸線で強い風を浴びながらほぼ変わらぬ時間でお湯を沸かしてみせる。純正のガスであるイソプロ赤缶ではなく、SOTO の OD缶にカセットボンベのガスを再充填したものを使っている。そんな安価なノーマルガスでさえ結果はいつもほぼ同じになる。この《結果は同じ》というのが、このバーナーシステムの素晴らしい点だろう。


* 気温8° 風2m 前後 1 L 沸騰までの時間

勿論、ほぼ同じと言っても誰かが横で正確に計測してくれてるわけではない。フレームアジャスターを回してライターで点火し、バーナースクリーンが赤くなってからポットを乗せて計測を始める。こんな具合だから、秒単位のバラツキやもっと大きな誤差も出る。でもね、これ毎回ちゃんと沸騰に至るのです。当たり前やん!と言わない方は使用する環境や条件、人的な要素がアウトドア用ストーブバーナーに与える影響をよくご存知の方。そうです、不確実なのです。アウトドア用ストーブバーナーでも時として、お湯すら沸かないこともあるのです。


* SOTO SOD-372 の赤火状態。気温零度以下の低温下で赤火となってお湯を沸かしきれなかった 。(トリプルミックス のリキッドフィード)

最終的に沸騰に至ってもそこまでに長々と時間がかかり無駄に燃料を使い、挙句はドロップダウンで火力低下、、ボンベは冷え冷えで結露って汗をかき、バーナーヘッドのフレーム(炎)は今にも消えそうなショボショボ状態。特に人間が厚着をするような季節にはそれが顕著に出る。アウトドア用のカセットコンロと評判の高い CB-ODX-1 もなんの工夫も無しでは風と冷えによる火力低下は避けられない。(夏場は別として)


* CB-ODX-1
3m〜4mの風、気温7°前後
イワタニ純正のパワーガス使用。700mlほどのお湯を沸かすのに10分以上かかった。ボンベは冷え冷え結露状態。風防の効果を引き出すために内側の円形風防より大きめのクッカーを使うか、別に風防を用意した方がいい。


* SOTO SOD-310
すり鉢型のバーナーヘッドと低い五徳の相乗効果で風を物ともせずにお湯を沸かしてくれる SOTO SOD-310 も強風下では燃料消費がグンと増加する。マイクロレギュレーター機構が効果を発揮して純正のトリプルミックスガスを使っている限りはドロップダウンする可能性も低い。しかし、アタシのように安い CB缶から再充填したものを使うと SOD-310 ではなかなか経験できないドロップダウンも簡単に経験できる。(これ勿論、良くないことです)こんな人為的な取り扱いのミスで湯沸かしできなかったことが過去に一度だけ。SOD-310 は普通に使っている限りは無敵に近い。


この MSR の WIND BURNER システムはその燃焼機構や短時間での沸騰、少ないガス消費などに驚くより、《毎回変わらぬ結果》をもたらしてくれることが何より凄いことだと感じる。これは、Trangia のストームクッカーシステム以来の感覚だ。


* Trangia STORM COOKER

ストームクッカーの場合、アルコールバーナーの燃焼時間内で沸かせる容量であれば放っておいても確実にお湯は沸く。寒暖の差は点火からの立ち上がりのスピードで感じるくらいで、結果はいつも変わらず、《できた》である。これで考えられる失敗は、、強風下で、燃料を少なめに入れて、ベースのエアホールを風上に向け続けて使用した場合など、風上から流入する風の影響で燃焼効率が上がりいつもより大きな炎となる。しかしそれは結果的に多くの燃料を食うことに繋がり、いつもよりも早く燃料切れになってしまう、そんなところかな。


WIND BURNER システムも完璧に風を遮っているわけではない。写真にあるように、エグゾースト・ポートと呼ばれる排気口から内部の燃焼炎が見て取れる。ここから風が入ることもある。しかし、このポートはポットの片面にしか設けられておらず、強風下ではこれを風下に向けることによって防ぎきれない風の影響を最小限にすることができる。


この日もポットが倒れそうな程の強い風が吹きつける海岸で湯沸かしをしましたが、特に普段より時間がかかるわけでもなく普通に沸騰しました。



短時間で効率よくお湯を沸かせるのはポット下部に取り付けられたヒートエクスチェンジャーの効果が大であるが、このヒートエクスチェンジャー自体はもう珍しいものではなく今ではクッカーやケトル単体にも設けられているし、この手のシステムでは先駆的な存在のジェットボイルでもお馴染みだ。特別に強い火力でなくてもその熱量を最大限にクッカーに伝えるこの仕組みはクッカーからは取り外せないため、各社互換性はない。つまり純正の組み合わせしかないのである。(径が合って転倒しなければ保証の限りではないが使えるかも)



