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2022年06月14日

クピルカというもの

クピルカというもの
クピルカというもの

保温保冷など現実的な性能だけを考えれば金属製の真空断熱を謳う製品になる。一方で自然木の一部をくり抜いて作られるホンモノのククサは世界にそれ一つだけのものである。完全な天然素材であり有機物の温かみが感じられる。それはチタンやステンレスなどの金属製品とはまったく別の次元の物なのだ。アタシも昔から欲しかったのだが問題は手にしたモノが自分の好みに合うかどうかだ。木目や色、節目それらは均一にプリントされた模様とは違い一つ一つ異なるものだから手に入れたものが(殆どの場合、通販)必ずしも自分のイメージ通りの物だとは限らないのだ。それなら、いっそう大量生産品で!

クピルカというもの
木材と樹脂のハイブリッド、バイオマス素材の食器は随分前から存在していた。アタシが最初に見たのはショッピングモールの洒落た雑貨屋で売られていたバンブー(竹)と樹脂で作られた正に KUPILKA模様の食器だった。手触りや質感も殆ど同じだったと記憶している。ただ、生産国がChinaで当時のChina品質はお世辞が出ないほどの低品質(安価)なものが多く日々口にする物だけに敬遠してた過去がある。

クピルカというもの
さて、KUPILKA (クピルカ)がどんな物であるかは今さら説明する必要もないと思います。簡単に言えば木(木繊維)とポリプロピレンをミックスしたものを素材(KUPILKA products are made from eco-friendly Kareline Natural Fibre Composite material.)としたテーブルウエアです(説明しとるし)。またこの素材をハンドル材に使ったナイフもあります。生産国は北欧フィンランド。デザイナーは、、この方。
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KUPILKA よかですよ〜(地元か!)

KUPILKA products have been designed by Kari Kuisma together with a well-known Finnish architect and designer Heikki Koivurova.

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KUPILKA 37

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上の KUPILKA 37 は北欧の五カ国で主催する SCANDINAVIAN OUTDOOR AWARD において賞も取っています。

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カップなどの底面には刻印が入れられています。

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ワタシは持っていませんが、上の4色の他に黒があります。木繊維とポリプロピレンが不均一に混ざり合った硬質な素材には独特の模様が浮かび上がっています。色つけは厳しい食品基準に沿った染料を使っているとのこと。素材としては『染み込み』が見られ、乾きがとても早い。新品未使用の状態では『きな粉』みたいな匂いがしています。人によって感じ方と表現の仕方は違うと思いますがアタシは『きな粉』でした。

クピルカというもの
その匂いを除去する為に買って先ずすることはグツグツと沸かしたお湯に漬け込むことです。火をつけたまま煮立てるのとは違います。沸かしたお湯にドップリと漬け込むだけです。時間は適当。アタシは30分ほど放っておきます。お湯が冷めた頃に見てみると KUPILKA を漬け込んだお湯が薄らと茶色になっています。青や緑のものを入れてもお湯の色は薄茶色でした。あとは食器用洗剤で洗ってぶら下げるだけ。食器乾燥機でもOK。これで『きな粉』の様な匂いが消えます。

クピルカというもの
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クピルカというもの
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大きな方が37、もう一つが21というサイズ。そのまま370と210ml という容量を示しています。購入時の目安になります。

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自宅では37はスープ類や果物、ドライフルーツのチップスなどに、21はもっぱらコーヒーなどの飲み物かアイスクリーム用として使われています。

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55はそのまんま550mlの容量。

クピルカというもの
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クピルカというもの
クピルカというもの
KUPILKA 55は簡単な料理や野菜、サラダ、一人分のランチなどを盛り付けるのに重宝しています。

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KUPILKA 1 (隣はペットボトルのキャップ)大さじ一杯分の容量。うちでは常時キッチンにぶら下げられ調理に使われています。うちの奥さんはスーパー目分量の達人ですがコレは時々使っています。

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KUPILKA のカトラリー。この他にもナイフとスポークが各色販売されていますが日本では茶色と黒のみので、カップとセットの製品に限りグリーンなどもあります。上の写真を見るとスプーンもフォークも柄の部分と先端の部分の模様が違っています。柄の部分は KUPILKA 特有の混合模様ですが先端部の多くは樹脂製の物の様に均一な感じです。この違いは指先で触ってもわかります。柄の部分は少しザラついた感じ、先端部はヌメっとした感じです。このスプーンもフォークもアタシ的には絶妙なサイズで使い心地は満点です。

