2019年01月14日
テント乾燥とガソリンストーブ感想
こんにちは〜 ponio です。
年末年始の年越しキャンプ以来畳んだままになっていた Quechua のポップちゃんを乾かしに郊外まで行って、ついでに超簡単なランチなど、、ええ天気でした〜。

年に何度か来る篠栗町の樹芸の森。以前は煉瓦造りのカマドがいくつもあって、無料のBBQスポットとして多くの人が来ておりましたが、、、それも今はすべて撤去されております。火の始末、ゴミの問題などあったのでしょうね。着いて早々、奥さんがポップちゃんをポヨーンと組み立て、フリースのひざ掛けとクッションを持ち込んでそのまま立て篭もります。『大人しく投降しなさーい!』呼びかけも虚しく奥さんお休みモード。

奥さんがポップちゃんに立て籠もってる間にアタシは湯沸かし作業に取り掛かる。年越しキャンプでは氷点下の冷え込みとぶっつけ本番の要領の悪さからトラブル多発だった SOTO SOD-372 をカチャカチャと組み立てキュポキュポとスマートポンプをポンピング。燃料は満タンの 2/3程度。圧力インジケーターは無視して勘で80回ほどポンピングしてフューエルラインを接続しておきます。

そして!念のために持ってきたるは20年以上前に買った同じ分離型ガソリンストーブ、MSR のドラゴンフライストーブです。当時発売したてのバリバリの新製品でしたが、その後二度、バックパッキングの途中でポンプ破損を経験。10年以上前に新型のポンプユニットに買い替え以来絶好調。ただね、、音がね、、、。

10年以上前に買い替えたポンプユニット。今回、SOTO のスマートポンプと使い心地など比較するために久々の稼働です。こちらは、、やっぱ簡単!なんのコツも要りません。

これも慣れたもんです。全てが勘です。二つのバルブを操作して、チョロリと燃料染み出させライター点火でプレヒート開始です。時間にして30秒くらいでしょうか、、その間時折火力調整用のバルブを操作して赤火を大きくしてやったり、面倒などと感じる暇もなく例のババババー!という小刻みな燃料音が響き出します。さあ、いきまっせー!


ポンプユニットの燃料バルブは全開、本体側の火力調整バルブをクリッと回すと、、ババババー!!!!!とフラッシュの様な一瞬の赤火を閃かせてドラゴンが吠え出します。更にバルブを解放すると、、凄まじい燃焼音の連打連打!最終的にはズバーーーー!!!と超音波のような唸りを上げて吠え出します。まるで、シン・ゴジラのアレです。あまりの喧しさにバルブを絞るほど。

けたたましいドラゴンとは対照的に静かに燃焼開始の SOD-372。年越しキャンプ以来何度かガスとガソリンの両モードでのテストを繰り返してきました。結論としては、なんとなくですが、、やはりあの厳しい冷え込みの影響とわたし自身の不慣れがトラブルの原因だったのではなかったのかと感じております。不慣れというのはポンピングに関する部分です。MUKA ストーブとこの SOD-372 に付属するガソリンモード用のスマートポンプ。その多彩な機能の一つでもある圧力インジケーターは赤いラインを目指せとばかりに必死こいてポンピングしがちですが、満タン時以外ではその限りでないことが何となくわかってきました。今回は圧力インジケーターがほんのわずかに飛び出した状態で点火。なんの支障もなく点火から予熱燃焼を経て青火へ移行。考えてみれば MSR のポンプではほんの30回ほどのポンピングでも点火からプレヒート、そして快適燃焼が可能です。慣れてくればアルコール燃料でプレヒートした後ほんの数回のポンピングでとろ火燃焼開始が可能です。目指せ!レッドライン、、にとらわれすぎでした。

さあ、ドラゴンさんは、あまりの喧しさでバルブを絞られ弱火から中火運転。載せているのは Trangia の深型グルメフライパン。湯沸かしに最適です。注ぎも抜群なる器用なフライパンです。

喧しいドラゴンがバルブを絞られている間にバルブ全開の SOD-372 が1Lほどの湯を沸かし、かわってドラゴンさんから Trangia のフライパンを引き継いで沸騰させます。ドラゴンさんは SOD-372 が沸騰させたお湯を超とろ火運転でコトコト沸かし続けます。

ドラゴンフライの超とろ火運転。流石のバルブコントロール。このとろ火は至って局所的な狭いヒートパターンですが、吹きこぼさず省エネ運転できるので、ちょっとその場を離れる時や次の作業に取り掛かるのに便利です。ボボボボ、、、コトコトコトコト。

一方こちらは全開運転の SOD-372。火力調整は操作と反応にタイムラグがあり、なんとなく弱まったかな〜程度です。


ドラゴンさんから引き継いだ Trangia のフライパンを最高出力で沸騰させます。そのお湯は一滴もこぼすことなく二つのカップラーメンに注がれました。奥さーん、お湯入りましたよー!と呼びかけると、、ゴソゴソとポップちゃんから這い出てくる妻です。確保!