やる気はなかったけどやってみたら、、(やるなよ〜)SOD-310を中火以下で燃焼させ、その上に WIND BURNER のポットを乗っける。3分ほどでお湯が沸く。しかし、臭いがするね、、嫌な臭い。


さて、この WIND BURNER にも欠点とは言えない欠点がある。付属のポットは 1 L の容量だけど、そのまま 1 L 注いで沸騰させたらどうなるか、ジェットボイルお持ちの方ならわかるでしょ?見事にお湯が噴きこぼれまする〜。


各社のクッカーの容量データは殆どがギリギリいっぱい、つまり満水を示している。この満水状態で沸騰させると、、沸騰直前からお湯がゴボゴボと溢れまくり最悪バーナーの火が消えてしまうことも。だから、満水を避け、火加減にも気をつけて(最後まで強火にしない)、蓋をして、噴きこぼれないようにする。


この WIND BURNER のポットには最大 28 oz (約830ml)の表示があるが、メーカーの推奨する満タンは更に少ない 20 oz(約590ml)だ。これは先にあげたジェットボイルでも同じで、加熱され沸騰に至る間に高まるポット内圧で噴きこぼれるのを予測してのことだ。このポットではメーカーのデータにある容量 1 L は一番上の目盛りの少し上あたり。まだポットの開口部までは少しゆとりがあるけど、先に書いたようにこのシステムは沸騰時に内圧がグンと上がるから間違いなく噴きこぼれする。


その原因のひとつがこの樹脂製リッド。片方を引っ掛けもう片方をパチっとはめるタイプで、沸騰時にもビクともせず、前方の注ぎ口と後方のストレーナー(湯切り)、そして中央に開いたコーヒープレス用のシャフトホールから激しく蒸気をあげる。このリッドはポットに固くハマっているためカタカタ動かず内圧が上がりやすい。湯面が満水ラインに近いほど沸騰時にはリッドに設けられた三ヶ所のホールからお湯が噴きこぼれることになる。


* 見ている方が不安になるほど激しく沸騰する。MSR の動画にはボボポポ〜と楽しげに湯気をあげるシーンがありますが、、あんなもんじゃおまへんで〜。

この激しい沸騰状態を回避するには沸騰直前に火力を絞ること、そしてもう一つがリッドをハメこまずに上に乗せるだけにすることなどであるが、火力調整は絞りすぎるとバーナースクリーンのフレーム(燃焼炎)が消えかかることもあるので気をつけなければならず、海岸など周囲の音が邪魔して燃焼音が聞き取りにくい環境下では特に注意が必要だ。リッドをはめ込まず乗せるだけにするとポット内の圧力を適当に逃がしてくれるが、沸騰前の火力調整を怠るとリッドの周囲からも激しく噴きこぼれることになる。



そこで、もう一工夫。たまたま持っていた TOAKS のチタン製リッドを乗せてみると、、あらまぁピッタシ。ただし、これは内圧が上がると簡単に持ち上がるから沸騰直前の火力調整は必須。実際にやってみると、、
沸騰直前のポットブルブル現象(振動)が起きたら直ぐにフレームアジャスターを絞って耳をすませ弱火の状態に。そのまましばらく待つが変化がないのでリッドを取ってみると中はゴボゴボ大人しめの沸騰状態、、あら!沸いてたの〜!?そこで、フレームアジャスターを少しだけ開放してやると、、見事に蒸気を上げ出す。しかし、噴きこぼれず。


* チタンリッドを被せて火力を少し絞った状態では、比較的穏やかな沸騰状態となる。

ちなみに、沸騰直前の火力調整をしないまま放っておくと、沸騰と同時にリッドは持ち上がり傾いて噴きこぼれ寸前に、、ただ、純正リッドのような激しい噴きこぼれは起きなかった。ふーん、、なるへそ〜となんとなく納得。


さてさて、この WIND BURNER を何に使う?
ズバリ!湯沸かししかなか〜。調理はしません!(すぐに撤回される宣言!)湯を沸かしてどないしまんの?



もちろん、このあたりですかね!付属のカップはカップヌードルの蓋おさえにもピッタンコ。

この WIND BURNER は隅から隅まで MSR らしい細かな気配りがされている。バーナー部が異常加熱を感知すると自動的にシャットオフする機構、その時のリセット方法、昼間の屋外でも点火確認できるインジケータワイヤーなどユーザーにとっては安心して使える部分、沸騰時間データ、消費するガス量のデータなども条件によるけれど使う側にはある程度の予測が立つ。これは不確定な要素を極力排除できる製品である。一番の不確定要素は
人による扱い方だろうね。 ponio でした









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Posted by ponio at 00:21Comments(0)熱源camp道具たち日常使い

2019年03月06日

元気です、第二弾 IP-2243



『元気です、』と何処かで聞いた声、あの声は、、
PRIMUS IP-2243 の声(わかるんかい!)
ゴソゴソと道具をかき分けて辿り着きたる引き出しにゴロンとしっくり返る(江戸っ子か!)名機あり。