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自宅コーヒーのカップは陶器から金属製を経て現在は全て KUPILKA になりました。

クピルカというもの
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沸かしたてのケトル(Trangia 600ml)を入れても大丈夫。

KUPILKA 気がついたこと
❶ 使い出してわかったのは洗っても早く乾くということ。これは常々感じます。

❷ またポリプロピレン混合なので油の多い料理などに使った場合、サッと洗っただけでは樹脂系特有のヌメヌメ感が残るということ。もともと木繊維とポリプロピレンが不均一に混ざった製品なので匂いや油分が染み込むと思われます。未使用の KUPILKA を熱湯に漬け込んで暫くするとお湯が薄茶色(木繊維の色?)になりますが、何かが『染み出す』ということは逆に考えると他のものも『染み込む』ということです。

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*野外ランチで KUPILKA 55にナンチャッテ・カルボナーラを盛り付ける。

わが家の場合 KUPILKA 55 は日常的に料理を盛り付けるのに使われるので、勿論それらに含まれる油分の染み込みがあります。初めのうちは中性洗剤でゴシゴシ洗ったものですが、それでも水を入れて蛍光灯に晒すと極薄い油膜が浮いているのが確認できます。アタシはこれはこういう物!と結論。これが気になるという方は盛り付けるものを分けるしかありません。うちではニオイが無ければそれで良し!と生野菜や果物、パスタからピラフまで分け隔てなく盛り付けることにしています。

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*ドライカレーは見事に匂いが染み込みました。ただその後に何度も違う料理を入れ使っているうちにいつしかニオイは消えて今では全くしません。

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淹れたてのコーヒーの様な熱いものを注いでも手のひらに包むように持てる。これも良い点です。

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キャンプにもデイハイクにもドライブにも持ち出されます。

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外でも家でも洗ったらぶら下げる、これが一番。陶器や金属製の食器よりはるかに早く乾きます。

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ドライブで農家直売のミニトマトを買って水に浸す。

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KUPILKA のカップに真空断熱のダブルウォールカップの様な保温保冷の効果を求めるのは間違いです。温かいものを入れると普通に冷めますし、冷たいものを入れると汗をかきます。ただ、何かどこかホッとする、そんな使い心地があるのです。寒い季節には『熱いものは熱いうちに、温かいもの温かい内に飲め』です。

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「こないたくさん持ってくの?!」と誰も言わないのでいつもセットで持っていきます。ご覧の様に KUPILKA のカップやボウルは重ねて置けますが俗に言う『スタッキング』というものではありません。でもこれはこれで良いとアタシは思います。これまで何度も外へ持ち出していますが完璧なスタッキングが出来ないことで困ったことはありません。

クピルカというもの
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それではみなさん サヨオナラ
ponio

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クピルカのナイフにセレイションを入れました。

クピルカというもの
これはやく日本で買えるようにならないかなぁ〜
クピルカというもの
クピルカというもの
6月最後の日曜は街から脱出。三瀬峠を越えて北山ダム湖畔をドライブ。たどり着いた小さな公園の東屋で野外ランチ。Trangia で湯を沸かしスクランブルエッグを作り地産の野菜をたっぷり使ったサンドイッチに挟んでモリモリ食いました。クピルカはコーヒーとグラノーラに。

クピルカというもの
クピルカというもの
海外の通販にてオーダーしていた KUPILKA のカトラリーセットが届きました。送料込みでも日本で販売されている価格よりはるかに安かったス。しかも、このグリーンのカトラリーセットは日本ではモンベルさんも扱い無しです。どうか販売してくだせぇ〜まし。




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この記事へのコメント
コメントありがとうございます、ニオイはありますね。気にならない人もいると思いますが、ニオイや味に敏感な人にはわかるでしょうね、同じカップでコーヒー飲んで、ヨモギ茶淹れて、カフェオレ飲んで、牛乳入れて、さっと水洗いすれば前の飲み物のニオイもまったく気になりません。ただ、キムチ系やカレー、麻婆豆腐、など色と匂いの強いものを盛り付けると匂い残りがはっきりわかります。それも日々の使用でいつの間にか消えておりますが。KUPILKA 良い製品だと思います。
Posted by ponioponio at 2022年06月14日 21:50
はじめまして新着から飛んできました。

だいぶ前になりますがクルピカを購入した際に気になった臭いは改善されているのかな。
色んな色味が販売されているので、また購入しようかと記事を見て思いました。
可愛らしいデザインが好みですヽ(=´▽`=)ノ
Posted by taptap at 2022年06月14日 18:41
 
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    コメント(2)