カップラーメン用のお湯を注ぎ終えた後はモヤシのオイスターソース炒めをドラゴンさんが受け継ぎます。火力調整バルブをクリクリ回して中火から強火、また中火そして弱火と自在のコントロール。微妙な操作でも反応が早くいたって簡単です。


ドラゴンさんがコトコト沸かし続けてくれたお湯をストックしておいた Klean Kanteen から熱々のお湯を注いでコーヒーを淹れます。カップはユニフレームの《ゆのみ》とコールマンのステンレスマグ。

こちらはアタシの愛カップ。コールマンのステンレスマグです。何年使ってもピカピカ。自宅使いの日用品でもあります。安価で長持ち。アタシはこれで十分です。


簡単な昼飯の後、コーヒー啜ってた奥さんは再び穴ぐらに篭ってしまいましたので、アタシはゴミをまとめ、ストーブたちを片付け、その辺りの散策へ。枝打ち、伐採した木がゴロゴロしております。あちらこちらにチョコボールの様な鹿の糞が落ちています。春先からはマダニに気をつけなければならない環境だということですね。
帰る途中で拾ってきた枝を BAHCO のノコで短く切って、北欧のナイフで焚き火用の吊り下げハンガーフックを作りました。


年末からスマートポンプばかりいじくっていたので、久々の MSR のポンプは『え!?』と驚くほど簡単な操作感でありました。ポンピングのストロークが短く軸のブレが少ないためいたって簡単なポンピングです。回数も30回程度で十分。対する最新式のスマートポンプはポンピングのストロークが長く、軸のブレを抑えるためにポンピングのやり方を一定にしなければなりません。MSR の樹脂製ポンプと SOTO の金属製ポンプ、耐久性はどうなのでしょう。少なくとも MSR の方はこの10数年使い続けて不具合なしです。それでも過去に二度の破損を経験していることから、この最新鋭のスマートポンプも真の完成度や耐久性の判定はまだまだこれからです。


さあ、帰りまっせ〜との声に奥さま寝ぐらから這い出して慣れた動きでポップちゃんを畳んでいきます。これから先は男の仕事。バックルはめて、ストラップをギュッと絞って更に半分の大きさに。これいつやっても、フレームが折れそうで怖いスネ。
ponio でした。
年末年始の年越しキャンプ以来畳んだままになっていた Quechua のポップちゃんを乾かしに郊外まで行って、ついでに超簡単なランチなど、、ええ天気でした〜。

年に何度か来る篠栗町の樹芸の森。以前は煉瓦造りのカマドがいくつもあって、無料のBBQスポットとして多くの人が来ておりましたが、、、それも今はすべて撤去されております。火の始末、ゴミの問題などあったのでしょうね。着いて早々、奥さんがポップちゃんをポヨーンと組み立て、フリースのひざ掛けとクッションを持ち込んでそのまま立て篭もります。『大人しく投降しなさーい!』呼びかけも虚しく奥さんお休みモード。

奥さんがポップちゃんに立て籠もってる間にアタシは湯沸かし作業に取り掛かる。年越しキャンプでは氷点下の冷え込みとぶっつけ本番の要領の悪さからトラブル多発だった SOTO SOD-372 をカチャカチャと組み立てキュポキュポとスマートポンプをポンピング。燃料は満タンの 2/3程度。圧力インジケーターは無視して勘で80回ほどポンピングしてフューエルラインを接続しておきます。

そして!念のために持ってきたるは20年以上前に買った同じ分離型ガソリンストーブ、MSR のドラゴンフライストーブです。当時発売したてのバリバリの新製品でしたが、その後二度、バックパッキングの途中でポンプ破損を経験。10年以上前に新型のポンプユニットに買い替え以来絶好調。ただね、、音がね、、、。

10年以上前に買い替えたポンプユニット。今回、SOTO のスマートポンプと使い心地など比較するために久々の稼働です。こちらは、、やっぱ簡単!なんのコツも要りません。

これも慣れたもんです。全てが勘です。二つのバルブを操作して、チョロリと燃料染み出させライター点火でプレヒート開始です。時間にして30秒くらいでしょうか、、その間時折火力調整用のバルブを操作して赤火を大きくしてやったり、面倒などと感じる暇もなく例のババババー!という小刻みな燃料音が響き出します。さあ、いきまっせー!


