コールマン 《 銀の皿 》

ponio

2018年01月20日 17:17




わが家のベランダに Coleman からの使者が出現したのはつい最近のこと。その丸い漆黒の《モノリス》に触れたアタシは動物の骨を武器や他の道具とすることに目覚めた猿人たちの様に突然焚き火に目覚めるのだった、、などといつもの妄想機関車が発進しております。


それはご存知 Coleman が放った《銀の皿》と言ってもすし屋ではない!(わかってるちゅーの!)それは Coleman FIRE DISK というそのまんまなお名前の焚き火台でありました。


人間山脈 アンドレ・ザ・ジャイアントの盃か、卑弥呼の鏡か、、絶妙なるカーブと気分の良い仕上げ(個人的に)。雨水貯めたり、洗い物をするシンクに使ったり、SOSのシグナル送る反射鏡としても、雨の日は頭に乗せても使えそうな、、使えなさそうな。オードブルを豪快に盛り付けるのにも使えそう、、、使わんか。立派な鯛を添えてこれで美酒を飲むと気分は横綱か。


日本人にはお馴染みのテーブルやアイロン台の折りたたみ脚。ここもオールステンレス製でスキのない作りです。円盤着陸の際に重要な役割を果たす。(ハイハイ(^^))


Coleman Spark Shield 2000032518


スパークシールドなるオールステンレス製の籠というか笊(ざる)。本来の目的は火の粉の飛散を抑えるためのメッシュドームだが効果の方はやってみなくちゃ分からない。これも、パスタの湯切りに、上に何か乗せて燻製作りに、そのままハエ除けとしてなど他の用途も考えられる楽しい(?)一品です。使う前から気にかかるのは、これがどこまで火の粉の飛散を抑制できるのかと、おそらくあるであろう使用直後の半端ない煤汚れ。ディスクと重ねて収納できるので他を汚すことはないと思いますが、これ専用の拭き取りウエスを用意した方が良さそう。



ご存知の通り、この銀の皿には BBQ用の焼き網が付属しています。この焼き網はお皿に対して3箇所の突起で固定される仕組み。この突起は全て焼き網の縁に溶接されていて、これが壊れると焼き網がズレてしまいます。万が一の時には何かで皿にクリップすればよいのでしょうが、果たしてどれくらいもつかな、、。



銀のお皿に銀のハスの花(ダリアかな)が咲く。ファイア ディスクの上にファイア ベースをのっける。これ何のため?それはですね、、、ファイア ディスクは燃やし続けると自然と皿の中心付近に灰や熾が集まり溜まってくると先人たちは言う。大きな焼き面があっても炭が中央に寄ってしまうので焼き面の端の方の火力が上がらないとも、、ならば炭や熾の棲み分けをしまひょ。ベースを広げてその中は切り割りした薪、ベースを囲むスペースには炭や熾をぐるりと配置して真ん中で湯沸かしや鍋の煮立て、周りで焼き物などと考える。またはその逆とも、、、果たして。


Coleman の銀の皿はサイズが大小の二つ。と言っても
小の方でもこのサイズ。わが家の焚き火台1号である
キャプテンスタッグのヘキサ ファイア グリルならこの
薪を半分に切って、燃えやすい太さに割らないと難しい。それがファイア ディスクなら辛うじて薪をそのまま乗せられる。上で紹介した炭や薪の棲み分けをするなら切り割りしなければなりませんが、、、。


スパークシールドは実際に使ってみないと効果のほどはわかりません。仮にメーカーさんの言う通りだとしたなら、、つまり、これを使うことで火の粉の飛散を抑えられるとしたら、、よりテントの側やタープの下でも焚き火ができて暖を取りやすいのでは、、と。勿論、それにはこのシールドが機能するような焚き火のやり方(火の大きさや風向きを読むなど)が必要だとは思うが。また、あるユーザーレビューの中にディスクの下側にも熱が放射され暖かいとの記述があったので七輪では無理だった足元の冷え対策になるかな?

あと一つ、気になる部分、、それはこのディスクという
形状ゆえの風に対する不安です。風がそこそこある条件下で火を焚いた時の灰の飛散がどれほどなのか。常にスパークシールドを被せておけばいいのでしょうが、大きな薪を組んだり平置きすればシールドが持ち上がってしまいます。まだ数少ない動画を見ても灰がサラサラと風に流されているのを確認できます。そんな時は風上側に大きな薪などを寝かせて焚べることで軽減できないかと思案中。キャプテンスタッグの焚き火台ファイアグリルでは灰の飛散は殆ど無かったから、、囲いのないディスクの上で火を焚くのは初めてなので、、。


さてさて、わが家に降り立った《 銀の皿 》はこれからどんな焚き火シーンを見せてくれるのでしょう。スパークシールドは機能してくれるかな?全てが未知数の焚き火台2号。Coleman FIRE DISK でした。


三瀬村・吉野山キャンプ場での火入れ。
一時的に風が強まったので風上側に大きな薪をV字に組んで使用。



スパークシールドと焼き編みも使ってみる。
スパークシールドは『食パン焼けそうだね』と奥さん。
焼き網は面積が広く火床からの距離が近いのでスキレットもすぐに温まる。

後片付けも簡単。熾火を乗せたまま脚を持って移動も可能か。フムフム、、使い勝手はかなり良いみたい。



単純明快で特別コツもなく使い勝手も問題なし。ここまで普通に使えると今までどうしてこれを選ばなかったんだろう?なんて思うくらい。

追記
2020/11/29
これを使い出してもう何度もキャンプに行った。不満を感じたことは一度もない。不満どころか、使えば使うほど焚き火の楽しさが湧いてくる。ただ薪を置いて燃やすだけのようだが、実は意外と玄人向けなのかもしれない。


ステンレス製の頑強なスタンドを置いてその上で湯を沸かしたり調理をしたり。




ポットハンガー(自作)でケトルやクッカーを吊り下げる。バーナーでいう強火が必要な時はポットハンガーを何段か下げて火や熾に近づける。


手前からV字に置いて真ん中に熾を集める。


V字を閉じて二本の大きな薪をくっ付けて燃やす。薪の下で小さく確実に火が燃え続ける。


手前から一番奥まった部分に一本の薪を横置きする。中央下部が最初に燃えるので時折りひっくり返す。この時、焼けた面を手前に向けるとかなりの熱量を感じる。


焼けた面をトングで叩いて熾を下に落としてやる。それをたくさん溜めてやるとケトルなどを直置きしてお湯を沸かせる。薪を組まず平置きするだけだけど、その置き方で暖かさの感じ方を変えることも、調理向けの火を作り出すことや、省エネ燃焼も可能だ。

この焚き火台は使う人の応用次第で満足度が上がる原石的な魅力が備わっているのです。







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