2017年01月05日
2017年正月三が日キャンプ 後編




夜はとっぷりと深くLEDもガスランタンもケロシンランタンも限りなく暗い山の闇には米粒ほどのささやかな明かりである。ファイアーピットでは椎の木の薪が赤々と燃え8年物の七輪はカンカンに熾た炭を蓄え足元の暖をとるのに十分に役立ちました。沸かしたお湯でホットバタードラムを作り体を温めます。

6時半にひとり寝床を抜け出し結露ったテントを抜け出す。前室の天井は凍ってキラキラ光っています。その前室のジッパーを開けると、、、谷間のサイトはまだ暗くしかも雨上がりのような湿気と厳しい冷え込みが相まっておりました。テーブルや鍋やランタン、タープにテントなど外にあった全てのものは夜露朝露でビッショリ。これを拭き上げるだけで手がかじかみました。


そんな中でいち早く湯を沸かしてくれたのが SOTO SOD-310です。ガスは前夜にPRIMUS IP-2245で使っていた500サイズのトリプルミックス缶。これまた良く冷えて夜露でビッショリでしたがそのままなんの支障もなく1Lのお湯を沸かしてくれました。ありがたや〜


空が白み出して朝霧に覆われた風景の中でひとり火を起こします。前日に奥さんが拾ってきてくれた杉の枝葉が役に立ちました。さあ、ここからが腕の見せどころ!ウチの奥さんが起きてくるまで自分自身も暖を取りつつ湯を沸かしつつ炭を熾しつつ、薪は極力節約して過ごすのです。ここで豪快に薪や炭を使い過ぎると翌日に燃料が尻すぼみになるからです。がんばれ!自分!

朝霧が晴れて明るくなった頃に奥様が起き出してきました。SOD-310とTrangiaの黒釜で卵を茹でておきます。バケットをスライスしてスキレットでガーリックトーストに。ホットラムドココアを作り簡単な朝食をとります。

1月2日、キャンプ二日目は予報では昼から弱い雨とのこと。何度も顔を出しては差し入れまでしてくれた管理人のおばちゃんからも雨の情報が。奥さんは朝飯の後、近くの温泉と人気の地産物販売店での買い物を兼ねて車でお出掛け。私のやる事はひとつ!雨に備えてサイト内の配置を雨宿り仕様に変えるのです。3.5m四方のタープを2ポールから1ポールにセッティング変更。その一番奥に倉庫がわりの ARPENAZ 0 を収納し濡らしたくない薪や炭などを雨宿りさせる。更に脚を畳んでロースタイルにしたテーブル、車載ボックス、椅子、ベンチ、七輪などをタープ幕下に収める。奥さんが温泉で温まってる間に旦那は雨宿り体制に完全移行。七輪全開でTrangia黒釜を乗せてクリームシチューを作っておく。



予報どおりに昼ごろから雨がポツポツと、、、。



奥さんが温泉からホッカホッカで帰って来たのでシチューに白菜の青葉を入れて完成。奥さんがトーストを追加しました。


その後、雨は夕方近くまで降り続けます。直火ピットは省エネ燃焼で種火が消えない程度に稼働。濡らしたキッチンペーパーとアルミホイルで包んだ焼きリンゴが出来上がる頃には雨も上がっておりました。


今宵もまたとっぷりと闇に包まれて雨上がりの湿気と夜露、それに寒気が加わってしんしんと冷え込んできましたよ〜〜。

再び夜露結露満点の星空が明けて霧に包まれた白い朝がきました。テント内の結露は半端なくウォールに触れようものならポタポタ雨降り状態。高地で谷あい、雨上がりで草地、そしてこの温度差は結露る条件が完全勢揃い!しゃーありまへんわ。



撤収の朝。居心地の良かったサイトともお別れじゃ。
朝飯は簡単にカップスープ。ガーリックオイル焼きしたソーセージとパンを加えてボリュームアップ。最後まで残しておいた薪と炭をピットに入れて燃やしながら撤収開始。実は昨夜のうちに今朝使うものだけを車のトランクルームにまとめ置きしてテントやタープなどを除いた使わない道具たちは既に車載しておりました。


撤収最大の難関は何と言っても雨に濡れて夜露結露ってグチョグチョのテントとタープ、更には毛布などの乾燥が出来るか?ですが、最終日は見事な冬晴れ。サイトから上のロッジへと続く舗装の小道と金属柵(通電なし)を利用して干物天国。管理人のおばちゃんが『今日は誰も来んけんゆっくり乾かしていってちょうだい』と優しい言葉を掛けてくれました。
午前11時50分 撤収率99.99%となったところで予定通り珈琲タイム。のんびり暖かな冬の陽に当たりながら〆の珈琲を頂いて帰りました。

