2024年08月20日
SOLO STOVE を考察する

SOLO STOVE 考察
わたしの SOLO STOVE は現在は “ LITE ”と呼ばれているモデルです。その名の通り完全なるソロ用です。お湯だけなら三人分でも余裕で沸かせますが三人分の調理となるとやはり限界を感じる大きさです。炉内が小さく燃料となる乾燥した枝木や流木なども一度に多く入れられません。わたしは小薪と呼ぶブロック状に割り切りした枝木を使います。握るだけでポキポキ折れる細い枝や木屑などは焚き付けとして点火。これが順調に燃えて火勢がある程度強くなったところで小薪ブロックを2〜3個放り込みます。

これで500ml程度のお湯は確実に沸かせます。更に多くのお湯を沸かす場合には追加で2〜3個のブロックを投入します。小薪ブロックの投入は火勢が強い内に行います。

あとは風防となるものを風上に設置してやれば失敗することなく湯を沸かせますし簡単な調理もできます。燃焼が進んで炎が見えなくなっても熾の状態で十分な熱量を発しますのでお湯はなおも沸々と沸き続けます。ここが液体燃料系のストーブバーナーと違うところです。こんなに小さなウッドストーブでも熾のチカラを感じます。
さて、わたしにとってこの SOLO STOVE とは何でしょう?ある見方をすればこれは『ひとり遊び用のオモチャ』とも言えます。使うのはいつもひとりの時。キャンプに行っても奥さんがテントに作った巣に潜り込んだ後で独りこれに火を灯してお湯を沸かし熱燗やホットラムを作って呑むくらいです。

奥さんにとってこれが活躍したのは一度だけ、真冬のキャンプでSOLO STOVE に炭を入れ自分の足元に置いて暖をとった時くらいです。お湯を沸かしたり何かを調理したり夜の明かりや暖をとるのに使うのは大抵の場合『焚き火台』の役目です。SOLO STOVE の出番はありません。

しかし、これがキャンプではなく休日のドライブで簡単な昼飯に添えるコーヒーやお茶のための湯沸かしにならこの小さなウッドストーブは活躍する機会が十分にあります。勿論、それは火を焚いても問題のない場所でという前提で。
そしてもう一つ。

わたしが何度もこのブログにアップしてきた帰省の際に持って行く『ひとり用湯沸かしストーブ』としての用途です。

それなら、FIRE BOX stove や B-6君でも良いのでは?炉内も大きいし畳めばスリムになるし大きめの枝木でも放り込める。確かにそうですね。
ただ、これらには使う環境上の問題あるのです。それはわたしの場合に限られたことかもしれません。
わたしが毎年お盆に帰省する義兄姉の家がある地区では自宅に焼却炉を作ることは禁じられています。これまで普通に行われてきた野焼きも消防への届出が必要になりました。理由は延焼防止のためです。しかし手のひらに乗るような小さなウッドストーブを庭先で焚いたところで誰も気にも止めません。隣の庭先から白い煙がたなびいてもそこにちゃんと人の姿があれば消防に通報する人もいません。それは人がちゃんと管理できる小さな火というのを周りが皆認知しているからです。
SOLO STOVE は発売当初から『煙まで燃える二次燃焼』と宣伝されていましたが実際には煙は上がります。クッカーやケトルなど上に何も乗せずに燃焼させた場合は伸び上がる美しい二次燃焼が見られ煙も殆ど出ませんが、五徳にクッカーなどを乗せた途端に煙が出始めます。

脂分の多い木材では黒い煙、よく乾燥した木材でも風が吹き込むたびに白い煙が上がります。


話を他のウッドストーブにもどします。FIRE BOX stove や B-6君は今もキャンプでも使っています。 Firebox の Nano の様に特別小さな物は別ですが、わたしの持っているFIRE BOX stove や B-6君は二人でも使えるサイズで炉の大きさからスタミナは抜群です。

しかし、都会の家よりはるかに広々とした敷地や庭先があるとはいえ上の写真にある様な大きな炎は周りの人の不安を煽ります。『火事にならないだろうか』とね。炎は小さい方が良いのです。ここにも SOLO STOVE の良さを感じます。

ガスやアルコール、ガソリンの様な液体燃料系のストーブなら何の心配も要りません。枝木や小薪を用意する必要もありません。煙も出ずパチパチと爆ぜる音もしません。

そしてウッドストーブには灰の問題が付きものです。完全に燃え尽きた後の灰は消火を確認してサササッと集めて捨てれば良いのですが、小さな熾を含む灰は下手に処理すると後々火災の原因となるので特に注意します。お世話になっている人の家をそんなことで失わせるわけにはいきません。



FIRE BOX stove の場合 5" Stove や Freestyle、Nanoについてはストーブ底面から灰がこぼれ落ちることで目詰まりを防ぎ下方からの吸気を妨げない仕組みです。それと風に煽られた際に四方のパネルに開けられた多くのスリットやスロット、ホールから炎が噴き出したり灰も飛び散ります。B-6君も同様です。これらには簡単な灰受けがありますが横風には効果ありません。

