2019年03月06日
元気です、第二弾 IP-2243
『元気です、』と何処かで聞いた声、あの声は、、
PRIMUS IP-2243 の声(わかるんかい!)
ゴソゴソと道具をかき分けて辿り着きたる引き出しにゴロンとしっくり返る(江戸っ子か!)名機あり。
かつては、デイハイクやサンデードライブ野外ランチ、車中泊などにも連れ出していた。そのハイパワーな火力は大きなクッカーをものともしない。そのかわり、小さなクッカーは苦手、、バーナーヘッドがデカすぎて。
なんだか美しいよなぁ〜と見惚れてしまう。スピルバーグやダグラス・トランブルが好きそうな宇宙船チックなデザインに美しく青きフレーム〜。
『おかしい、、』
とある年末年始の車中泊にこれを持ち出したところ、なんか火力が上がらない。寒いのはわかってたから同社のパワーガスつけていったけど、、なんか弱っちぃ。自慢の最大火力も頼りなく、どこか抑制された感じだった。
旅を終えて自宅に戻ってから分解してみると、、ガスの通り道であるジェットの穴が半分ほど塞がっていた。ムムー!と針を使ってちょんちょん突っつきコンコン叩いてやったら何やら粉のようなものが出てきたアル。外したジェットの穴に光を通して覗いてみると綺麗に光が通ってる。
小さなジェットに通った小さな光。それを組み立て直して点火してみると、、ボォー!!!とナマら凄い(めっちゃスゴイ)豪火!かくして名機復活。
しかし、当時はまだまだ現役だった『地』ことスノーピークのギガパワーストーブの様なコンパクトさは望めず、、。
同じ豪火でコンパクトな Pocket Rocket (MSR)にはハイハイと隅に追いやられ、、
気がつきゃ《おうちストーブ》としてベランダ湯沸かし班の一員に。
そこへ SOTO ST-310 が出てきて、《おうちストーブ》の一員からも退いてひっそりこっこり、引き出しの中で生きながらえておりました。
《おうちストーブ》に対して《外ストーブ》の主役は SOTO SOD-310 になっており、先の『地』はほぼ引退状態。Pocket Rocket も出番が少なくなりつつある。
そもそも、PRIMUS IP-2243 が最初に発売されたのは30年以上前のこと。若かりし頃のアタシが買ったシングルバーナーの第一号でもあります。当時は火力調整のスピンドル(つまみ)が中折れ式のロングタイプだった。それが壊れたあと今のが2代目となります。IP-2243 と SOD-310 の間には長い年月の差があるのです。
後発メーカー呼ぶにはあまりに年月の隔たりがあるのはわかっております。SOTO SOD-310 はコンパクトで、風にも強く、おまけにマイクロレギュレーターなる新機構まで搭載していて時代の寵児的ストーブです。最大火力は IP-2243 には敵わないが実際にお湯を沸かしてみると、、早く沸く。寒い時期ほど、こいつの能力が発揮される。流石の後発機。
しかしだネェ、まだまだいけます、IP-2243。点火してみればお美しい青きフレームはいささかも色褪せておらず。
バルブ全開では豪快な豪火も健在。
径の大きなクッカーやケトルなら、そのデカいバーナーヘッドを活かせます。しかも一体型シングルバーナーとしては高さを抑えた安定感でなんとなく安心して大きなクッカーものせられる。フォーフレックスを取り付けた SOD-310 より安心感があるのは重心が低く抑えられているからだろうね。あんしん、あんしん。
《おうちストーブ》のリーダーは SOTO ST-310 だったけど、CB缶からの再充填でガスのコストが抑えられるようになってからは、OD缶の《外ストーブ》たちも次々と《おうちストーブ》衆に参加してきてる。やっぱりみんな使って欲しいんだね(おれか?)
最近、朝の湯沸かしはこの IP-2243 がやってくれてる。ガスが切れるまで使い、使い切ったら缶を冷蔵庫に。一晩冷やしてCB缶からアダプター繋いで再充填。もちろん、自己責任はわかってる。こうしてもう一花もふた花も咲かせてやろうと頑張る老兵です。
ponio でした
おっと、忘れてました!
あの MSR がですよ、、SOTO SOD-310 のコピーみたいなストーブ作ってしまいましたね、、ソックリなんてもんじゃござんせん。すり鉢型のバーナーヘッドに内蔵式のイグナイター、、そしてレギュレーター機構まで備えて、、あぁーあ、やっちまった、、ね。
MSR Pocket Rocket deluxe
なんか、、MSR らしいストーブ作って欲しかったズラね。たとえば、、ガソリン入れたフューエルボトルをセットするガソリンカセットコンロとか、、器具せんツマミ一つで一発点火のやつ、、それとか、ジェネレーター付きでプレヒート(予熱作業)を兼ねて焚き火が出来て、そのままガソリンストーブにもなる焚き火ガソリンストーブとか、、ダメすか?