今年も正月からホンマにお世話になりました!
何度も顔を出してくれはった管理人のおばちゃん、ホンマに楽しいひと時をありがとうございました。二日目、雨の中で予定通り二泊するといったところ、、『ホンマに好きなんだから〜』と笑いながら言ってくれた。料金は1日分ずつ取りに来てくれた。ホンマに細かな気遣いをありがとうございました!また来ます!
ponioでした。
2017年01月05日
2017年正月三が日キャンプ 前編

こんにちは・おめでとうponioでございます。
思えば我が家のキャンプも昨年は正月に佐賀県三瀬村の吉野山キャンプ場での一泊のみ。春も初夏も初秋も晩秋も悪天候や私用で行けず終いでありました。なので今年の正月も全く期待せず準備もかなりギリギリまでせずにあえて余裕ぶっこいておりました。
荷積みは大晦日には済ませておりました。初詣は近くの観音様に、零時を回ってから行きました。そして正月。午前10時のいざ!出発〜。


やって来ましたのは昨年正月もお世話になりました三瀬村の吉野山キャンプ場〜〜。事前の予約では3組ほどがキャンプインだそうで、、、着いてみると他の方々はみ〜んなロッジ〜。テント泊はウチらだけか!ウキー!(そういえは昨年もそうやった)
奥さんの希望で直火可能な唯一のサイトである最下段の《せせらぎ4号》へ。ここを管理する7人の地元管理人のお一方に聞いた話では《せせらぎ4号》の直火ピットはかなり前に利用者が作っていったものとか。むむ〜、それを咎めるどころか笑って話すおばさんと管理人さんたちの大きな心に感謝感激雨あられ。


というわけで、今年もテント泊はウチだけとなりましてロッジスペースを除く全サイトが貸切状態。ウチが陣取った《せせらぎ4号》サイトは最下段の渓流に面した芝の広い円形のサイトです。中央にファイアーピットがあって繁忙期は複数の組で利用となる相席サイトです。


今回はウチだけの利用なので広々としたサイトいっぱいに展開したいところですが、それをやると動線が長くなって何をするにも不必要に動かなければならないので適度な展開。テント、タープの他に今回は薪や燃料、クーラーボックス、日暮れ以降に使うランタンなどの道具類を置く倉庫としてケシュアの ARPENAZ 0 を設置。これ意外と役立ちました。




今回の熱源、、当然のように直火ピットがメイン。調理に使えて、大きく燃やせば夜の明かりに、熾を蓄えて暖をとる、とまさしく《ありがたい存在》でありキャンプの中心でした。8年物の七輪はボロボロだけど相変わらずいい仕事をしてくれます。カンカンに熾た炭を入れれば右に出るものなし!WILD STOVE は直火ピットが十分に機能するまでの間に湯沸かしだけを繰り返しやってくれました。お湯を沸かしサーモスや魔法瓶にストックしておくのは冬キャンプの必須作業です。今回唯一液体燃料を使用する熱源として活躍したのは SOTO SOD-310。夜明け前の零度以下の環境でもいつもと変わりなく湯を沸かしてくれました。感謝。

初日は着いてからテントやタープ、その他いろいろ使い良い様に設営に集中。昼を過ぎると日暮れまでは5時間あまり、この最下段のサイトは他のサイトより早く日没を迎えるからあまりノンビリやってるとダメ。だから暗くなっても使い良い様にサイト作りに集中する。その間にウチの奥様いとも簡単に火を起こして自分がネコ車一杯買ってきたぶっとい薪を焚べている。昼の明るいうちからガンガン焚きは無駄なんだけど七輪とB-6君に使う炭を熾す目的なので好きにやらせます。熾た炭で簡単な焼き物をして食う。午後は明るい内から晩飯の支度をする。



年末に届いたばかりの OPEN COUNTRY の2qtカバードケトルを持って来ました。ベールハンドルを起こしてたっぷりと熾した炭の上に吊り下げる。鶏団子とたっぷり野菜を柚子胡椒で。〆は雑炊ではなくうどん。内も外もノンスティック加工なので灰を被っても直火に焼かれても新品の状態を保っていました。



WILD STOVE は湯沸かしオンリーに使う。持参した5センチ程の太めの小薪をたっぷり詰め込んで点火すれば放っておいても湯が沸く。GransforsBruks のハチェットは薪割りからペグ打ちまで今回はかなり使いました。ソーラーチャージャーは奥さんがスマホの充電に。




とっぷりと夜。最下段のサイトは日暮れが早い。渓流沿いの谷間にあるので冷え込みも急に忍び寄る。明かりはピットの炎とジェントスのLEDランタン、プリムスのIP-2245、フュアハンドランタン、そしてヘッドランプとマグライト。テントの中はブラックダイアモンドのオービット。
日が暮れて急速に冷え込みと露が降りて来た。夜間、何度かトイレに起きたけどテントの中はキラキラ光る夜空の星よー♫ 降りた露と結露が凍って光ってる。
結露と氷の夜。フュアハンドランタンとオービットは点けっ放しに、、、朝には消えてたけど。
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