SOLO STOVE は底まで1ピース構造であるため据え置いて使っている以上は基本的に熾も灰もストーブの外にはこぼれ落ちません。唯一、灰を捨てずに長時間使い続けた場合に溜まりすぎた灰が吸気口から溢れることがあります。また火が消えた後でストーブを持ち上げ振ったり傾けたりすると側面の吸気口から中の灰がこぼれますがそれも微々たる程度です。ここなのです。SOLO STOVE には使用中の灰の飛散という問題がほぼありません。庭先を汚さない、細かな熾を落とさない、ここにも SOLO STOVE を使う意味があるのです。
まとめると、、
❶ 基本的に熾や灰はこぼれない
❷燃焼中の炎が大きくなり過ぎない
❸燃料となる枝木や流木が現地調達できる
❹アルコールバーナーが使える
こぢんまりと小さな火を焚いてお湯を沸かす。周囲に要らん気を遣わせない。迷惑をかけない。雨の日はアルコールバーナーを使える。と、こんなところでしょうか。

さて、さて、今回の帰省で使ってみて改めてわたしのウッドストーブ第一号がボロボロなのに気づかされました。外見上は変色だけなのですが炉内がボロボロです。まだ使えるレベルですがここらで今後を考えておこうかと。
一つの案は『SOLO STOVE を再生長生きさせる』案です。

焼き切れたニクロムワイヤーの替わりにAmazonなどで販売されているペレット用ロストルを組み込む、またはお得意の100均グッズでロストルを自作する、例えば、、

100均の揚げ物オタマの柄を取ってはめ込む、

こんな風に。ここにリーマーで適当に穴を開けてやることで目詰まりしにくくする。が、

いずれはこうなる。まあ、安い材料費ですから想定内。

この写真は100均の小さな焼き網をカットして端を曲げて作ったロストルです。オリジナルに近い姿でしょ?下方からの吸気と目詰まり防止効果が期待出来ます。が、これもおそらく短命でしょう。焼き網は下から炭火などで炙られるのには耐えられますが焚き火の様な直火や火床として使うと簡単に変形してサビサビになってしまいます。まあ、これも2枚100円の品物なので、、。
もう一つの案は『再度 SOLO STOVE を買う』です。買うとすれば現行の LITE (2024年8月現在¥9.790)でしょう。ワンサイズ上のタイタンでも良いのですがひとり遊びの道具としてはやや大きめなのでやはり LITE でしょう。
三つ目の案は現在手持ちのストーブから代替え機を選ぶというものです。

例えば、以前帰省の際に持って行った WILD STOVE です。ただ、これにはちと問題が、。このウッドガスストーブには底板がありません。つまり灰と細かな熾はそのまま地面に落ちるということです。この問題に対してはオリジナルの発売当初からユーザーが個人的に底板を自作しはめ込むという方法が取られてきました。

わたしは収納ケースを兼ねたステンレス製クッカーの蓋を裏返してはめ込んでいました。ボトムの吸気口が隠れてしまいますが十分に隙間があるため機能的なマイナスにはなりません。

それともう一点、これはWILD STOVE の MARK 2 にのみ言えることですが付属のヘナチョコ五徳の使いづらさです。このヘナチョコ針金五徳は外して畳んで収納可能ですが安定して乗せられるクッカーやケトルが限られてしまうことや、取り外しの際に煤で手が真っ黒になることが嫌で当初からあまり使いませんでした。


一時期は太い針金ハンガーから自作した開閉式の簡易五徳を取り付けていましたが最終的には

こんな中国製のコピーストーブみたいなスタイルに落ち着きました。

たまたま今回 SOLO STOVEのロストル作りに買った2枚100円の焼き網の一つが WILD STOVE にピッタンコ。炭でも入れて何か一品焼くのも良いかもです。
そして候補のもう一つが
FIRE BOX stove の Scout です。

FIRE BOX Scout は単純な箱型ストーブです。SOLO STOVE の様な二次燃焼を作り出す特別な仕掛け構造はありません。底近くに設けられたサイドフィードポートと呼ばれる大きな吸気口兼木材投入口からの吸気によって燃焼が促進されるだけの簡単明瞭なストーブです。空き缶に穴を開けて作るホーボーストーブと変わりありません。他の FIRE BOX stove と異なるのはストーブ本体が折り畳み式ではないことと完全な箱型で底板には灰を落とすホールすら設けられていないことです。更に、

付属する二つの箱型リッドには表と裏があり通常は表面にストーブ本体を乗せてストーブベースとして使います(地面への熱インパクトを抑える)が、このストーブベースとなるリッドをひっくり返すことで先に書いたサイドフィードポートを完全に覆う形にすることができます。これは下方からの吸気を遮断することで燃焼を抑える(小さく長く燃やす)効果があると言われています。そしてこれにはストーブ内に溜まった灰がサイドフィードポートからこぼれ落ちるのを防ぐという効果もあります。

下に設けられたサイドフィードポートからは吸気と燃料補給が行われるが燃え残りの熾や灰も排出される。ここをリッドで塞げば上のスロットやエグゾーストポートからの灰の飛散は僅かだ。

リッドを裏表逆にはめ込むことでストーブトップの高さも低く抑えられる。

このストーブは専用のパーツを組み込んで Trangia のアルコールバーナーを組み込んだり、仮設の底を任意の高さに取り付けられます。そこに各種アルコールバーナーや固形燃料を設置することで木質燃料のみに頼らないストーブに変身します。またガスバーナーも組み込めるのも強みです。ただし、アルコールバーナーにしろガスバーナーにしろそれらを組み込むベースとしてはやや大きいのが考えどころです。
さて、あれこれ後継機を考えている間に先日使ったばかりの SOLO STOVE を手入れしてみました。

炉の底からデブリがゴッソリ剥がれ落ちてきました。手入れはしても洗ったり磨いたりはしません。細かなところまでチェックして適当なロストルがあればまだまだ使えると結論しました。『適当な』とは決してペレット用ロストルではありません。

可能ならオリジナルの SOLO STOVE の様な大きな編み方のワイヤーロストルにしたいのですが、、やはりオリジナルというのは製作者が「これや!(関西人か!)」と答えを出した形でありそこには必ず何らかの理由が存在していると思うからです。

さあ、長々更に長々と書いてきましたがこの SOLO STOVE にしても後継機候補の二機種にしても普段は車載用の非常持ち出し品の中に収められている物です。そこから取り出されて使われるのは例によって年に一度か二度の帰省の時だけです。用途もお湯を沸かすだけで調理することは一切ありません。それならスマートにガスやアルコールバーナーで良いのでは?またまた振り出しに戻ってしまいます。しかし、そんなことがわたしには楽しいのです。暇か?!


