2023年11月19日
アタシの好きなクッカー紹介


アタシの好きなクッカー
GSI ピナクルシリーズ、ソロイストとデュアリストです。ソロイストは満水容量が 1.1 L、デュアリストは満水容量が 1.8 L です。どちらも製造時期によって形状の異なる蓋が付いています。他に熱いものを入れても大丈夫な BPAフリーのボウルやスポークが付属しています。どちらも内部に多層のテフロンコーティング、外側にはHA(ハードアノダイズド)加工が施されております。特に内側の多層テフロンコーティングは他のノンスティックコーティングよりもかなり高い耐久性を示しており購入から 7〜10年が経った今でも浅い傷を除けば剥離などは全く見られません。

さて、アタシがこの二つのクッカーを愛用してきた理由の一つにその水切れの素晴らしさがあります。上の連続写真はデュアリストのものですが、多層のテフロンコーティングと絶妙な縁加工のおかげで小さなグラスに一滴もこぼすことなく注ぎ入れることができます。水の量は 500ml 、カップ約二杯の湯を沸かした想定です。注ぎ始めも注ぎ終わりもクッカーを伝う水は皆無です。

同じく 500ml の水を入れたソロイストで同じグラスに注ぎ入れます。こちらも余裕でクリア。このクッカーには特別注ぎ口に当たる部分はありません。どの方向からでも同じく繊細な注ぎが可能です。勿論、珈琲のドリップに更なる繊細な注ぎを求められる人には適さないとは思いますが、市販のドリップパック程度なら自在に注ぎ切れます。

更に、実際にお湯を沸かして注いだ後は軽く一振りするだけでクッカー内部の水滴は綺麗に飛んでなくなります。つまり拭き取りの手間が省けるのです。拭き取りが必要なのは蓋の裏面だけです。外装はハードアノダイズド加工でこれもまた丈夫。

一つ意識しておかなければならないのがハンドルの耐熱チューブです。ガスやガソリンを使うストーブバーナーではほぼ問題ありませんが、アルコールバーナーや焚き火などでは燃焼炎の揺らぎでハンドル焼けを起こすことがあります。そんな時は思い切ってハンドルを取り外して火にかけ持ち上げる時は他社のポットリフターやポットクリップなどを使うのが良いでしょう。その際に縁に浅い傷が入りますが使用上は全く問題ありません。

*デュアリストの樹脂製リッド
もう一つ、蓋(リッド)はどちらも樹脂製なので焚き火にかける方は TOAKS などのチタンリッドに換えてもよろしいかと。アタシはソロイストのオリジナルリッドは海岸の岩場で失くして TOAKS のチタンリッドにしています。サイズはピタリではありませんが使えるのでそのまま使っています。ソロイストもデュアリストもどちらもお湯を沸かした際に微かな樹脂臭がします。デュアリストもできればチタンリッドにしたいのですが、オリジナルの樹脂製リッドはドーム型で収納性にゆとりがあるので今はそのまま使っています。

数年前の三瀬村正月キャンプにて WILD STOVE に焼かれて真っ黒に。ハンドルは外されています。蓋も失くしたオリジナルに代わって TOAKS のチタンリッドに。

同じく正月キャンプにて直火の火床に置かれるソロイスト。樹脂など溶けるものが無い状態なので出来ること。

七輪でも焼かれる

元々黒いハードアノダイズド加工が施されているので目立たないが焚き火やウッドストーブで焼かれたあとは黒い煤で覆われている。しかしマジックリンと激落ちスポンジで簡単復活。



ただ、海外のサイトなどから本来はこの様にガスキャニスターストーブを使うことを前提に作られたクッカーであると思われます。


アタシはアルコールバーナーもさんざん使ってきたが風の向きを考えないとハンドルを焼くことになる。アルコールバーナーを屋外で使う時は風対策が基本中の基本だがそれでも少しは影響を受ける。コーティングや耐熱チューブに覆われたハンドルを持つクッカーの場合、ハンドルを風下に向けてはならない。一番下の写真では海風を防ぐためにウインドスクリーンを立てているがハンドルは風下に向いている様に見える。しかし、実際にはこの日の海風は写真の右奥から左に吹いていた。ハンドルは風下には向いていないのである。この頃のソロイストにはオリジナルのリッドが乗っかっている。風で飛ばされない様にマルチツールを乗せている。

ソロイストの方は付属の耐熱ボウルに同じ GSI のステンレスカップがピタリとはまる。更に中には110サイズのガス缶が収められる。この上に折り畳んだ小さなガスのシングルバーナーが収納できる。このシングルバーナーはサイズ的に限定される。過去の海外サイトではスノーピークのギガパワー『地』を組み合わせ販売していた。


アタシはガス缶を入れずに、本体、耐熱ボウル、ステンレスカップ、それにベルモントのチタントレイルカップ、それに MSR のポケットロケットか SOTO SOD-310 を組み合わせていた。ガス缶は250サイズを使用。必ずしもミニマムでなくとも良いのだ。

付属の耐熱ボウルと同社のステンレスカップを組み合わせた状態で SVEA 123R に被せて出掛けたことも。ちなみに、この SVEA 123R はそのままソロイストに収納できる。蓋は閉まりきらないが付属の収納バッグにはちゃんと収まる。

ひとりの遊びに、仕事にととにかくよく持って出掛けたクッカーです。今でもひとりの時はコレ。


デュアリストの方はサイズ的にゆとりがあるため組み合わせにも幅が生まれる。写真は4個セットの耐熱ボウルを2つにして代わりに上で出てきたステンレスカップとその中に SOTO SOD-372 ガソリンストーブを収納している。耐熱ボウルはサイズ的にチキンラーメンにピッタンコ!このボウルには蓋もついているので蒸らしも完璧。しかも持つ手が熱くない様にウレタンのカバーも付いている。わかってるねぇー。

デュアリストには付属品として耐熱ボウルが4個収納されている。それぞれアウター(左)にウレタンカバーと蓋が付いたインナー(右)がスタッキング出来る。蓋つきインナーボウルの中にはマッチやライター、コーヒーのドリップパックやスティックコーヒー、折り畳みのカトラリーなどが収納できる。2組計4個のボウルはどれか一つ二つを外しても良い。またボウルの蓋をクッカーの底と本体の蓋の裏に置いてボウル同士を向かい合わせると内部に大きな空間ができる。このやり方でシングルバーナーやガス缶も収納できる。

こちらのブログのプロフィール写真もソロイスト。
他社のテフロンやノンスティック、セラミック、スミフロンなどのコーティングに比べてはるかに長持ちの多層テフロンコーティングを武器にサイズや付属品の妙を加えて使い心地良く組み合わせの工夫も出来るアタシのスタンダードクッカー、それが GSI のピナクルシリーズです。
Posted by ponio at 17:32│Comments(0)