2024年04月25日
キッチン周りのキレモノ衆
これまで何度も書いてきましたわが家のキレモノ・キッチン班を改めて再招集しました。

2024年現在、7名のキレモノさんたちがキッチン周りで活躍しております。左のお三方は後ほど、
❶ ビクトリノックス・ペティナイフ(波刃)
❷貝印 ペティナイフ
❸仙蔵作 菜切り包丁
❹AL MAR 中華包丁
❶ のビクトリノックス・ペティナイフは波刃のものでピーマンをスライスさせたら右に出る者なし!

もう一本の波刃とプレーンエッジの2本はキャンプ用です。波刃といえば食パンのスライス用みたいだけど波刃の波頭の立ち方が違います。このビクトリノックスの波刃はパン切りとして使うとパン屑がけっこう出ます。逆に新鮮なピーマンの様にパリッと硬いものは軽く引くだけでスウっと刃が入ってくれます。柔らかな薄切り肉を切るのにも向いていません。波刃が引っかかって切り口が汚くなります。

❷ の貝汁のペティナイフは奥さんが使っていたもので、切れなくなってそのまま直されていたところをアタシが発見、研ぎ直して15年以上現在も現役です。今では貝印のエッチングも薄く判別出来なくなりつつあります。

❸ の菜切包丁は現在のサンクラフトが販売している『仙蔵』ブランドのもので、これも奥さんの愛刀で使用頻度はダントツで高いキレモノです。研ぎはアタシが担当していますが、うちの奥さんは使用後の包丁をさっと洗って水切りのカゴ(金属製)にガサっと置いたり刃を下にして食器と一緒に突っ込んだりするので結構な確率で刃こぼれが起きます。ただ、切れ味は流石に鋼のそれです。

❹ のAL MAR 中華包丁はかれこれ20年以上前に大阪で買ったものです。硬いカボチャを押し切りしたり、焼きたての食パンを見事にスライスしたり、ニンニクや生姜を細かく刻むのにも使います。ステンレス鋼ですが表面的な錆もチラホラと浮かんでいます。

ビクトリノックスのピクニッカー旧モデル。これも大阪時代からの愛用品で本来ならもう一本あるはずなのですが、、長いブレードにはロックがかかります。他には缶オープナーやボトルオープナーなども付いていますがほとんど使われることはありません。正味、切るだけ。

ロックは旧型のスライド式、これがアタシには断然使いやすい。

現行品のピクニッカーはロック機構(矢印)がアウトライダーやセンチネルと同じライナーロック式。これも慣れると普通に使えるけれど操作はスライド式が安全で楽です。

ブレードは長くてツルツルの鏡面仕上げ、水を弾き脂汚れも落としやすく洗ってぶら下げておいてもサビひとつ浮いていません。かれこれ20数年ずっと使ってきての話です。


ビクトリノックス のセンチネル(ワンハンド、クリップ付き)は本来キャンプ用でしたが今は自宅キッチンが仕事場です。こちらも鏡面でツルピカのブレード、上のピクニッカーと同じで素晴らしくよく切れ手入れも楽ちん。ただ、

このライナーロックがやや使いずらいとアタシは感じています。アウトライダーのライナーと比べてロック解除のために指をかける凸部が小さくしかも硬いのです。ライナーロックとしてはかなり深く確実に掛かるのですが、通常のライナーロックとは違いブレードはライナーと背面のロックバーの2方向から強いテンションを面で受けています。このため、親指などを弾くようにしてブレードを開くフリックは出来ません。ブレードに設けられたサムホールに親指を掛けグイッと油断なく回してやらないとブレードは開き切りません。この点ではピクニッカーのスライド式のロックの方が操作性に優れていると感じます。


Spyderco の DELICA 4 はここ一年ばかりでキッチン班に加わった新入りですがこちらは既に EDCブレードとして日常からキャンプ、仕事にまで使われてきたキレモノです。Food Processing 、食材を処理する能力にも長けていて細かな作業はこちらの担当です。ただ、先のビクトリノックスのブレードとは違い鏡面ではありませんので水気はなるべく拭き取って置いてます。

上の集合写真には入っていませんが、こちらもキッチン班の一員です。食材をカットするのには使われません。こちらは2週に一度買ってくるコーヒー豆のパックを開封する専門職です。もちろん、他のキレモノでも良いのですが、これでパッケージオープンするのが好きなのです。