SOLO STOVE 復活用術の決めてとなるか?!
尾上製作所の『ミニかまど』のトップと五徳がピッタンコ。これで風防兼五徳となるか。いやいや、吸気はそのままでも排気が十分でないと不完全燃焼になるね。

かと言ってこうはしたくないアタシの捻くれ具合。
2024年08月17日
夏・離島にて

2024年 夏・離島にて
今年もお盆の帰省は長崎の離島
壱岐はうちの奥さんの故郷、実家はあるが人は住んでおらず代わりに島で嫁いだ二人の姉のところにお世話になります。今年は各地で猛暑酷暑激暑となっていますが壱岐も例外ではない様です。しかし!島に着いた瞬間にそこが別天地と再確認するアタシでした。暑い!しかし暑くない!(どっちやねん!)風が心地良い、モワッとしない、人工的な熱の排出が明らかに少ない、、やはりここは別天地。

姉の嫁ぎ先に着くとネコがさりげなく挨拶に来る。この子は特に人懐こい。

ニャンコその2は見てない様でさりげなくこちらを意識している。昼間はほとんど行方不明の放浪者。

姉の家に着いたら先ずは家のすぐ裏の湧水溝をチェックする。今年は暑さ続きで水が無かったが“ガンジョ”と呼ばれるアカテガニたちは元気に群れていた。


挨拶がわりに庭先の不良キュウリをスライスしてカニたちにやると「きたー!」とばかりにハサミで摘んで棲家に持ち帰るもの、その場で器用に中身だけを食べるもの、カニたちにとって水分の多い果肉や野菜は好物なのだ。

中には太いミミズを捕食して食ってるヤツもいた。

捕食といえばコレ!今年も見られました。ツマアカクモバチによるアシダカグモ捕食のシーンです。このツマアカクモバチは姉の家の特定の場所(縁の下に通じる換気口)付近でよく見かけます。そしてその近くには必ずアシダカグモがいるのです。娘の子供たちにこのハチを見かけたらクモ狩りが見られるかもと教えておきましたが実際に見られるとはラッキーでした。ただ、アシダカグモ自体は家にとって益虫なのですがね。

姉夫婦の家は背後に小高い山があり敷地への入り口はすぐ北の湾に面している。ここからの風が信じられないほどに気持ち良い。

庭を探検してみると“カテシ”と呼ばれる椿のタネが
干されていた。姉が時折り送ってくれる手作りの椿油 の原材料だ。しかし人が持ち込み繁殖させた上に野放しにした外来種のタイワンリスにこのタネが食い荒らされているのも現実なのだ。

家のすぐ前の道沿いには百日紅の花が今を盛りと咲いていてクマバチたちが蜜集めに忙しい。

島で過ごす際のルーティンとなった庭先での髭剃り。そのためにお湯を沸かす。今年の盆は迎え火も兼ねて SOLO STOVE を持って行った。燃料は自宅から持ち込んだ少量の小薪と海辺で拾った流木だ。風防は軒下に置いてあった瓦を二枚拝借した。

娘の子供たちは小さな畑で虫取り。




ここへ来ると外遊び 9、内遊び 1という割合になる。外では虫取り、魚釣り、鬼ごっこに隠れんぼ、水遊び、大人が付き添う場合に限って海で泳ぐ。都会では見慣れない生き物たちに子供心が輝き出す。


裏の湧水溝に住むアカテガニ(ガンジョ)や小さなヌマガエルたちもすぐに捕獲観察の対象となる。


小さな爬虫類たちも日に何度か見かけた。

ナナフシもそこかしこに張り付いていた。

ただ中には毒をもったヘビもいるのでそこは注意させておく。今回もマムシ、アオダイショウ、ヤマカガシなどと出くわした。

夜には夜の世界がある。裸電球には様々な虫や生き物が寄ってくる。この夜もカブトムシが一匹立ち寄って捕獲されていました。

夜は彼らの独壇場だ。虫の音が夏の暑さを忘れさせてくれる。

家のガラスをふと見ればカベチョロさんがウゴウゴしている。灯りに寄ってきた虫を捕えるためだ。

空を見上げればいつの間にやら満天の星。夜風が風鈴を鳴らし昼間の暑さを完全に忘れさせてくれる。

この夜は夕方から大人だけの座談夕食会。

前日にうちの奥さんや義兄が釣った小さなアジをアタシが開きにする。

それを義姉がフライにしてくれる。ビールもすすんで、ここにいた全員が口を揃えてこう言った、「何ちゅう贅沢!」

義兄のすぐ上のお姉さんがひとりで営んでいる牛舎にも行ってみた。このお姉さんは人一倍頑張り屋でそのパワーの源を皆が知りたがるほど。

牛に食べさせる藁束を解き持ち上げる道具にも使い込まれた年月の長さを感じる。

壱岐に来るたびに義姉が蒸してくれるガメの葉のダンゴ(饅頭)はサツマイモの餡子、枝豆の餡子、そしてこし餡の三種類。三日間で食うだけ食って残りは持ち帰らせてくれる。

娘の子たちに柄杓水撒きの妙技を教える。狙った場所に効果的に水を撒く技術はアタシが義姉の畑で身につけた熟練の技である(それほどのものか?!)運動部のキャプテンでもある中2の長男(娘の)もまだまだアタシの敵ではない。

