ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 九州・沖縄 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2025年03月24日

菜の花とトランギアとクピルカと。


毎年この時期になると「今年はどこ行く?」と同じやり取りのわが家。どこ、とはお花見のことだが今年は桜にはまだ早いので菜の花にする。


いつもの里山に行く。ここは最初に菜の花、そして桃と桜が咲き乱れる人気のスポットだがそれもある年の春に地元のテレビで取り上げられたからで、それ以前は渓谷歩きにきた人たちや混んでも駐車場が満車になることなど殆ど無かった。あの年のテレビ以降ここは桜の開花時期には人と車で混み合う残念な場所になっている。


ひと通り菜の花を愛でてからいつもの草地にシートを広げランチにする。クレイジークリークのシートチェアはパッと開くだけ。フルオープンすればマットの代わりに、左右のストラップを絞れば絶妙なバランスで座れる座椅子になる。



途中の地産物産市場で買ってきた苺とバナナ、缶詰のパイナップルでホイップクリームたっぷりのフルーツサンドを奥さんが作る。



アタシはお湯を沸かしてブロッコリーを茹で、ハムと自宅で作ってきたゆで卵、そしてケールでたっぷりのサラダを作る。




ブロッコリーを茹でたあとはアルコールバーナーを弱火にする。これは調理の間に沸騰してしまわない様にするため。コーヒーはドリップパック。豆ゴリドリップは家だけで十分。気が向いたらまたやるかもだけどアタシのむらっ気あるドリップより今はこちらの方がよほど手軽で安定してる。ケトルはトランギアの600ml、これでクピルカ21 のカップ2杯分には十分。



苺は有名な品種ではないが実に美味かった。ホイップも甘ったるくなくてムチョムチョ食えました、食べ終えたら奥さんは得意の「昼寝」に入る。木漏れ日を浴びて気持ちよさそうに眠ってる奥さんの横でアタシは余ったお湯で食器やカトラリーを濯いで拭き取る。


片付けが終わったら BAHCO396と EKA のナイフを持ってあちこちに落ちている枝木を物色して歩く。スプーンカービングに使う太めのグリーンウッドや焚き火用の吊り下げハンガーを作るための二股の枝を収穫しました。


帰りはいつもの無人販売所で野菜を買って帰りました。  


Posted by ponio at 19:35Comments(0)camp道具たち日常使い

2025年03月11日

続・クッカー烈伝



『続・クッカー烈伝』

「私的にクッカー列伝」(2018年01月25日)から7年、待望の(待ってへんって?)『続』編です。
超暇な方のみ見ないふりして見ていってつかぁーさい。

先ずはこの方から、、


マルタマ「ケットル」1.5L
完全自宅用湯沸かしケトル
18-8ステンレスの鏡面仕上げ
使い心地抜群の美しい日本製ケトル。品名の「ケットル」ですが何故“ケットル”としたのかは製造販売元の株式会社 玉虎堂製作所さんでもわからないとのこと。購入から数年、毎日使っているが変色なども一切無し。沸騰すると蓋がカタカタいって教えてくれる。日々使う物はこうありありたい。


こちらも日本が誇る『しゅう酸』鍋。自宅では煮物、汁物、その他様々な調理に使われている。キャンプに持ち出すこともあり。昔から変わらぬ安定安心の使い心地。


ユニフレームの小さなダッチオーブン。普通に洗えて手入れも楽チン。Trangia のストームクッカー27にも使えるのでデイキャンプやドライブランチにも持ち出される。自宅では卓上での天ぷらやフライ、長時間のコトコト煮込みに使われている。蓋の重さが旨さのポイント。


LODGE の小さな鋳鉄製サーバー。
朝のソーセージ&エッグ他、キャンプでも二つ並べて同時調理が可能。市販のアルミ板から作った即席のリッド(蓋)のおかげて蒸し焼きもできる。手入れも楽。


大阪の雑貨屋さんで買ったフランス軍のアルミソースパン。パスタを茹でたりカレーやシチューを作るのにも使いやすい。オールアルミ製なのでハンドルまで熱くなるのは承知の助。


キャプテンスタッグの三層フライパン。ハンドルは取り外しできる。ステンレスの熱伝導の偏りをラミネートされた軟鉄が補っている。パスタから揚げ物まで使えるが食材を動かさずに焼く様な調理には向かない。料理の仕上がりがどうこうではなく食材を置いていない部分の油が頑固な焦げつきとなる。食材をかき混ぜながらフライパン全体を使って炒める調理や揚げ物などに向いている。


上の三層フライパンの頑固な焦げつきをコーティングとして利用するのがこのFIRE BOX H.A.A フライパンだ。ハードアノダイズド加工されたアルミの素地にアマニ油やオリーブオイルを塗ってオーブンで焼き付ける作業を何度も繰り返し初めて使える状態になる。この頑固なコーティングは何度でもやり直せる。空焚きも大丈夫。アルミ製なので火の通りが早くダッチオーブンの様な使い方も可能。ただし、蓄熱性はアルミのそれで良いとは言えない。


