忘れられた一本のキレモノ

ponio

2019年11月04日 20:47



『忘れられた一本のキレモノ』

それはもう20年近くも前に買って殆ど使われることもなく、お蔵入りし、その後近くの親族の手に渡り、再びわが手に戻ってきた一本のフォールディング・ナイフ。
Barry Wood /MK2 Classic というのがその名称です。




ソリッド感たっぷりの重厚なハンドル。その一端に指を突っ込みハンドルの結合を解いてやる。



ハンドルの結合を解いてトランプみたいに広げてやると、中から切っ先鋭いクリップポイントのブレードが現れる。




更にハンドルを広げるようにスライドさせるとハンドルが180°回転しブレードが露わになります。更に180′回したところで再び結合する。こうして一本のナイフの姿となる。



*Barry Wood Folder
by: Pacific Cutlery

これは私が長年愛用してきたフォールダーです。そう、同じなのです。ハンドルを割ってスライドさせるとブレードが現れるスイングアクション。ただし、これは今回紹介する Barry Wood MK2 Classic よりかなり小さく薄く軽く、わたしはこれをジーパンのコインポケットに突っ込んで仕事に日常に使っておりました。このナイフのメーカー《Pacific cutlery 》 はバタフライナイフで知られるバリソンを前身として、後にかの BENCHMADE となるメーカーです。私の持っていた二本の《Barry Wood Folder》はPacific JAPAN 製だったと思います。

カチャカチャとハンドルを振り回してブレードをオープンさせる(違うやり方もあるけど)バタフライに対してこのスイングアクションはまさに瞬きする間にブレードが目の前に現れるほど超高速なブレードオープンが可能でした。私はこのキレモノを二本持っておりましたが、精度にばらつきがあって個体差がはっきりとしたモデルでした。結局、その二本とも失くしてしまいましたが、長年にわたり若き日のEDCブレードとして活躍してくれました。






上で登場した Barry Wood Folder このファニーなアクションフォールダーを失くした後、あの素晴らしきEDCブレードよ再び!と当時A&Fさんが販売していたこのナイフを購入。しかし、、それはあまりに大きく重く動きの固いモデルでした。結局、これは実際に使われることなくコレクターではない私にとってかなり珍しいコレクション品となってしまいました。今回、近所に暮らす親族から研ぎ直しという理由で戻ってまいりました。数年ぶりにこれを手にして感じたのは、、やはり『重い!』でした。

ponio




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