都会っ子の少年たちは田舎で暇を持て余すことなくスマホ見てダラダラ過ごすわけでもなく、大人のあとをついて歩き「遊ぼ遊ぼ」でもなく、自分たちで適当に遊びを見つけ楽しむようになった。娘の中2の長男などは帰る10分前まで海に行っていた。基本的には好きにさせてはいるが危険なところ、気をつけさせるところは大人が予め教えて意識させておく。海に行く時だけは大人が一人ついていく。万が一、港などで海に落ちた場合は何を使ってどう助けるかを考えておく。ポイントだけおさえておけばあとは自由にやらせていた。彼らには楽しい夏休みだったことだろう。義姉にも「また来年来るから!」と言っていた。

アタシはというと、、海水浴場の監視員として盆も働く義兄に代わって義姉の手伝いと盆の準備、子どもたちが海に行く時のお目付け役、また訪ねてくるお客さんの相手(飲み相手)などそれなりに忙しかったけれど、アタシはアタシで暇さえあれば生き物探索に夢中になっていられたし、手が掛からなくなった子どもたちとも適当に遊び付き合い、帰りには船で連れ帰ったりとアタシらしい夏休みでした。

壱岐の手土産。『マクワウリ』義姉が精魂込めて作った野菜。切って皮を剥いてメロンの様に食う。あの甘ったるい香りが嫌いでメロンを殆ど食べないアタシがバクバク食えるのがこのマクワウリざんす。程よい歯応えとメロンよりもサラリとしてほのかに甘い夏のウリ。これはスイカより旨い!と改めて気がついたアタシです。
追記


福岡に帰ってきて一週間、毎日うんざりする街の暑さに消耗著しいアタシですが壱岐の義姉からは二日連続でカベチョロ便りが送られてきました。
2024年08月01日
八月の雑記・時々追記

*ブレードの背を押すように力を加えつつ一方でロックバーを押し込む、、これ最悪の結果を生む。
今年も残すところ5ヶ月、既に暑さもピークに達して 35℃超え(市街地では40℃)が当たり前になった感があります。アタシもこの狂った日射に焼かれて自転車走らす毎日ざんす。昨日は安否不明者の対応など不測の事態で消耗著しく明けて八月一日は仕事をセーブしております。上の写真は10年ほど前に撮った奥さんの故郷、長崎の離島の夕景です。

アタシんちは毎年夏に長崎の離島で過ごすのが恒例となっております。仕事の関係で行きも帰りもバラバラですが福岡からはアタシと奥さん、娘一家が押し寄せるという義姉にとっては逆蒙古襲来です。写真はいつも泊めてもらった上にお世話になりっ放しの奥さんの姉の嫁ぎ先の風景。こうやって朝早くに起き出し家の前でストーブで湯を沸かし髭を剃りコーヒーを淹れるのがアタシの島日課です。

奥さんの姉の旦那(義兄)さんは誰よりも早起きで起きるとすぐ下の海でアジ釣りに励みます。こうやって釣られたアジは直ぐに背切りと呼ばれる方法で小骨ごと細切りの新鮮な刺身にされて食卓に並びます。アタシも早起きして義兄に付いて釣りに行きますが釣りは素人なので殆どは兄が釣り上げた獲物が食卓に並ぶわけです。

アタシの大好きな島の豆腐はデカくて硬くて旨い!これをニンニク醤油とすり胡麻で頂きます。

この竹製バズーカ砲を搭載した自転車は今は亡き義父の愛車。この写真は生前に義父とアタシで少し離れた竹藪に竹を切り出しに行った時のもの。切った竹はこうして自転車に積んで押して帰り、その後は義父が鉈と小刀で花筒を作りお墓の両側に備え付けます。この義父や義兄の刃物使いは今で言うブッシュクラフトそのもの。ただしこちらは趣味ではなく生活の中で必然的に身につけなければならなかった日常的な手業でした。焚き付けに火をつける、薪を割る、竹を加工する、魚を捌く、そのどれもがアタシの様な見よう見まねのナンチャッテとは別格の職人技の数々でした。

さてこちらは前にも載せたアタシの愛車遍歴、Bianchi のクロスで仕事先を駆け回っていた頃の写真です。鮮やかなチェレステカラーやハンドルの皮巻きもそのままなのでまだ新車の頃でしょう。この愛車、最期はフレームが二箇所で破断して廃車となりました。走行中なら大事故だったはずです。

「夏がく〜れば思いひ出す〜♪」
夏といえばアタシは『しまなみ海道』の旅を思い出します。写真は尾道の港から向島に渡る『渡船場』です。ここから小さな渡船で向島へ、そこから海沿いを歩いて因島へと向かうのですが『しまなみ海道』開通の年の夏はとても暑くアタシは炎天下を歩き続け水分の摂りすぎと腹が減ってハンガーダウンで転び脚に結構な怪我を負ったことを思い出します。その時に寝泊まりしたモンベルのムーンライトテントには今でも出血した脚の血がこびり着いたシミが残っております。

さて、ここからは現生の話。『塩っぺ』を普段殆ど食べないアタシですがこの夏だけは身体が欲するのです。半分凍らせたペットボトルにスポーツドリンクを継ぎ足しそれを飲み飲み『塩っぺ』を二、三個口に放り込むと沁みるぜ!くぅー、、とっても塩っぺ!