アウトドアで使うことを前提に作られた小さな鉄製中華鍋。自宅では揚げ物や焼き飯、オムレツなどに使われキャンプでは鍋物にも使われる。専用の蓋があるので蒸し物にも使える。ハンドルは取り外しがきき、鍋、ハンドル、蓋を収納できる専用の袋が付いている。ストームクッカー25でも使用可能。


直火、電子レンジ、オーブン加熱が出来、そのまま冷蔵庫で保存もできる。鍋物、麺類、蒸し物、煮物、オーブン料理までこなす。汚れたら細かな研磨パットで簡単に落とせるのも魅力。いつかキャンプでも使いたい万能調理器。それなりの重さがあり底面がツルツルなので滑らない五徳が必須。いろいろ試してみたが一番安定していたのが MSR のドラゴンフライだった。


ストームクッカー27 DUOSSAL 用に買い替えた同サイズのノンスティックフライパン。DUOSSAL (ステンレスとアルミの積層)フライパンは火加減が難しく油を多めに使わないとこびり着くのでこちらに替えた。調理がやりやすくなったのは言うまでもないが、そのかわりにノンスティックのコーティングを傷めないように長時間の強火や空焚き、金属製のカトラリーを使わないなど気をつけるポイントもある。


お馴染み Trangia のケトルで容量は1400ml。わが家は『冬キャンプ』がメインなのでお湯はいくらあっても余ることはなく、ケトルはこの程度の容量が理想的。中にたくさん物を詰め込めるのでそこも便利なところ。


ストームクッカー27用のケトルで最小。コーヒーなどはマグ2杯分。容量が少ないためすぐにお湯が沸く。


トランギアが復刻させたステンレスとアルミの積層クッカー。アタシのは 1.0Lのアウターとインナーソースパンです。 Duossal はトランギアの造語で外側に0.5mm厚のアルミニウム、内側に0.3mm厚のステンレスを積層した0.8mm厚のソースパンとフライパンを指します。外のアルミが熱を素早く均等に伝え内側のステンレス層は腐食や変色、大きな傷からクッカーを保護してくれます。UL(ウルトラライト)や HA(ハードアノダイズド)と比べると重量は増えたが DUOSSAL のソースパンやフライパンにはリムが無いため洗った後も水残りがない。更に注ぎがめちゃくちゃ上手なのです。ただし、フライパンは炒め物や焼き物をする際に火加減(弱火から中火)と油の量がこびり着かせないコツ也。


品番は 307260で GOURMET FLYPAN と申しまする〜。単品販売の物で米国Amazonからの取り寄せだったと記憶しております。キャンプに持ち出すことは殆ど無く主に自宅でチョットした調理に使われることが多いフライパンです。フライパンの割に深さがあって袋入りラーメンも四つ割りにすれば重ねず一度に二袋まで茹でられます。ブロッコリーを茹でたりリゾットを作ったりするにもこれを良く使います。ソーセージや卵を焼くならスキレットの方がフンワリカリカリに仕上がります。また、お湯を沸かして注ぐ技にも長けています。わが家に現存する二つのコーティングフライパンの一つであります。


しばらく行方不明だったトレック1400のフライパン(蓋)。販売店を通じて取り寄せたがその後偶然に前の物が発見される。コーヒーなど一杯分はこれが一番早くお湯を沸かせる。ミニトランギアの丸型クッカーと重ねることも出来る。


わが家ではあまりやらない「すき焼き」用に買った物だが買ってからはキャンプに持ち出し夜は鍋物、朝はスキレットのかわりに焼き物に活躍している。焚き火の煤が着くとなかなか落ちにくいので基本は七輪かガスを熱源としている。


SOTO ST-3108 分厚いアルミ製の角いクッカーで作りはシンプルそのもの。もともと分厚い造りなので鍋の蓋には強度をもたせるためのリムも無い。蓋は乗せるだけで適度な重さがあり炊飯時には程よく圧が掛かる。トングにもなるステンレス製のハンドルが付属する。分厚いがそこはアルミ製なので傷は入りやすい。角型だけあり注ぎもお上手。


mont-bell のスクエアクッカー900ml。角いクッカーの使い良さはバックパッキングに明け暮れていた頃から実感していた。注ぎのしやすさ、パッキングのしやすさなどアタシ的には丸より角となる。


TOAKS のチタンポットシリーズ。容量1100mlだがギリギリ 1Lまで入れても溢さずに注ぎ切れる。チタン製は軽いことが1番の売りだが使用後は本体が冷めるのが早いので撤収も時間がかからない。ただ、チタン製故の薄造りなため剛性は期待できず特に開口部は変形に注意。1100mlという満水容量はソロには十分、デュオには丁度良し。


