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2016年07月09日

MORAのナイフ



*Google map より*

MORA は“モーラ”とか“ムーラ”とも呼ばれますが“モラ”と言う方も。日本でいう明治時代から続く北欧スウェーデンの刃物メーカーであり伝統的な刃物のスタイルに近代的な素材や色の組み合わせを施し様々な用途に応じたナイフを生産しています。と、メーカー紹介はさておき、今回は現代版スウェーデニッシュナイフを代表するMORA ナイフをご紹介します。例によってお好きな方だけどうぞ。


MORA 860MG
通称 【コンパニオン】価格は当時で¥2.700ほどでした。なんとお安いナイフなのでしょう!ブレード はSandvik12C27ステンレス鋼

MORAのナイフには基本的に二種類のブレード鋼材が使われています。昔ながらのカーボンスチール(炭素鋼)とステンレス鋼です。
私の MORA 860M はステンレス鋼のブレードで素材の特性から錆びにくいブレードといえます。切れ味ならカーボンスチールと言われますが、MORAの場合、ステンレス鋼でもビックリしゃっくりな素晴らしい切れ味です。そのシミツ(秘密)は北欧的刃付け(スカンディグラインド)にあります。


難しい説明解説は置いといて、、
この北欧的刃付け(スカンディグラインド)は他の一般的なフラット、ホローなどのグラインドに比べて木材に対する当たりが違います。これ感覚の話。まるで削られている木の方が喜んでる様なスムースで気持ちの良い切れ味、その感触はこれまで使ってきた数あるアメリカンナイフ(一部を除く)に比べても明らかな違いをもっています。


ショリショリ、、クリクリ、、スィースィー、、と実に気持ちの良い切れ味です。


軽い! 樹脂製のシースを含めてもわずか130 g前後。ザックに潜り込ませても何の負担にもなりません。


ステンレス鋼のブレードはピッカピカ。鋼材としても錆びにくい特性を持つステンレスですが、このミラーフィニッシュのお陰で更に手入れが楽チンチン。

切れ味が落ちたら水砥石で簡単に研げますし、私はもっぱらセラミックシャープナーで簡単タッチアップ。

私は日用的な道具としてナイフを使いますが自作したり、コレクションしたりはしていません。さらなる切れ味の追求もせず、自分が気持ち良く使える範ちゅうで手入れをし研ぎ直して使い続けています。上には上がある。知っています。さらなる切れ味のある事を。でも、私はノーマルでいいのです。



MORA HI-Q Robust
これ先のコンパニオンのヘビーデューティ版。ブレードの厚みを増して頑強に、グリップもややサイズアップして作られています。ブレードはカーボンスチールでスカンディグラインド。先の860とは鋼材、ブレードの厚みが違いますが、やはり木材に対する当たりも860とは違います。私にはRobustの方が当たりが柔らかく一方で大きく削れるように感じられます。独特のソフトタッチは炭素鋼のなせる技なのか、ハンドルのサイズアップによる力のかかり具合なのか、いずれにせよホンマに良く切れるナイフですわ。ただ、やはり水気には気をつけないと、、以前仕事で突然降り出した雨の中で使った際、帰宅後にシースから抜いてみると見事に錆色吐息。ナイロンたわしで擦ってキレイにしました。今はキャンプの際に大きな落ち枝や流木から細かな焚き付けを作る時の常備ナイフとして活躍中です。

MORA Robust でバターナイフを作る。低山ハイクで拾ってきた落ち枝から削り出しました。実にソフトでスムースな切れ味。気持ちイイー!


MORA 2010 Forest
これはコンパニオンやRobustとは少し違ったブレード形状です。これ木材に対してはやや繊細で切れ味は抜群ですが、どちらかといえば食材のカットに適しているかな。特に先端部がスゥッと食材に吸い込まれていくようで気持ち良く切れます。


とある料理教室にこのMORAナイフを持って行ったウチの奥さん、その切れ味を褒められたそうです。娘にはこれで牡蠣の殻をこじ開けられ刃こぼれ、やはりカーブエッジから先端まではカミソリのような切れ味の反面、欠けやすいので注意です。勿の論、サッと研ぎ直せますがね。


860で目釘を削り出して竹ぼうきを修理する。


ブロック肉切りMORA


とあるキャンプにて。調理全般をMORAでこなす。


仕事先で要らなくなった掛け軸の木箱をバラすRobust。


とある記念日に落ち枝を加工して小さなログハウスを作る。

とにかく使い良くて、食材を切っても木を削っても実に気持ちのよい切れ味を体感できる。そしてこれが肝心、安い!それが MORA のナイフ。最近では調子こいてやや高めのラインナップも出してるけど基本はコンパニオンのようなシンプルなやつ。それで十分なのです。

高価なナイフを持つ。
確かに高いだけの何かはある、かも。
でもね、MORA のお安いナイフを持つと何かが変わる気がする。『これで十分ぜよ!』ってね。十分とは《使えないことはない》の意ではなく、本当にこれで足りる、間に合う、ヤレる、出来た、事が多い。その意を込めて I love MORA !

ponioでした。
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Posted by ponio at 09:26Comments(0)刃物