2016年06月30日
ビーンブーツ
こんにちは、ponioでございます。
今回は私にとっての梅雨時期必須アイテムである L.L.Bean の Bean Boots のお話。
Bean Boots は L.L.Bean の看板とも言える製品で製造は一貫して米国で行われています。L.L.Beanの場合、衣料品などは様々な国に生産を振り分け(米国も含め)、東南アジアから中東まで様々です。usedで手にはいる物には MADE IN USA もかなり多く見られます。また、他のアパレルブランドの製品の販売も同社のサイト内でやっており、極め付けは日本のSUBARU フォレスターが米国ではL.L.Beanから販売されていることなど、単なるアウトドアブランドにとどまらない幅の広さというか、正にビバ!アメリカ!
このL.L.Beanの代名詞とも言えるBean Bootsはレザーのアッパーとラバーボトムの組み合わせで広く知られた存在です。このパターンはダナーやソレル他様々なメーカーが同じような製品を製造販売しており、私自身も最初に買ったのはソレルのガムシューでした。ただ、これがガチガチのボトム(ゴム製)で足が痛いのなんのってアータ!結局、GORE-TEXのブーツに取って代わられてしまいます。
こちらは手入れを待つBean Boots 6。汚れを落とし、紐にもレザーアッパーにもオイルを擦り込み、ラバーのボトムはタイヤ用の艶出しスプレーで仕上げます。ただ、このタイヤ用艶出しは玄関などで使用すると屋内のフローリングがツルツルになってスッテンコロリンと転けるほど、注意です。
タイヤ用艶出しスプレー塗布後。ピッカピカだぜ、おっかさん!
数年前、手入れの際にラバーボトムの先端にスッと切ったような亀裂を発見。表面上だけでしたが修理に出すことに。
箱に入れて吉祥寺にあるカスタマーセンターから米国の本社工場へ送ってもらいました。修理は全て本社工場にてひとつひとつ手仕事でされるようです。費用は¥8.000ほどで他に吉祥寺までの送料がプラスされます。
3ヶ月後、見事復活したBean Boots。修理はアッパーとボトムの縫製を解き、傷んだボトムの交換との事でしたが何と両方とも新品に。これでソールが片方だけすり減ったまま使い続けることもなくなります。勿論、サイズ・ワイズもピッタリで履き心地も以前と何ら変わっていませんでした。流石!
こちらはバイソンレザーをアッパーに使ったBean Boots 10。バイソンレザーは天候などによる悪条件にも強いとか。色は少し濃いめ。このBean Boots 10には様々な種類があって、オリジナルのメインハンティングシューと呼ばれる物をはじめ、このようにアッパーのレザーを変えた物や、シンサレート(防寒)入り、GORE-TEX仕様もあります。GORE-TEX仕様に関しては元々ゴム製のボトムであることから透湿効果は殆どなしで、縫い目などからの浸水を防ぐ為の完全防水仕様と見るべきです。
実は私のBean Boots 10には穴が開いとりやす。数年前に請け負った庭仕事の際にFISKARSのハンドアックスを落としてしまったのです。この時は一瞬だけでしたが足の甲にアックスが突きたった状態で、出血は微量ながらヒビか骨折したかと思うほどの痛みでした。よく見るとBean Bootsのレザーアッパーの甲の部分に鋭い切れ込みが出来ていて、これが普通のスニーカーやサンダルだったらと思うとゾッとしました。このBean Bootsは修理には出さず、先ののBean Boots 6 からレザー部分をちょっともらって接着剤でくッ着けました。その後、周囲をオイルで固めて使っていますが現在まで豪雨の日でも浸水はなしです。よかった〜。
かなりのまとまった雨の日。ブーツを頻繁に脱ぎ履きしなくてよい日はBean Boots 10で行く。自転車を漕ぐたびにレインパンツの裾が引っ張り上げられても絶対にレザーアッパーの履き口が露出することが無い。
履きやすさではBean Boots 6。月に一度の地域の清掃から山歩き、キャンプでもメインはいつもコレ。雨の日の自転車漕ぎには工夫が必要で、レインパンツの作務衣システムを使ってもアッパーの履き口が露出して浸水する。そこでレインパンツの裾は作務衣システムを使わず、マジックテープのバンドでブーツの履き口少し上辺りを縛ります。これによりレインパンツの裾はスカート状に広がり流れ落ちた雨粒はブーツの外へ外へと落ちていきます。この時、チェーンやそのカバーに裾が引っ掛からないように内側をフィット、外側を広く調整します。
チェーンソールも少しすり減ってきました。いよいよ限界に近づいたらまた米国で修理してもらいましょ。
大雨の中を片道1時間の自転車漕ぎした後で手入れを済ませたBean Boots。ソックスはこのブーツ用に買ったブーツソックス。メチャクチャ履き心地の良い厚手のウールソックスで鉄板一枚とラバーソールだけの足の裏にクッション性をもたせてくれます。初めて履いた頃には微量ながら浸水も見られましたが修理に出した後は縫製の具合か雨の日の微量な浸水も無くなりました。手入れは焚き火で黒焦げになった鍋釜と同じで私の楽しみの一つです。この時に各部の傷みや消耗をチェックします。あまり念入りにやると良くないことが起きる不安があるので適当に。(大阪時代に持っていたブーツの手入れを念入りに済ませて『さあ!完璧だ!』と玄関でご満悦だったその数時間後、阪神淡路大震災が、、)
さあ、今日も雨だ。Bean Boots履いて参りましょ。GORE-TEXもいまでは特定のブランドだけに許された魔法ではなくなりました。中にはそれは酷い作りの物もあります。履きやすさと履いている間の安心感、手入れで長持ちさせ、修理に出して更に永く使う、、やっぱり多くのユーザーに長く愛される道具には実績という強い信頼が備わっているのです。
ponioでした。
追記
頑張ってまっせ〜、雨降りの日曜日、地域の清掃に参加。泥んこに。隣はまだまだ新しい外観の Hi-TEC の完全防水ブーツ。泥んこにするには勿体無いけど、、汚れにはかなり強いらしい。
Posted by ponio at 10:03│Comments(0)
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