おっと忘れていました Quechua のステンレスケトル 1.0L。キャンプで焚き火に焼かれ自宅でガスに焼かれかなり使われましたが気づくと内部にポツポツと点状のサビや腐食が見られるようになりました。新品の頃は注ぎがめちゃくちゃストレスでまるでポンピングブレーキにつんのめる感じでした。原因は蓋に空気穴が無いためでアタシ頑張ってゴリゴリ穴を開けました。これで注ぎは一気に解決。ただ、最近お湯を注ぐ際に何処からか漏れ伝うことがありもっか鋭意探索中。


おっと、おっと、こちらも忘れてたアタシの寵愛用ステンレスケトル GSI グレイシャーステンレスケトル。これの最大の売りは何といってもどデカい開口部。この開口部のデカさこそがこのケトルを超使いやすくしている。水を注ぐ際には兎に角わかりやすくその気になれば茹でものも出来る。現行モデルはハンドルデザインが変わってしまい更にはコピー品が出始めてますね。このケトルは空焚きして底が変形した今でも自宅やキャンプで使われ続けているウルトラサブケトルです。

ponio

番外編


あたしの Trangia ストームクッカー27は DUOSSAL 2.0 、二つのソースパンとフライパンはそれぞれ外側がアルミで内側がステンレスの積層です。他のバージョンに比べると重量は少し重いけれど水道水による変色も無いし気をつかうコーティングも無いので使った後はガシガシ擦って洗える。ただね、火加減と食材によってはこびり着くのが玉に瑕。ソースパンは湯沸かしや煮物、汁物などに使うことが多くこびり着きは殆ど気になりません。ただしフライパンはね、、炒め物、焼き物が多いので「こびり着き」がよく起きます。こびり着いてもガシガシ擦り洗いすれば良いのですがね。そこである時、アタシはこの DUOSSAL のフライパンを同社の別売のノンスティックフライパンに替えたのです。


ストラップ通しが付いたフライパン サイズS TR-662818 が品番です。


Trangia お馴染みのノンスティック・サーフェイス(サーフェス)。使用する際にはコーティング面に傷をつけない、熱によるコーティング劣化に気をつけることが長持ちさせるコツです。金属製のカトラリーなどは極力使わずシリコン製の物にする、収納時には角のある物を重ねない、ガス、アルコール共に強火では使わない、空炊きしないなどアタシなりに気を遣ってきました。


しかし、いつの頃からかこの買い替えたノンスティックフライパンが「こびり着き」出したんです。よく見ると剥離は無いのですが明らかに健全なコーティング面とは違う劣化があちらこちらに見られます。何度やっても油を多く使ってもその部分だけ見事にこびり着きます。2025年の春の時点でまだ2年しか使っていないのですが、、特別何かやらかした覚えはないのに、、うーむ、当たり外れ? Trangia の製品は30年以上使ってきたけど「当たり外れ」はこれまで一度も無かった。とにかく油を引いても卵がこびり着くようになったので使用をやめることにしました。


10数年前に買って今も現役のストームクッカー25やミニトランギア、グルメフライパンのノンスティックは今も健全なサーフェイスを維持しています。


左が「こびり着き」100%のノンスティックフライパン S、右が DUOSSAL フライパン。DUOSSAL の方は油を塗った上で意識的にオーブンで空焼きをしてコゲ茶色の新油性コーティング(まだ一回目)を施したもの


FIRE BOX H.A.Aフライパン(上)と同じですがあの美しい茶色になるまではまだまだ長い道のりです。それでも今の時点では「こびり着き」ノンスティックよりこびり着かずに使えるので再登板させるつもりです。あとは均一な茶色になるまで気長に油焼きを繰り返すつもりです。


似たもの同士な三つの深型クッカー(ポット)は手前からスノーピーク・トレック1400、MSR ・アルパインティーケトル、TOAKS・チタン1100ポット。この三つは自宅でもデイハイクでもよく持ち出される満水容量850〜1400mlの深型クッカーです。今回は「ハンドル」を考える、です。


こちらスノーピークのトレック 1400、本体はアルミ製でハンドルはステンレス製。形は下が膨らんだ逆蝶々型。意識して握ると親指以外の四本の指がハンドル内に収まるが無意識に握ると親指がハンドルの上、順に三本がハンドルの中、小指がハンドルを下から支える格好になります。アタシ個人はこのハンドルがチョイと使いにくい。容量がある分、いっぱいに入れると本体が前傾する感じになるからです。もう少し大きくても良かったとは、あくまでアタシ個人の意見です。


