2017年02月14日
OP. SVEA 123R

ponioでございます。
今回もお好きな方だけ(、、とiPhone 7に打ち込むと、、“お魚方だけ”と出てくる、、iPhone アホになったなぁ、、)どうぞ。

今回は ガソリンストーブの古参兵、オプティマス SVEA
123R の燃焼画像のアップアップです。さら〜と流してどうぞ〜。今回は台所での使用だったのでプレヒート(予熱作業)はアルコール燃料を使います。スポイト約2搾り分。

プレヒートが終わってもそれが十分かどうかはバルブを開いてみなければわからない。今回はやや不十分でバルブを開放していくと赤火と青火が交互に繰り返されます。それが動き出した巨神兵の心臓の鼓動のように聞こえます。ドクンドクン、、とね。

更に燃焼が進むと今度はパッとシャガの花の様な赤火がほとばしり次の瞬間に美しい青火がツボミの様に現れます。鼓動は先ほどより速くなってきます。



次第に鼓動は走り出した機関車のような音に変わってきます。シュシュ!シュシュ!とね。







シュシュボッボ!と次第にスピードを上げる機関車の様。でも、まだまだ本格的な燃焼ではありません。暖機運転の状態です。気温が高い季節や環境では比較的早くこの暖機運転が終わって本格的な燃焼に移行します。上の連続写真では最後の一枚に注目です。フレーム(炎)はきれいな青火ですがバーナーヘッドの右に偏っています。これがこの SVEA の癖、つまり個体差です。これは新品の頃からの癖です。




さあ、いよいよ本格燃焼の始まりです。バルブを左にゆっくりと回して開放、断続的だった燃焼音はいつの間にか コォー!!と力強く滑らかな音に変わっています。最大火力はバルブを左に回し切る少し手前で、鋭い炎の花びらが開きます。この時点では炎の偏りは殆どわかりません。ただ、炎の先端部分が限りなく白に近い色となっています。最後の一枚はバルブを左に回し切る一歩手前でニップルと呼ばれる燃料噴き出し口の内部にクリーニングニードルが進入を始めた状態です。ニップルの小さな穴が塞がれつつあるので炎は絞られていきます。
それでは消火の為にバルブを再度右に回していきましょう。火力は再び最大となりますが更にバルブを右に回すと次第に弱火となり、やがて赤火のツボミができて、最後はロウソクの炎のような小さな火がニップルに灯ります。バルブを右に回し切ると燃料の流量はゼロに。この時点でニップル上に小さな残り火があるようならグラファイトパッキンの消耗かもしれません。私の SVEA 123Rは購入から使い続けて10年目にして一度だけ残り火トラブルでグラファイトパッキンの交換をしました。残り火が出るということは逆にタンク内の圧力が上がった時(プレヒートなどで)にバルブの操作とは関係なく燃料が浸み出して、それがプレヒート中なら浸み出した燃料に引火することに。私の場合はバックパッキングの準備中に気づき急遽 MSRのドラゴンフライに変更、、これが現地でポンプユニットの破損による燃料漏れ、、やれやれな旅でありました。






最後の一枚。火が消えてもバーナープレート(フレームスプレッダー)は焼けて赤化しております。この時本体は触れられないほど熱くなっており、再度バルブを開いて点火すれば即美しい青火の本燃焼となります。
これを買ったのは1990年代の終わり頃。途中10年目にたった一度のパッキン交換でいまだ現役でバリバリの燃えっぷり。炎が右に偏るのも昔から、今更パーツを交換して直そうとも思わない。これ一台しか持っていないから他の個体と比べようがない。プレヒートは面倒臭い?
そう感じる時もあるけど独りなら全然気にならないアル。寒い季節に誰かと一緒ならプレヒートや暖機運転にかかる時間を減らすのに Coleman 442やガスのシングルバーナーを使うだろう。でも、ひとりの時にはこの小さな燃焼機器の古式ゆかしい扱いを楽しむのさ。
ponioでした。
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