ポンプユニットの燃料バルブは全開、本体側の火力調整バルブをクリッと回すと、、ババババー!!!!!とフラッシュの様な一瞬の赤火を閃かせてドラゴンが吠え出します。更にバルブを解放すると、、凄まじい燃焼音の連打連打!最終的にはズバーーーー!!!と超音波のような唸りを上げて吠え出します。まるで、シン・ゴジラのアレです。あまりの喧しさにバルブを絞るほど。

けたたましいドラゴンとは対照的に静かに燃焼開始の SOD-372。年越しキャンプ以来何度かガスとガソリンの両モードでのテストを繰り返してきました。結論としては、なんとなくですが、、やはりあの厳しい冷え込みの影響とわたし自身の不慣れがトラブルの原因だったのではなかったのかと感じております。不慣れというのはポンピングに関する部分です。MUKA ストーブとこの SOD-372 に付属するガソリンモード用のスマートポンプ。その多彩な機能の一つでもある圧力インジケーターは赤いラインを目指せとばかりに必死こいてポンピングしがちですが、満タン時以外ではその限りでないことが何となくわかってきました。今回は圧力インジケーターがほんのわずかに飛び出した状態で点火。なんの支障もなく点火から予熱燃焼を経て青火へ移行。考えてみれば MSR のポンプではほんの30回ほどのポンピングでも点火からプレヒート、そして快適燃焼が可能です。慣れてくればアルコール燃料でプレヒートした後ほんの数回のポンピングでとろ火燃焼開始が可能です。目指せ!レッドライン、、にとらわれすぎでした。

さあ、ドラゴンさんは、あまりの喧しさでバルブを絞られ弱火から中火運転。載せているのは Trangia の深型グルメフライパン。湯沸かしに最適です。注ぎも抜群なる器用なフライパンです。

喧しいドラゴンがバルブを絞られている間にバルブ全開の SOD-372 が1Lほどの湯を沸かし、かわってドラゴンさんから Trangia のフライパンを引き継いで沸騰させます。ドラゴンさんは SOD-372 が沸騰させたお湯を超とろ火運転でコトコト沸かし続けます。

ドラゴンフライの超とろ火運転。流石のバルブコントロール。このとろ火は至って局所的な狭いヒートパターンですが、吹きこぼさず省エネ運転できるので、ちょっとその場を離れる時や次の作業に取り掛かるのに便利です。ボボボボ、、、コトコトコトコト。

一方こちらは全開運転の SOD-372。火力調整は操作と反応にタイムラグがあり、なんとなく弱まったかな〜程度です。


ドラゴンさんから引き継いだ Trangia のフライパンを最高出力で沸騰させます。そのお湯は一滴もこぼすことなく二つのカップラーメンに注がれました。奥さーん、お湯入りましたよー!と呼びかけると、、ゴソゴソとポップちゃんから這い出てくる妻です。確保!

カップラーメン用のお湯を注ぎ終えた後はモヤシのオイスターソース炒めをドラゴンさんが受け継ぎます。火力調整バルブをクリクリ回して中火から強火、また中火そして弱火と自在のコントロール。微妙な操作でも反応が早くいたって簡単です。


ドラゴンさんがコトコト沸かし続けてくれたお湯をストックしておいた Klean Kanteen から熱々のお湯を注いでコーヒーを淹れます。カップはユニフレームの《ゆのみ》とコールマンのステンレスマグ。

こちらはアタシの愛カップ。コールマンのステンレスマグです。何年使ってもピカピカ。自宅使いの日用品でもあります。安価で長持ち。アタシはこれで十分です。


簡単な昼飯の後、コーヒー啜ってた奥さんは再び穴ぐらに篭ってしまいましたので、アタシはゴミをまとめ、ストーブたちを片付け、その辺りの散策へ。枝打ち、伐採した木がゴロゴロしております。あちらこちらにチョコボールの様な鹿の糞が落ちています。春先からはマダニに気をつけなければならない環境だということですね。
帰る途中で拾ってきた枝を BAHCO のノコで短く切って、北欧のナイフで焚き火用の吊り下げハンガーフックを作りました。