こちら MSR のチタン製ポット。長年(30年近く)使ってきた今やクッカーの中では長老クラスの愛用品。こちらのハンドルは容量の割にかなり大きく形状はスノーピークと同じ逆蝶々型。このハンドル、ずっと前から「なんとなく使いにくい」と感じていた。それはハンドル下部の膨らみが大き過ぎること、そのため本体から離れた場所を握るため容量の割に重く感じられることです。ちなみに現行品はハンドルの形状が変更されており、耐熱のチューブまで付いております。


こちら TOAKS のチタン製ポット。MSR の物より容量は大きいのにハンドルは小さめ。上下の膨らみは同じで下部に小指を置くチョイルが設けられている。この三つの中では一番しっくり握れる。そのかわり熱源に近く位置するため熱くなりやすい。ただ、チタンは冷めやすいので屋外ではよほどの強火で加熱しない限りは気にならないと思います。


この三つの中で一番持ち出される回数が多い MSR のポットのハンドルを購入以来初めて上下をシックリ返す(江戸っ子か)ことにしました。逆蝶々型から正蝶々型へ。


畳んでももちろん普通。


実際に持ってみると、、やはりこちらが握りやすく感じます。早くやらんかい!とアタシ自身に言っときました。  


2025年03月05日

弥生の雑記・時々追記


弥生三月は雨から始まり。
写真は2024年度版の新富士バーナーカタログ、新年度直前だというのに、、これについてはのちほど。


三月最初の日曜は予報通りの雨・雨・雨。毎年訪れる太宰府政庁跡から『歴史の道』を散策。今年はほぼ一日雨でした。雨やどりをしながら約7時間の散策を終え奥さんと合流したのが16時すぎ。春になったらまた来まひょ。


TOAKS TITAN POT 1100

軽い以外は取り立てて特筆することが無さそうな普通のクッカーです。TOAKS といえばアメリカのブランドですが製造は中国。今や雨後の筍か無限分身の如く出現し続ける China made TITAN の先駆け的な存在でした。現在市場に溢れる類似製品と比べると価格的にもワンランク高かったのですがここにきてほぼ同価格となってきました。やはりネームバリューだけでは売れないということでしょうね。


この三つ、すべて1100ml、1.1Lの満水容量です。
左から MSR(seagull)のストアウェイポット、真ん中が GSI ソロイスト、右 TOAKS です。この1.1Lという満水容量は現実的に沸騰時の吹きこぼれや溢さず注げる限界を考慮すると約2割減の 800〜900ml あたりが最大適量とわかります。MSR のストアウェイポットは調理上手で注ぎ下手、GSI のソロイストは三層のコーティングで抜群の水切れと注ぎ上手、

では TOAKSは? それは無垢の強さでしょう。コーティングが施されていないので金属製のカップやカトラリー、ストーブバーナーなどをそのままガチャ入れてきるし、水道水による変色や傷も気にならない。ただ、一点気をつけるべきはその薄さと剛性です。持ち運ぶ際には他の荷物で潰されない様に注意すべきです。チタンは丈夫だからはあくまで素材のお話で、この薄さとなると蓋が収まる開口部は簡単に変形します。中にスタッキングできるものを詰め込むのも策です。

TITAN POT 1100 に付属のリッドはあたしが9年前に買った同社のチタンリッドと同一のもの。9年前に買ったリッドは GSI ソロイスト用として無理矢理使われています。今回のチタンは水がシミにならず玉のようになります。EPIのチタンは水分が表面に広がるようにしみていました。


KUPILKA のカップ。ティーパックを淹れる時はこの様にハンドルの穴に紙タグを通しておきます。




3年前の今日(3/6)はあるお宅の橙を収穫していた様です。FISKARS のギアプルーナーで切り落とし収穫のあとは余った橙を Queen のナイフで半分に切って庭木の枝先に突き刺してメジロやヒヨドリの餌にしていました。今はもうこのお宅も庭も橙もありません。


「これか?!」とはアタシの内なる叫び、、
先月二度にわたって見知らぬ市外局番からの着信がありその番号を調べてみると、、なんと新富士バーナーさんからではないか!アタシが日頃から家でも出先でもキャンプやドライブでも持ち出して使っている【SOTO 】さんからの着信。結局こちらから問い合わせてみたところ「間違いだと思います。」との返答。それがだ、またもや同じ番号から着信があり今度は「モスモス?」と出まして候。すると〜「当社のホームページから無料カタログの送付をご希望されておりますが宛先に訪ねあたりませんと戻ってまいりました」ちゅーことで、こりやぁーアタシが忘れていただけ?なーーぁんだ!そうだったのかー!こりゃまた失礼こきました!