こちらは時々応援に駆けつけてくれる EKA の Swede 88 。薄くシャープなブレードは柔らかな食材から硬い人参も割らずにスイっと切ってくれます。ハンドルはオピネルと同じく木製なのでビクトリノックスの様に丸洗いはしません。とても軽量なのでキャンプ用としても重宝します。
自宅のキッチン周りで働くキレモノたちは菜切り包丁を除いて全てが何らかのステンレス鋼のブレードです。食材も水分の多いものから酸性のもの硬いものから崩れそうな柔らかいものまで様々です。常に切れることが大前提ですがやはり手入れのし易さや清潔さも大切な部分です。これら日々キッチン周りで働くキレモノたちはある意味キャンプなどで使われるだけのキレモノよりはるかに使用頻度も高く傷みも多くハードな毎日なのです。「切れなくなったら捨てる」90年代の終わり頃からそう言われていた安い包丁だって研げば使えるのです。ですから日々シャープをキープです。
いつも手の届くところに置いて使っている自宅ナイフ。常に家履きのズボンの右ポケットにクリップされている EDC ブレード。それらもキッチンに駆り出されることがある。勿論、合う合わないがあるのだが。

Spyderco Native 5 は短めのリーフスタイルブレードでキッチンでは細かな作業や処理に使われることがあるがやはりブレード長が短いのでパンや大きめの野菜をカットするには向いていない。

同じ Spyderco の Tenacious はスライスにうってつけのフラットで幅広のブレード。ブレード長とカッティングエッジがほぼ 1:1 で大きめの野菜もザクザク切れる。

EIKONIC の RCK 9 のブレードは長さの割に厚みがあって人参やジャガイモなどのカットには向かない。途中でザクっと割れてしまうからだ。ただ、肉を切るのには非常に良い仕事をしてくれる。

Spyderco の DELICA 4 Wharncliffe は切先に全ての力が集中するデザイン。ブレードを立てても寝かせてもその効果に変わりがない。ブレード厚も薄く食材のカットやスライスには最適だ。ただし、その鋭い切先には注意が必要。

こちらは DELICA 4 の クリップポイント。上でも書いたがキッチンで働く現役のフォールダーだ。柔らかいものから硬めの食材まで難なく処理できて手入れも楽ちん。

こちらも現役のキッチン班。何より薄くよく切れるミラーのブレードは調理にも調理後の手入れにもうってつけ。

こちらはオフィサーサイズのスイスアーミーナイフ。細かな作業では器用さを発揮する。アタシ自身はこれでチマチマと調理するのが好きだ。

まったく調理に向いていないというか調理に使うとウケ狙いの様な厳つ過ぎるコールドスチールのボイジャー。流石にこれは使わないね。
ponio
追記

ここ最近、新たな働き場所を見つけた kershaw Blur 。
いつも手の届くところに置いておきながらそのブレード形状からなかなか外に持ち出してまでは使うことが無かったフォールダーです。しかし、ある時キッチンで調理に使ってみるとこれが意外や意外、よぉ〜働いてくれるんです。今ではキッチンフォールダーの中で一番の働き手になりました。

2024年現在、7名のキレモノさんたちがキッチン周りで活躍しております。左のお三方は後ほど、
❶ ビクトリノックス・ペティナイフ(波刃)
❷貝印 ペティナイフ
❸仙蔵作 菜切り包丁
❹AL MAR 中華包丁
❶ のビクトリノックス・ペティナイフは波刃のものでピーマンをスライスさせたら右に出る者なし!

もう一本の波刃とプレーンエッジの2本はキャンプ用です。波刃といえば食パンのスライス用みたいだけど波刃の波頭の立ち方が違います。このビクトリノックスの波刃はパン切りとして使うとパン屑がけっこう出ます。逆に新鮮なピーマンの様にパリッと硬いものは軽く引くだけでスウっと刃が入ってくれます。柔らかな薄切り肉を切るのにも向いていません。波刃が引っかかって切り口が汚くなります。

❷ の貝汁のペティナイフは奥さんが使っていたもので、切れなくなってそのまま直されていたところをアタシが発見、研ぎ直して15年以上現在も現役です。今では貝印のエッチングも薄く判別出来なくなりつつあります。

❸ の菜切包丁は現在のサンクラフトが販売している『仙蔵』ブランドのもので、これも奥さんの愛刀で使用頻度はダントツで高いキレモノです。研ぎはアタシが担当していますが、うちの奥さんは使用後の包丁をさっと洗って水切りのカゴ(金属製)にガサっと置いたり刃を下にして食器と一緒に突っ込んだりするので結構な確率で刃こぼれが起きます。ただ、切れ味は流石に鋼のそれです。

❹ のAL MAR 中華包丁はかれこれ20年以上前に大阪で買ったものです。硬いカボチャを押し切りしたり、焼きたての食パンを見事にスライスしたり、ニンニクや生姜を細かく刻むのにも使います。ステンレス鋼ですが表面的な錆もチラホラと浮かんでいます。

ビクトリノックスのピクニッカー旧モデル。これも大阪時代からの愛用品で本来ならもう一本あるはずなのですが、、長いブレードにはロックがかかります。他には缶オープナーやボトルオープナーなども付いていますがほとんど使われることはありません。正味、切るだけ。