かつては、デイハイクやサンデードライブ野外ランチ、車中泊などにも連れ出していた。そのハイパワーな火力は大きなクッカーをものともしない。そのかわり、小さなクッカーは苦手、、バーナーヘッドがデカすぎて。


なんだか美しいよなぁ〜と見惚れてしまう。スピルバーグやダグラス・トランブルが好きそうな宇宙船チックなデザインに美しく青きフレーム〜。

『おかしい、、』
とある年末年始の車中泊にこれを持ち出したところ、なんか火力が上がらない。寒いのはわかってたから同社のパワーガスつけていったけど、、なんか弱っちぃ。自慢の最大火力も頼りなく、どこか抑制された感じだった。



旅を終えて自宅に戻ってから分解してみると、、ガスの通り道であるジェットの穴が半分ほど塞がっていた。ムムー!と針を使ってちょんちょん突っつきコンコン叩いてやったら何やら粉のようなものが出てきたアル。外したジェットの穴に光を通して覗いてみると綺麗に光が通ってる。


小さなジェットに通った小さな光。それを組み立て直して点火してみると、、ボォー!!!とナマら凄い(めっちゃスゴイ)豪火!かくして名機復活。


しかし、当時はまだまだ現役だった『地』ことスノーピークのギガパワーストーブの様なコンパクトさは望めず、、。


同じ豪火でコンパクトな Pocket Rocket (MSR)にはハイハイと隅に追いやられ、、


気がつきゃ《おうちストーブ》としてベランダ湯沸かし班の一員に。



そこへ SOTO ST-310 が出てきて、《おうちストーブ》の一員からも退いてひっそりこっこり、引き出しの中で生きながらえておりました。



《おうちストーブ》に対して《外ストーブ》の主役は SOTO SOD-310 になっており、先の『地』はほぼ引退状態。Pocket Rocket も出番が少なくなりつつある。


そもそも、PRIMUS IP-2243 が最初に発売されたのは30年以上前のこと。若かりし頃のアタシが買ったシングルバーナーの第一号でもあります。当時は火力調整のスピンドル(つまみ)が中折れ式のロングタイプだった。それが壊れたあと今のが2代目となります。IP-2243 と SOD-310 の間には長い年月の差があるのです。


後発メーカー呼ぶにはあまりに年月の隔たりがあるのはわかっております。SOTO SOD-310 はコンパクトで、風にも強く、おまけにマイクロレギュレーターなる新機構まで搭載していて時代の寵児的ストーブです。最大火力は IP-2243 には敵わないが実際にお湯を沸かしてみると、、早く沸く。寒い時期ほど、こいつの能力が発揮される。流石の後発機。


しかしだネェ、まだまだいけます、IP-2243。点火してみればお美しい青きフレームはいささかも色褪せておらず。

バルブ全開では豪快な豪火も健在。




径の大きなクッカーやケトルなら、そのデカいバーナーヘッドを活かせます。しかも一体型シングルバーナーとしては高さを抑えた安定感でなんとなく安心して大きなクッカーものせられる。フォーフレックスを取り付けた SOD-310 より安心感があるのは重心が低く抑えられているからだろうね。あんしん、あんしん。

《おうちストーブ》のリーダーは SOTO ST-310 だったけど、CB缶からの再充填でガスのコストが抑えられるようになってからは、OD缶の《外ストーブ》たちも次々と《おうちストーブ》衆に参加してきてる。やっぱりみんな使って欲しいんだね(おれか?)


最近、朝の湯沸かしはこの IP-2243 がやってくれてる。ガスが切れるまで使い、使い切ったら缶を冷蔵庫に。一晩冷やしてCB缶からアダプター繋いで再充填。もちろん、自己責任はわかってる。こうしてもう一花もふた花も咲かせてやろうと頑張る老兵です。

ponio でした

おっと、忘れてました!
あの MSR がですよ、、SOTO SOD-310 のコピーみたいなストーブ作ってしまいましたね、、ソックリなんてもんじゃござんせん。すり鉢型のバーナーヘッドに内蔵式のイグナイター、、そしてレギュレーター機構まで備えて、、あぁーあ、やっちまった、、ね。

MSR Pocket Rocket deluxe
なんか、、MSR らしいストーブ作って欲しかったズラね。たとえば、、ガソリン入れたフューエルボトルをセットするガソリンカセットコンロとか、、器具せんツマミ一つで一発点火のやつ、、それとか、ジェネレーター付きでプレヒート(予熱作業)を兼ねて焚き火が出来て、そのままガソリンストーブにもなる焚き火ガソリンストーブとか、、ダメすか?
  


Posted by ponio at 01:28Comments(0)熱源道具たち日常使い