来月、法事のため長崎の離島に行くにあたっていつもの毎度お馴染みの湯沸かしセットを考察中です。上の写真は Trangia のストームクッカー 27(DUOSSAL)からフライパンとソースパン(インナー)を抜いたセットアップです。目的は朝のひげ剃りと義姉に淹れるコーヒーのためです。離島は風が強い日が多く昨年正月と夏の訪問時は風を遮るのにひと苦労しました。今回は一泊なので MSR のウインドバーナーが最有力ですがあれこれと考えるのも好きなアタシです。現実的にはこれにアルコール燃料を加えると重量増しとなるのでたぶんウインドバーナーになるでしょう。ただね、ストームクッカーの安心感に勝るもの無しと実感もしております。


身近な道具たち
SOTO SOD-331 は南向きの窓に面して置かれたキャンプテーブルの脇にいつもある。気が向いた時に OD缶をつなぎ適当なクッカーやケトルを乗っけて湯沸かしをする。小さなケトルやクッカーの場合は常に OD缶と接続されている SOD-310 がサッとお湯を沸かしてくれる。

珈琲一杯ならこれで済む。SOTO SOD-310。


身近な道具たち。Trangia の『グルメフライパン』。わが家にたった二つだけ残るノンスティックフライパンのひとつ。もう一つはティファールのパンケーキ用。Trangia の方はアタシしか使わない。奥さんは「強火魔王」なのでコーティングがぶっ飛んでしまうから。一人分のパスタやリゾット、写真の様にパンを軽く炙り焼きする時などに登場する。


身近な道具たち。100均のメモ帳とボールペン、そして革製のシースに収められた CASE 社のナイフ(Sowbelly)。南向きに置かれたキャンプテーブルの右の隅にいつもあって仕事の電話もここで取るし、書き物や読み物もここでする。キレモノはズボンの右ポケットにクリップされているが目の前にあるこちらを使うことも多い。身近に置いておく物ほど愛着があって使いやすい。


母親の月命日にご飯を炊く。一合の米をたく。

アルコールバーナーははじめ強火でのち弱火

分厚いアルミの蓋が微かに持ちあがりパフゥ〜と蒸気を吐き出す。耳をすませ沸々と米が炊ける音に集中する。おおよその時間がきたらバーナーを強火に戻して10秒ほど炊く。

10分蒸らして出来上がり。仏様にあげたら残りはおむすびにしておく。


三月第二日曜はすっきりと晴れ渡り風が吹けばほんのちょっぴり肌寒いだけのお出かけ日和。寒さも緩んだせいか街にはどっと人が出ている。東西にのびる主要な幹線道路は軒並み長い車列ができている。


アタシはというと本日仕事の奥さんに頼まれ野菜の買い出しに自転車走らせる。買い物を済ませ仕事で時折訪れる近くの昼飯スポットに立ち寄る。と言っても飲食店でもカフェでもない。ここはアタシが外飯を食う場所の一つで河川敷。朽ちたベンチが置かれ景観は冬枯れの雑木と緩〜く流れる川面だけ。そのせいかあまり人とバッティングせずのんびりできる。先ずは湯沸かし、Trangia トライアングルに TOAKS のアルコールストーブ、小さなウインドスクリーン、そして500ml の水を入れた mont-bell のクッカー。


TOAKS のアルコールストーブは燃料を燃やし尽くさなければ消火できないのでアルコール燃料は多過ぎず少な過ぎずの目分量。今日の気温を考えれば 500ml の湯が沸くまで6〜7分、それだけ燃えてくれれば良い。時間を測ったわけではないが沸騰後10秒ほどで火が消えたのでそんなとこだろう。


朝握ったおむすびとカップで食べるチキンラーメンが今日の昼飯。


コーヒーはドリップパックで湯が沸いたら最初に淹れておく。保温タンブラーは作り置きができるので外飯には最適だ。飯の後でも熱々を啜れる。塩ミルクキャラメルはコーヒーのお供。これを一粒口に入れてコーヒーを飲むとなんとも言えない香ばしさ。



自宅に戻り買ってきた野菜から先ずはブロッコリーを茹でる。カリフラワーはレンジで3分チンしておく。

今夜はイワシのフライ、つけ添えにブロッコリーとカリフラワー、これに半熟ゆで卵を加えてサラダにする。

仏様のご飯を炊いた SOTO の角いクッカー。他のアルミクッカーと違い分厚く作られているので炊飯時の火加減はやや強め、時間もやや多めにとる。シンプルで何かと使えるクッカーです。


先月末の厳冬キャンプで一瞬だけ使われた G2 /5" Firebox Stove 。このウッドストーブはチタン製で軽く扱い易いが使用しているうちに熱による軽微な変形を起こす。もう一つあるステンレス製の方は奥さんのガンガン焚きにもびくともしない強さを誇っている。今日はこのチタン製の FIRE BOX STOVE を手曲げで矯正してやりました。