次も夏以外は殆どかけないサングラスの話。アタシが大阪にいた頃に掛けていた レイバンを今買おうとするとバリ高!実は先日かれこれ20年は使っている TASCO のレンズ取り替え式サングラス(これは上のしまなみ海道の旅の前に買った)を紛失してしまいまして、その後回収されましたがなにせ20年の歳月かなりハードに使ってきたのでレンズもフレームも傷だらけ。今回、思い切って買い直そうとしましたがなかなか好みのものが見つかりません。そこで目をつけたのが庶民の味方! mont-bell さん。

本来ならチャリンコで行ける範囲にある直営ショップで現物を見て買うつもりでしたがお目当てのモデルとカラーが品切れとのことで WEBサイトから探してアウトレットの訳あり商品の中にそれを見つけまして候。訳ありとはこの商品に限って言えばパッケージ無し。ポイントを使えて送料も掛からないのでそれに決めました。折りたたみ式でセミハードケース付き、パッケージはどうせ捨てるので必要無し。これでこの夏の強烈なる日射からお目目を守れます。

ジリジリと焼かれて汗かいて消耗した身体に沁みるのは『塩っぺ』だけではありません。うちの奥さんが毎夏作る島原名物『かんざらし』もまたアタシの夏の好物です。

午後最初の仕事の帰り道に森林公園の中を自転車でゆっくりと走り抜ける。区役所や郵便局など市街地への往復で頭はすっかり茹で上がり身体はオーバーヒート気味。偶然にこの森林公園を抜けた先でお客さんと待ち合わせていたので都合よく森の中でクールダウンする。ここと外界との温度差は5℃以上、自然の癒しはすごい。

今年も取り寄せました京都の『いり番茶』。配送用の洒落た外箱を開けた瞬間鼻腔に届く焚き火の香り(アタシはそう感じる)、慣れない人は煙臭いと言うけどアタシには常習性ある独特の香りです。

BUCK #105 Pathfinder
これアタシのマイファーストキッチンナイフでした。今日の今日のこの瞬間まですっかり全く完全に忘れておりました。ホローグラインドの薄刃でとにかくよく切れました。キッチンナイフだったので毎回洗って直すわけですが革製のシースには戻しませんでした。「母さん僕のあのナイフどうしたでせうね」答えは大阪から福岡に引っ越す際に置いてきた、です。今もあったらちゃんと使っていただろうに。

毎週恒例となった娘の子(小6)との金曜夜の的当てゲーム。昨夜はいつものフライパンシューティングではなく100均グッズで作ったトランプターゲットを射つ競技。赤と黒のカードをそれぞれ 1〜13、それに joker を加えて各々14の的を窓際に並べて決められた弾数で射ち落とす。joker だけはカーテンレールの上に設置。はじめの5発を 1〜13 の的に使う。残りの3発は joker 用に残しておく。最終的に全弾射ち終わった時点で落としたカードの点数で競う。joker は20点と決めた。時には外し、時には2枚のカードを射ち落とすこともある。15ゲームほどやったが小6は joker をほぼ確実に射ち落とし逆転勝ちをおさめアタシは joker を外すことで連敗をきした。が、そこは年の功、ゲームが進むにつれて小6は集中力を維持できなくなり joker を外し出す。一方でアタシはゲーム毎に調子を上げて圧勝するパターンが多くなる。この競技における最高得点はアタシが叩き出した94点(joker20.13.12.11.10.9.8.7.4)というもの。1発で2枚のカードを射ち落とさなければこの点数は出ない。落としたカードの点数が続き数字となることでも盛り上がった。たわいもない遊びであるが算数が大の苦手の娘の子とのたし算ゲームに時計は11時を回っていた。

本日のムッシーはアブラゼミ、鳴きも動きもせずに公園の樹にしがみついていました。間もなく寿命を迎えるのでしょう。


本日八月第一日曜日は奥さんとドライブランチ。とは言ってもいつもの様にどこかのダム湖のほとりや山間の隠れスポットで何か作ってメシを食うにはあまりにも暑すぎる。迷わず選んだ佐賀の山間の人気うどん店は開店前から行列でして、一瞬で「却下!」となり急遽 Google マップで検索ルート上に一軒のうどん屋を見つけて急行。ご夫婦二人の小さなうどん屋さんはテレビで紹介されたとかでお客もそこそこ入っておりました。アタシはカツ丼セット、奥さんは天ざる蕎麦。帰りに揚げみたらし団子5本を土産に持ち帰りました。
とてもおいしいかったでーす!

みたらし団子買ったのにも一つオマケにぼた餅を買う。こちらも人気のお店。帰りに御手洗の滝に寄ろうとしましたがキャンプ場とその周辺には多くの人と車で、すかさず『却下!撤収!』

本日のムッシーはシャチホコさんです。
佐賀へのドライブランチから帰って持ち帰ったぼた餅食って昼寝したらお腹が冷えて「腹痛ぇ〜よー」となる(子供か!)。こんな時は、ホッカイロを一枚Tシャツの上から貼って温かい紅茶を飲む。それで治るはずだ!