ロックは旧型のスライド式、これがアタシには断然使いやすい。

現行品のピクニッカーはロック機構(矢印)がアウトライダーやセンチネルと同じライナーロック式。これも慣れると普通に使えるけれど操作はスライド式が安全で楽です。

ブレードは長くてツルツルの鏡面仕上げ、水を弾き脂汚れも落としやすく洗ってぶら下げておいてもサビひとつ浮いていません。かれこれ20数年ずっと使ってきての話です。


ビクトリノックス のセンチネル(ワンハンド、クリップ付き)は本来キャンプ用でしたが今は自宅キッチンが仕事場です。こちらも鏡面でツルピカのブレード、上のピクニッカーと同じで素晴らしくよく切れ手入れも楽ちん。ただ、

このライナーロックがやや使いずらいとアタシは感じています。アウトライダーのライナーと比べてロック解除のために指をかける凸部が小さくしかも硬いのです。ライナーロックとしてはかなり深く確実に掛かるのですが、通常のライナーロックとは違いブレードはライナーと背面のロックバーの2方向から強いテンションを面で受けています。このため、親指などを弾くようにしてブレードを開くフリックは出来ません。ブレードに設けられたサムホールに親指を掛けグイッと油断なく回してやらないとブレードは開き切りません。この点ではピクニッカーのスライド式のロックの方が操作性に優れていると感じます。


Spyderco の DELICA 4 はここ一年ばかりでキッチン班に加わった新入りですがこちらは既に EDCブレードとして日常からキャンプ、仕事にまで使われてきたキレモノです。Food Processing 、食材を処理する能力にも長けていて細かな作業はこちらの担当です。ただ、先のビクトリノックスのブレードとは違い鏡面ではありませんので水気はなるべく拭き取って置いてます。

上の集合写真には入っていませんが、こちらもキッチン班の一員です。食材をカットするのには使われません。こちらは2週に一度買ってくるコーヒー豆のパックを開封する専門職です。もちろん、他のキレモノでも良いのですが、これでパッケージオープンするのが好きなのです。

こちらは時々応援に駆けつけてくれる EKA の Swede 88 。薄くシャープなブレードは柔らかな食材から硬い人参も割らずにスイっと切ってくれます。ハンドルはオピネルと同じく木製なのでビクトリノックスの様に丸洗いはしません。とても軽量なのでキャンプ用としても重宝します。
自宅のキッチン周りで働くキレモノたちは菜切り包丁を除いて全てが何らかのステンレス鋼のブレードです。食材も水分の多いものから酸性のもの硬いものから崩れそうな柔らかいものまで様々です。常に切れることが大前提ですがやはり手入れのし易さや清潔さも大切な部分です。これら日々キッチン周りで働くキレモノたちはある意味キャンプなどで使われるだけのキレモノよりはるかに使用頻度も高く傷みも多くハードな毎日なのです。「切れなくなったら捨てる」90年代の終わり頃からそう言われていた安い包丁だって研げば使えるのです。ですから日々シャープをキープです。
いつも手の届くところに置いて使っている自宅ナイフ。常に家履きのズボンの右ポケットにクリップされている EDC ブレード。それらもキッチンに駆り出されることがある。勿論、合う合わないがあるのだが。

Spyderco Native 5 は短めのリーフスタイルブレードでキッチンでは細かな作業や処理に使われることがあるがやはりブレード長が短いのでパンや大きめの野菜をカットするには向いていない。

同じ Spyderco の Tenacious はスライスにうってつけのフラットで幅広のブレード。ブレード長とカッティングエッジがほぼ 1:1 で大きめの野菜もザクザク切れる。

EIKONIC の RCK 9 のブレードは長さの割に厚みがあって人参やジャガイモなどのカットには向かない。途中でザクっと割れてしまうからだ。ただ、肉を切るのには非常に良い仕事をしてくれる。

Spyderco の DELICA 4 Wharncliffe は切先に全ての力が集中するデザイン。ブレードを立てても寝かせてもその効果に変わりがない。ブレード厚も薄く食材のカットやスライスには最適だ。ただし、その鋭い切先には注意が必要。

こちらは DELICA 4 の クリップポイント。上でも書いたがキッチンで働く現役のフォールダーだ。柔らかいものから硬めの食材まで難なく処理できて手入れも楽ちん。

こちらも現役のキッチン班。何より薄くよく切れるミラーのブレードは調理にも調理後の手入れにもうってつけ。

こちらはオフィサーサイズのスイスアーミーナイフ。細かな作業では器用さを発揮する。アタシ自身はこれでチマチマと調理するのが好きだ。

まったく調理に向いていないというか調理に使うとウケ狙いの様な厳つ過ぎるコールドスチールのボイジャー。流石にこれは使わないね。
ponio
追記

ここ最近、新たな働き場所を見つけた kershaw Blur 。
いつも手の届くところに置いておきながらそのブレード形状からなかなか外に持ち出してまでは使うことが無かったフォールダーです。しかし、ある時キッチンで調理に使ってみるとこれが意外や意外、よぉ〜働いてくれるんです。今ではキッチンフォールダーの中で一番の働き手になりました。