本日もいつもの河岸にて昼メシざんす。天気は上々、陽射しがジリジリと熱い。この時期にこの暑さは夏が思いやられる。

引退箱で暮らすこと10年余り、Esbit 585 ポットの再登城(家臣か)です。今の仕事を始めたばかりの頃に買って仕事先にてこれで湯を沸かしカップラーメン作ったりコーヒー淹れたり。蓋が外れて手に火傷をしたのもいまや昔の話。今日はカップ一杯分の湯を沸かすだけなので久しぶりにこれを持ち出しました。ポンコツな蓋は使わず TOAKS のチタンリッドを代用しています。

熱源はこの方、SOTO SOD-310 Wind Master stove です。ポットが小さいので付属のトライフレックスできました。風は微風でしたが吹くたびに燃焼炎が流される音がします。“風に強い” は立ち消えしないというだけでそのまま風防要らずではありません。たとえ Wind Master stove といえど風のある環境下では何らかの風防は必要だと思います。風に煽られて必要以上に燃料を消費するのは明らかですから。


お湯が沸くまで2分ほど、ポンコツ蓋の代わりに持ってきた TOAKS なチタンリッドを外してニョロニョロとドリップパックに注ぎます。


本日は自宅で作ってきた蒸しパンをシートゥーサミットのデルタボウルに密封してきました。食べ終えたらこれにゴミを入れて密封して帰ります。デルタボウルは蓋をちゃんと閉めると水の運搬も可能です。

Esbit のポットと共に引退箱に押し込まれていた A&F のチタンカップです。これも長いこと使われてきました。しかし何を飲んでも美味く感じない、甘いもの苦いもの、コーヒーもカフェオレもココアもただのフレーバーなお湯にしか感じられない不思議なカップです。今日もドリップパックのコーヒーがコーヒー風味のお湯に感じられました。


「カップで食べるチキンラーメン」を二つ食べる。二つと言ってもこの量だから満腹にはならない。ただね、スープが濃いので後味は満腹です。外で食べる時は殆どの場合、それは仕事の合間なので後の仕事を考え満腹を避けています。



今日も外メシ、いつもの河川敷、しかし寒かったー!
風もあって体感温度は10℃を下回っていました、これには流石に鼻水出ましたわ。ウインドスクリーンは 360度囲い、それでも 600ml の水が沸騰するまでかなりかかりました。


アタシのお気に入りパン(6個入り)も小さくなっちまって、、くぅー泣けてきます。


いつも持ち歩くシリアル。100均で買った何種類かをミックスしてある。これも大切な行動食。



雨の福岡、人の気配無き総合図書館で気になっていた本を読み終える。外は雨、雨、夕方からは「呑み会」ざんす。


アタシは新しい道具(焚き火台やテント・タープ以外)を手に入れたら先ずは自宅で使ってみる。それからキャンプやデイハイク、日常で実際に使って一応の結論を出す。自分の中で結論が出るとそれからは滅多に実験などしない。しかし、実際に使っても「うーむ、、いまひとつわからん」という物もある。その一つが SOTO SOD-331 フュージョントレックなのです。



SOTO SOD-331 は主に湯沸かしを担当しています。ちゃんと使ってるんです。自宅でも外でも。キャンプにも持ち出して。その都度ちゃんと働いてくれるんです。数年前の極寒キャンプで湯たんぽ用のお湯を沸かそうとして沸かしきれず(あまりの寒さに待ちきれず)同社の SOD-372 にバトンタッチしたことを除けば持ち出した先では「普通」に使えてるんです、コレ。


ただね、このストーブの売りである低温下や連続使用に効果を発揮するマイクロレギュレーター機能や風に強いすり鉢型バーナーヘッド、安定感のある分離型(最近はリモートというらしい)、冬季用ガスなども豊富なOD缶仕様、とこれだけ聞けば「完璧やん!」と言いたくなりますが、、実はアタシこのストーブの実力を実感したことがありません。

かと言って「え?ホンマは大したことない?」とはならない摩訶不思議なストーブなのです。購入から数年、実際に使っての感想は、春夏は当たり前に調子が良く、では秋冬は寒さに強いかと言えば「強い、かな?うーむ、普通」とそんな感じ。アタシにとってこの SOD-331 は『普通』なのです。同じ OD缶+マイクロレギュレーター機能を持った SOD-310(Wind Master stove)ほどのコンパクトさも無く、SOD-372 の様なギミックやガソリンモードの癖や力強さも無く、自宅で2L以上の湯沸かしを担当している ST-310 ほどの盤石性も感じられず、、果たしてこれ(SOD-331)ってどうなの?とモヤモヤしとりました。