南の山々の向こうからモクモクと湧き出る入道雲、いかにも夏らしい。

100均で買ったマッチケースの中身は暑い夏の日には欠かせない塩分『塩っぺ』が入っております。普段はほとんど口にしない『塩っぺ』ですがこの夏はこれにて塩分補給しているアタシです。

午前中最後の仕事が終わって汗をかきかき川沿いの遊歩道を走る。橋の下で『塩っぺ』を摘んで口に入れる。明暗はっきりとした橋の下からの景色。

昼に一旦自宅に戻る途中で買った『水茄子』、これをよーく冷やしてくし切りにして皮ごと食う。わが家の夏の風物詩。

本日も頭が茹だる様な日射と小雨さえ降らせきらない情け無い積乱雲がもたらす湿度に汗だくでロースト状態のアタシ。サングラスして帽子被って風通しの良い服装しても氷たっぷりの水筒にスポーツドリンク入れて歩いても冷えっ冷えの濡れタオルでクールダウンしても煮えた頭は治らない。この異常な天候は盆明けまで続く。ええ加減にしろ!と空を睨みつけるがなす術なし。

蝉がコロリと死んでいた。風に吹かれコロコロクルクル回ってた。ツクツクボウシが鳴いていた。早くヒグラシ鳴かないかな。夏はもういい、、要らない。知り合いの兄ちゃんが真っ赤な顔して歩いてた。声をかけると暑すぎて仕事にならんと言っていた。夕立もない、湿度だけは一人前。冷夏なんてもう死語だと実感する。

暑すぎてキャンプも焚き火もしたくない今日この頃ですが Amazonタイムセールが買え買えと煩いのでお安いうちにと買っておきました。Coleman FIRE DISK SOLO 専用の社外品五徳です。


上に乗せるロストルは2方向に置き換え可能です。違いはほんの僅かの高さだけ。このロストルは他の焚き火台にも使えそうです。


組み立ては至って簡単。差し込みのみ。五徳だけだとグラグラクネクネして全く落ち着きませんがロストルを乗せてディスクにセットすると剛性を得られます。更にファイヤーディスクはまん丸なので五徳の向きは自由に変えられます。

普通にディスクだけで使えばこんな感じに盛り盛りになり、

付属の焼き網をセットしてケトルを乗せるにも薪や炭をかなり平面的にしなければなりませんでした。

わが家の場合、七輪のフードを組み合わせたり自作のポットハンガーで吊り下げたりして使ってきました。今回の五徳はかなり高さがあるので薪や枝木、炭などもそのまま入れられそうですが、そもそもガンガン焚きは夜間の明かりとしてか急ぎの湯沸かしのみですのでこの五徳に盛り盛りの薪を組み合わせることはありませんが。クッカー底面との程よい距離が出来るということで。

こちらもタイムセール品。本来は SOLO STOVE タイタン用のペレットロストルですがアタシは 5" Firebox Stove の炭用ロストルとして使うために購入しました。5" Firebox Stove には専用のファイアーグレートと呼ばれるパーツが別売されておりますがアタシはそれをパン焼きやソーセージ焼きに使うので別に炭専用のロストルが必要でした。ロストルの高さはストーブ本体に差し込むスティックの位置で変えられます。近火からやや遠火まで可能です。

超酷暑が続いてベランダのプランターも水やりしなきゃならんのがついつい億劫になる。そこでバケツに水を汲み置き、少し高い位置から滴滴染み染みで自動水やりすることに。使い古したタオルをレザーマンのラプターでジョキジョキ切って細長い帯状にする。これをバケツの水に浸しておいて十分に水を吸ったらその片側をプランターに垂らしておく。

これで帯状のタオルを伝って水がシミシミと供給される。がんばれ植物!

ささやかな盆の準備。ご先祖様が乗ってくる馬(胡瓜)と乗って帰られる牛(茄子)の脚を作る。と言っても割り箸を同寸に切って削っただけ。MORA のナイフはこんな作業にも役に立つんです。削る時はブレードは固定し動かさず割り箸の方を動かして削いでいきます。

はい、出来上がり。

今年も盆は長崎の離島で過ごしました。島では朝誰よりも早起きして朝日が山から顔を出す前から準備をし火を起こしてお湯を沸かします。今年は久しぶりの SOLO STOVE 。2013年に購入以来使い続けて内部はボロボロです。SOLO STOVE には絶対不可欠な物があります。『風防』『ウインドスクリーン』です。今年は義姉の家の軒下に置いてあった瓦を二枚組み合わせて風を遮りました。

2014年正月キャンプ(鹿児島)にて

2020年にはエンバーリットストーブのパチモン(偽物)と組み合わせて使っています。理由はエンバーリット型ストーブの大きな五徳と安定性を活かしたかったからです。

2024年夏、SOLO STOVE の内部はボロボロです。ニクロムワイヤーはとうの昔に焼き切れました。

焼き切れたニクロムワイヤーの代わりに100均のオタマなどを改造して火床として使ってきましたが今年はたまたま自宅にあった謎のパーツを無加工で組み込みました。
















長崎の離島(壱岐)で目にした生き物たち。こんな自然豊かな離島にも外来種や環境問題はあります。椿のタネを食い荒らすタイワンリスや磯焼けの原因となる大型魚の問題など、けれど虫にとってもそれを餌とする生き物にとっても魚や海の生物にとっても住みやすい環境であるのは間違いないようです。曜日を忘れ仕事を忘れ時間を忘れてそこいら中でふと目にする生き物に自然を感じる時間。今年の夏初めてエアコン無しで夜風と風鈴の音だけで熟睡できた離島の三日間でありました。