年末からスマートポンプばかりいじくっていたので、久々の MSR のポンプは『え!?』と驚くほど簡単な操作感でありました。ポンピングのストロークが短く軸のブレが少ないためいたって簡単なポンピングです。回数も30回程度で十分。対する最新式のスマートポンプはポンピングのストロークが長く、軸のブレを抑えるためにポンピングのやり方を一定にしなければなりません。MSR の樹脂製ポンプと SOTO の金属製ポンプ、耐久性はどうなのでしょう。少なくとも MSR の方はこの10数年使い続けて不具合なしです。それでも過去に二度の破損を経験していることから、この最新鋭のスマートポンプも真の完成度や耐久性の判定はまだまだこれからです。


さあ、帰りまっせ〜との声に奥さま寝ぐらから這い出して慣れた動きでポップちゃんを畳んでいきます。これから先は男の仕事。バックルはめて、ストラップをギュッと絞って更に半分の大きさに。これいつやっても、フレームが折れそうで怖いスネ。
ponio でした。
追記

スマートポンプ(上)とドラゴンフライのポンプ(下)の比較。ポンピングのストロークはこれだけ違う。たった40mm ですが、そこにシャフトの太さやシャフトに設けられたリブの効果で実際のポンピングは MSR のものの方がはるかに楽です。素材はスマートポンプはステンレス製のシャフト、対する MSR は樹脂です。普通に考えると素材的な耐久性はスマートポンプに軍配が上がりますが、こればかりは長い期間を繰り返し使ってみなければ分からないことなのです。実際、20年ほど前にドラゴンフライの旧型ポンプが最初に破損した時には販売店の人からは『シャフトに負荷のかかるポンピングとか、、』と取り扱いを指摘されました。が、当時の仕事で扱っていた製品の関係である種の油が樹脂を侵すことを知っていたためそれではないのかと考えておりました。そして、、二度目の破損が可動部分とは全く関係のないフューエルラインの接続部のクラックとそこからの燃料漏れだったので、やはり素材的な弱点があったのだと結論しました。現在の樹脂製ポンプは旧型に比べて重く艶のない硬い別素材だと思われます。この10数年、同じ扱い方で時にはボトルに付けっ放し、それでも壊れず使えています。とこんなこと書くと、、明日には壊れていたりして、、よくあるパターンです。



SOD-372 はあの展開からこのサイズにまで畳める。MSR に比べたら、確かにコンパクトな収納と言える。GSI のステンレスマグにガスユニットと共にスッポリ。それを更に同じ GSI のソロイストに収納。




スカッと晴れた午後の海岸線にて分離型ガソリンストーブの雄、MSR のウイスパーライトINL を一年ぶりの点火です。ポンピングは35回。アルコール燃料でプレヒートして、あっさり点火から燃焼。ラーメンとココア頂いて帰ってきました。コツなし!

スマートポンプ(上)とドラゴンフライのポンプ(下)の比較。ポンピングのストロークはこれだけ違う。たった40mm ですが、そこにシャフトの太さやシャフトに設けられたリブの効果で実際のポンピングは MSR のものの方がはるかに楽です。素材はスマートポンプはステンレス製のシャフト、対する MSR は樹脂です。普通に考えると素材的な耐久性はスマートポンプに軍配が上がりますが、こればかりは長い期間を繰り返し使ってみなければ分からないことなのです。実際、20年ほど前にドラゴンフライの旧型ポンプが最初に破損した時には販売店の人からは『シャフトに負荷のかかるポンピングとか、、』と取り扱いを指摘されました。が、当時の仕事で扱っていた製品の関係である種の油が樹脂を侵すことを知っていたためそれではないのかと考えておりました。そして、、二度目の破損が可動部分とは全く関係のないフューエルラインの接続部のクラックとそこからの燃料漏れだったので、やはり素材的な弱点があったのだと結論しました。現在の樹脂製ポンプは旧型に比べて重く艶のない硬い別素材だと思われます。この10数年、同じ扱い方で時にはボトルに付けっ放し、それでも壊れず使えています。とこんなこと書くと、、明日には壊れていたりして、、よくあるパターンです。



SOD-372 はあの展開からこのサイズにまで畳める。MSR に比べたら、確かにコンパクトな収納と言える。GSI のステンレスマグにガスユニットと共にスッポリ。それを更に同じ GSI のソロイストに収納。




スカッと晴れた午後の海岸線にて分離型ガソリンストーブの雄、MSR のウイスパーライトINL を一年ぶりの点火です。ポンピングは35回。アルコール燃料でプレヒートして、あっさり点火から燃焼。ラーメンとココア頂いて帰ってきました。コツなし!