今日は雨でとても寒い、福岡は北の風6メートル前後で気温8℃、ガスキャニスターストーブにとっては一番悪い条件ざんす。そこで滅多にやらない実験をSOTO SOD-331 にやらせてみました。風は建物の反対方向から回り込むような吹き方で2〜3メートルくらいか。アルミの風防を風上側に立てます。エバニューの2.8L満水クッカーに2.5Lの水を入れお湯を沸かして麦茶を煮出します。


ガスは純正のトリプルミックスではなく冬季用として長年使っているキャプテンスタッグのPX。今回実際に使ったのは昨年末からの年越しキャンプと2月末の厳冬キャンプの2回に持ち出してかなりのお湯を沸かした「使いかけ」です。


点火直後からバルブ全開。豪快な燃焼音をたてて最大火力を発揮。社外品のチタン風防は真っ赤っかです。クッカーの中の水も短時間で沸々し出しました。


結果からいうと点火から12分ほどで2.5Lが沸騰状態になりました。これは室温20℃の屋内で ST-310を使って沸かす時にかかる時間とほぼ同じです。ちなみに自宅キッチンのガスレンジでは火力をやや絞って10分です。低い気温、風防越しの横風という条件の悪さを加味しても室内での沸騰時間と変わりない、これってやはり凄いのか。これが ST-310 なら更に多くの時間を要したでしょう。


更に細かくみると、点火から3分半ほどで力強い燃焼音がやや落ち着き気味に。その後は時間をを追う毎に更に燃焼音は小さく、赤化したチタン風防の色もやや薄くなりました。点火から5分ほどでOD缶の表面が曇り始め8分が経つころには結露が霜って白くなり出します。そこから沸騰までが長くかかった印象です。10分を回る頃でもクッカーの中は比較的おとなしく直ぐには沸騰しそうにありませんでした。


点火から12分ほどで蓋の隙間から白い蒸気が出始めその後ちょっとで沸騰状態に。ただ、グツグツ煮立ってる感じはなく大人しく沸騰している感じでした。OD缶は白く冷たく結露ってこれ以上はちょっと無理な状態でした。

さて、麦茶沸かしという名目で行った今回の実験では気温8℃、風2〜3メートルで風防ありという条件で2.5Lの水を12分で沸騰させてくれました。


今回使ったOD缶が未使用の純正トリプルミックスの新品だったらもう少し最大火力が続いたかもしれません。逆に風防無しでは更に多くの時間がかかり沸かしきれなかった可能性もあります。風に強いは「立ち消え」しにくいだけで風をまともに浴びても常に同じ性能を発揮できるわけではないことを理解しなければなりません。

気温8℃ 横風3メートル前後、この条件下で使いかけのガスを使い点火から最大火力が3分半ほど続くなら一人分、たとえば500ml程度の湯沸かしは楽勝だと思います。


実際に同日のほぼ同じ条件でやった500mlの湯沸かし(クッカーはmont-bell スクエア900ml)では上の数値でした。燃焼音を聞いた感じでは点火から沸騰まで落ちることなくほぼ最大火力でした。


外に持ち出しては毎回一人分5〜600ml(多くても900ml程度)の湯沸かしを火力の低下無く済ませてしまう SOD-331 の当たり前さ、それこそアタシがこのストーブに感じる『普通』なのかもしれません。


友人とSNSでコーシー談義しつつ『煮出し』コッシーを淹れる。350ml ほどの湯を沸かし残り豆を挽いたミルを蒸気に晒す。わかる人はわかるよね。静電気防止ね。それから挽いた豆をぶち込み煮立てるが時折りケトルを持ち上げ沸々を落ち着かせる。最後に蓋をして一瞬強火に。あとは忘れるくらい放っておき気がついたらケトルをコンコン叩いて上澄をカップに注ぐ。結果は「うーん、、なんともビミョーな旨さ也」



春のお彼岸、中日に奥さんが「ぼたもち」を作る。
仏様に供え翌日にはそれすら食い尽くされた、わたしに。


サァーと雨が降った後の晴天下、久しぶりのドライブランチはわが家がよく行く菜の花と桜の名所。流石に殆どの桜はまだ咲いていなかったけど菜の花は満開、桜の開花前なので人もおらずほぼ貸し切り也。


ひと通り菜の花を愛でた後、いつもの草地にシートを広げランチを食う。コーヒーはドリップパック、豆ゴリドリップは家だけで十分だ。これに奥さん手作りのフルーツサンドとアタシ作のサラダを加えてモリモリ食う。


昨日買ってきた菜の花はお決まりの「菜の花パスタ」になりました。





今から20年近く前に中古で買った RICOH GR1/35mm。最後に使ったのは16年前の身内の結婚式。これが流石の写り具合で我ながらスンバラスィー出来でした。その後、フィルムと電池を抜かれた状態で壁に飾られ今は玄関の置き物になっています。果たしてまだ使えるか。液晶が生きていればまた写してみたいカメラです。