今年の盆帰りの際に持って行ったキレモノ三種。右から COLDSTEEL ボイジャー L 、Spyderco DELICA 4 Wharncliffe 、EIKONIC RCK-9 。この中で半パンの右ポケットにいつもクリップされていたのはやはり Spyderco でした。日常的に使っている物は旅先でもやはり使い易いのです。COLDSTEEL のボイジャーは SOLO STOVE 用の焚き物を割ったりするのに使うつもりでしたが切り割りするまでもなく適当なサイズの流木を拾えば良いことでした。RCK-9 はアジの開きの際に使ってみましたがいまひとつ感覚が掴めず結局、ボイジャーで捌きました。RCK-9 は鋼材が D2というセミステンレス鋼でして2〜3匹のアジを開いた後でさっと洗い流し水気をとっておきましたが小さなさびが浮いていました。

DELICA Wharncliffe は胡瓜を収穫してスライスしたり、着火用の麻紐をカットしたり、フェロロッドをスパークさせたりと良く使われました。

今年もお隣さんから釣ったばかりのキスを頂きました。それを小出刃で捌いて天婦羅に。ふわっと柔らかな白身は天つゆでも抹茶塩でも美味しく食べられます。



風がほんの少し涼しく感じられる様になったせいかラーメンが食いたくなった。ちょっとした検証をするため非常持ち出し品の中に入れてあった FIRE BOX Scout を取り出しアルコールバーナーと組み合わせて袋入りラーメンを作る。アルコールバーナーはダイソー製と TOAKS のものを用意した。はじめはダイソーでいったがお湯が沸いたところで燃料切れとなった。クッカーは熱効率が素晴らしい Trangia のグルメパン。燃料はかなり入れたつもりだったがやはりダイソーのものはスタミナに欠けるようだ。TOAKS の方は立ち上がり素晴らしく一気に沸かし直しラーメンを煮込んでくれた。

今年の盆も家族揃ってお世話になった長崎の離島に暮らす義姉から送られてきた画像。今夜もカベチョロさんがやって来たとの報告でした。

食パンにトロけるチーズ、ピーマン、ジャコを散らせてトースト。冷蔵庫の残り物を処理する。

この日は昼飯を食う時間が無さそうなので朝からガッツリ食っておく。茹で時間5分のパスタをトマトケチャップとバジルで味付けして粉チーズを散らす。パンはスキレットをとろ火で加熱しながら時間をかけて柔らかく火を通す。

朝、青空が美しい、なんてことは言ってられまへん。昨日に引き続き本日も酷暑予想で結果その通りに。とんでもなく強烈な日射と朝は仕事行くのやめようかと思うほどの湿気に「終わった」と呟くアタシでした。

今夜のムッシーはアオマツムシさん、なかなかお目にかかれないらしいのですが。

夏の積乱雲もこの街では雨を降らしきれずに消滅していく。アタシは情けない夏雲と呼ぶ。と、漸く来ました、雨雲さん。雨の柱が山の向こうから迫ってきます。次の仕事場まで自転車で5〜6分、間に合うか?!
それから5分後アタシはずぶ濡れでその日最後の仕事場に立っておりました、とさ。

そうかと思えば、カッー!と照りつける日射に焼かれる。雨後の湿度に強い日射、もうウンザリだわ。

とある仕事先にてイチジク色づく。昔の人はいろんなことを言い伝えてきた。『イチジクを庭に植えると家庭が不仲になる』が転じて『家族に争いごとが起きる』と言ったお婆ちゃんがいた。『山椒の木から実を獲る時は歌を歌いながら獲る』と教えてくれたお婆ちゃんもいた。『樫の樹は貸しが出来るから』と言って10メートルもある樫の樹を切り倒してほしいと頼まれたこともある。ゴロが似てるとか一緒だからという理由はわかるが他のものにも其々に諸説がある。

長崎の離島から今夜もカベチョロ便りが届きました。今夜は飼い猫の“ゆき”がカベチョロを狙っているシーンでした。

アップし忘れ本日のムッシーはハンミョウはん。

この日は朝早くからちょいとした山登り。と言っても超がつくほど高台にある住宅地(作った奴何も考えとらんな)を麓の病院から徒歩で登る。愛チャリ(十年目のブリヂストン)では登りにとんでもない体力と気力を使いその後に待ち受ける5件の仕事に影響大となるので月に一度のこの仕事は徒歩でゆく。案の定、朝から「これでもか!」言うくらいの強烈な日射が襲う。

休むことなく日陰から日陰へと歩を進め辿り着いた頂上近くの公園にて予約済みのタクシーが来るまで20分のクールダウン。いつもは持ち歩かないハンディーファンを強風で当てるも汗が引かない。たっぷりと氷を詰め込んだ水筒からクピクピとスポーツドリンクを飲み塩分の追加補給のために『塩っぺ』をひと摘み口に放り込む。くぅー、、たまらん!

その日の夕方近くに急な仕事(この日7件目)が入り急遽訪れた高層の団地から空を見る。晴れてはいるが物凄い湿度。

二時間後の18時半、道には水たまり。直前まで降っていたゲリラ豪雨ののこしたもの。

どうやっても影響ありますね、台風。明日から荒れ模様。明後日は暴風雨の予報の中を高齢者が予約していた病院に行くと言い張る。「わかりました!いきまひょ!」とはアタシ自身に対する言葉。今のタクシーはジャパンタイプだから後部左側の客席はスライドドアで強風時でも煽られ急に閉まる心配がない。ただし、そこまでして病院に行かなければならない理由はその人にはないのだ。リスクと天候予測は本人に伝えた。それでも身体健常で状況判断を出来る人が「行く」というのだからアタシは如何に危険を避けるべく誘導するかだけなのだ。はあ、、。

冷蔵庫のありもので今朝の一品。名付けて『アステカ焼き』目玉焼きを南米風の太陽に見立てたテキトーなおかず。

キテマス。福岡市内は雨風強く横殴り。この雨の中、高齢者を病院に連れて行った。行きのタクシーは前日に予約で時刻通りの到着。帰りのタクシーはスマホのアプリで二度目にヒット。雨風がマックスにならないうちに仕事を終えられた。帰り道、レインコートも傘もなく普通の服装でずぶ濡れになりながら押し車を押し歩く高齢者を見た。普通の服装で全身ずぶ濡れて歩きスマホする若者見たり。この雨風の中を楽しそうにブツブツ喋り歩く者見たり。自由な感覚って素晴らしい、、。

毎週金曜恒例の射的大会『ギャラクシーカップ』(いつの間にやら銀河規模)はいつもは娘のところの次男坊(小6)との手に汗握る夜遊びだが、昨夜は特別に長男(中2)が参加。小学校時代は『頼りない6年生』と下級生から呼ばれイジられ役を全うした彼も今や中2でバレー部のキャプテン。以前一度この競技会に参加させたことがあったが注意散漫で暴発や安全無視を繰り返したため競技への参加は不可と判断(アタシに)されていた。中2にして人が良すぎて損な役を引き受け文句も言わずやる苦労人、オトボケキャラで愛されキャラだが何せ注意散漫で集中力が続かない。昨夜はアタシの監督下で小6の弟との一騎打ち、やはりというか予想通りの集中力の無さで暴発を繰り返し『失格』の宣告を受けること数回、時折りクリーンヒットや高得点も出すがそれが続かない。結果は最低記録更新で終了。永遠の子供らしさとアタシが呼ぶ中2長男であるがチト心配になってきた。まあ人には向き不向きがあるからね。

台風通過から一夜明けて。仕事の途中で通った森林公園には強風でもぎ取られた枝葉がわんさと落ちている。ただ、遊歩道は全て綺麗に掃除されており松葉一つも落ちていない。市の公園管理の人たちがブロワーを使って掃き清めたのだろう。秋のキャンプシーズン開幕に間に合うよう今から落ち枝拾いに精を出そう。

昨日泊まっていった娘の中2になる長男がアタシがいつも座るキャンプチェアーに腰掛けそこから手の届くところにらあったキレモノを手にとって「これ触ってもいい?」と聞いた。アタシは「ええよ」と言って扱いを見守った。彼は小さな頃からアタシがそれらを使うところを何度も目にしていてそれが何かを知っている。ナイフ、それが扱い様によっては怪我をすることも知っている。彼は少しだけ慎重にブレードを指で摘んで起こした。パチっと音がしてブレードにロックがかかる。次に彼はそれを畳もうとする。が、今起こしたブレードはびくとも動かない。「???」それはごく普通の反応だ。ブレードを畳もうと四苦八苦している彼にアタシが助け舟を出す。万が一にロックが外れた場合に彼の指は深く傷つくのが目に見えていたからだ。アタシは先ずアタシの手でそれを一旦閉じ再度開いて次にゆっくりと手順を説明しながら閉じて見せた。

❶まず最初はハンドルを利き手で握りもう片方の手の指でブレードを左右から摘むように持つ。

❷次にハンドル後端のロックバーを利き手の親指で深く押し込む、この時ブレードを畳もうと力を加えてはいけない。ブレードはあくまで指で固定しておくだけ。

❸ロックバーが押し込まれブレードのロックが解かれるとハンドル、ブレード共にフリーとなる。この時畳むのはハンドルの方でありけっしてブレードではない。

❹ブレードの開閉ライン(通り道)に指が掛かっていないことを確認したら改めてハンドルをブレードに向かって畳む。この時、動かすのはあくまでハンドル側である。

持ち方をかえて、要領は同じです。動かすのはあくまでもハンドル側。これはドアとドアノブの扱い方である。ドアを開ける際に私たちは先にドアノブを回す。ドアを開けようと体重を掛けてからドアノブを回す人はいない。幼い子はそれをよくやる。ドアノブを回すことは見よう見まねで出来るが同時にドアを開けようと押すか引くかしている。結果はドアノブのロックが解かれた瞬間ドアは勢いよく開け放たれて前のめりか尻もちをつくことになる。ブレードを閉じるときも同じだ。先ずはロックを解除しそれからハンドル側を畳む、慣れてくるとブレードの方を安全に畳めるようになる。この扱いが出来ない人は必ずブレードを畳もうと力を加えつつロックを外す。結果は勢いよく畳まれたブレードとハンドルに指が挟まれ深く食い込む。更に痛みに対して反射的に挟まれた指を引き抜こうとする。ブレードのカッティングエッジはさらに深く指に食い込み大量の出血を見ることになる。このドアとドアノブの関係は中2にも理解できたようでナイフの扱いも何度か繰り返すうちに出来るようになった。しかし、慣れた頃が一番危ないのである、

これいっちゃん危ないのです。ちょっと考えればわかることなのですが、、アタシは何度もこれを見てきました。思い出すだけでゾッとします。
さて、暑い暑いもう一つ暑い八月が今日で終わる。このひと月を漢字二文字で表すなら(年末か)『消耗』ですね。この一言に尽きます。
Posted by ponio at
11:27
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