キャンピングムーンのシェラリッド・ケトルレスを GSI ソロイストに取り付ける。少し前に自宅使いのシェラカップに TOAKS のチタンリッド 110mmを乗せたら微妙に大きく使えなくはないがフィットせずだった。??これって、、アタシの GSI ソロイスト と同じやん!純正のリッドを失くしてからずっと微妙に大きな TOAKS のリッドを乗せていたソロイストとサイズ感同じ。ということは一般的なシェラカップとソロイストは同じ径か?とケトルレスリッドを取り付けたら見事にフィットいたしました。ただね、GSI ソロイストはこのリッドを取り付けなくてもニョロニョロ注ぎが出来るのであまり意味がないかも知れませんが、、ちょっと多めのコーヒーを淹れる時などは良いかも。それと、アタシの持っている TOAKS のチタンポット1100 にもピッタンコでありました。


一気に咲きました





ほんと思い出した様に巻いてみる時計。大阪時代に仕事で渡韓する友人に買ってきてもらった中古のオメガ・シーマスター。オートマチックで手巻きもOK。デイ・デイトとも呼ばれる曜日付きカレンダーモデル。70年代の代物と思われざっと考えても50年は経っているかも。現在は手巻きにて正確に駆動している。放ったらかしだったが思い出した様に引っ張り出して3Mのスーパーファイン研磨パッドで磨いておく。アタシは何につけてもコレクターではないし転売など考えもしないので使って磨いてを繰り返してきた。これを中古で買ったのが90年代だからそれからでも30年以上にはなる。防水性など無いに等しくいずれは動かなくなる機械式時計、その日まで使ってあげましょう。

三月も今日で終わりざんす。ここ福岡は花冷えなれど桜満開ざんす。

またのお越しを。  


2025年03月02日

雨の太宰府 散策 テーマは「雨やどり」




雨の日曜、雨の太宰府都府楼、雨の政庁跡は人の気配がまったくない。坂本八幡宮も平成の頃みたいにすっかり静かになっている。あの『令和』改元の後の喧騒はなんだったのか。日本人はブームに煽られすぎやね。


久しぶりの『歴史の道』散策は雨の中。先ずは予定通り目当ての東屋で荷物を下ろし途中で買ってきた食糧を「行動食」「昼メシ」「おやつ」に分けて行動食はスイス軍のPVCバッグに、残りはザックに収納する。


「行動食」のビスケットは外袋から取り出し個別包装の状態でPVCバッグに。キットカットも外箱を畳んでビスケットと同様 PVCバッグに入れておく。


手前のスイス軍SM74ガスマスクバッグはPVC(ポリ塩化ビニル)素材で雨の日でも安心。開閉はホック式。ショルダーストラップはグレゴリーのものを使用している。今回はこれに「行動食」と小さなキレモノ、iPhone 用のAirPodsを入れて歩いた。


椿の花も雨に散り濡れ。


本日の防水ブーツは HI-TEC の V-LITE ALTITUDE MAX WPI 約7時間の雨天散策でもソックスは全く濡れず。



あたしの大好きな道、舗装されておらず地道である。春は桜咲く道となる。


戒壇院も、


観世音寺も人の気配なし。

*今回のテーマは「雨やどり」。
腰をおろしてのんびりできるかはどうでもよく、荷物を下ろして一休みできる、降りしきる雨を眺めて立ちんぼできる場所を渡り歩こうというのものだ。


観世音寺にある苔と礎石の上にザックを下ろす。傘をさしてザックを「雨やどり」させてやる。


こちらは政庁跡に面した東屋にて強い雨をやり過ごす。


戒壇院の境内にて「雨やどり」



『歴史の道』の雨やどりスポットNo. 1 は観世音寺の軒の下。雨の雫と波紋をボォーと眺めてすごす時間のなんと平和なことか。


昼下がりようやく雨があがる。水溜まりの中の青空が美しかった。


桜の道の向こうにも青空が顔をのぞかす。


昼メシは最初に荷物を下ろした東屋にて。先ずはレインパンツの裾をたくし上げブーツを脱ぐ。カットして座布団のかわりにしているウレタンマットを敷いて足を下ろす。日本人はやっぱり靴を脱ぐ時間が必要なんだ。リラックス度が断然ちがう。

昼メシの湯沸かしは MSR の WIND
BURNER 。


SIGG ボトルの600mlが短時間で爆沸騰。


昼メシはカップヌードル・ミニと途中で買ったカレーコロッケ、ドーナツ一個と、


歩きのあとはスティックカフェオレ。カップはスウェーデン軍用の Kăsa Cup。


カップヌードルの容器は半分に切って重ねて袋に入れます。



今年は梅の花もまだチラホラ、昨日今日の暖かさで蕾が膨らむかな?

ponio


  


Posted by ponio at 20:25Comments(0)道具たち