こんにちは、9月は連休ばっか。どこ行くにも混雑と人の顔ばかり。風はようやく北風に変わって日中の暑さもそこそこ緩和してくれるようになりました。
さて、今回は『おかえり』と題して今から10数年前に加水分解の末に破棄された愛用のカメラバッグ(実はガスマスクバッグ)が掘り出し品として帰ってきましたのでチラリとご紹介。
*海外のサイトより
HAVERSACK RESPIRATOR S10 DPM IRR というのが正式な名称です。British ARMY が90年代に使用していたレスピレーター(この場合はガスマスク)用の携行バッグです。これは英軍の DPM(Disruptive Pattern Material )という迷彩パターンのものですが、10数年前に加水分解で破棄されたのは OD 色のものでした。当時は Canon の一眼とレンズを入れてあちこちと旅しておりました。
背面はこんな感じ。ショルダーストラップはバックルで素早く外すことができます。頭をくぐらすことなく外せるわけです。軍用の幅の広いウェビングベルトを挟み込めるスリットが設けられています。
中はこんな感じ。固定用のストラップがついたスリーブが左右各一箇所。他にペンなど小物を収納できるポケットがひとつ。この辺は臨機応変に使えます。
例えば左右のスリーブには500mlサイズのペットボトルが固定できます。
サイドの小さなポケットには太ももに固定するための靴ひもの様な物が収納されています。これを留めることでバッグがバタバタと暴れなくなります。
反対側には少し大きめのポケット。ここがさらに大きなモデルもあります。
ウェビングベルト用のスリットはベルクロとスナップボタンの組み合わせ。
このスリットをバリバリっと剥がすとこんな感じになってます。
このガスマスクバッグの様に生地自体が硬く張りのある作りのバッグはそれ単体で使う事の他にさらに大きなサイズのザックの中で小物や重量のあるものなどの収納、固定に使うことができます。
特にパネルローディングタイプのザックではコンプレッションストラップで締めてもフロントパネルが外側に膨らんで中の荷物、特に重量のあるものは重力に逆らえずに下へ下へ、外側または背面に潜り込んでしまいます。時には背負い心地が変わったりもします。昔、パネルローディングのザックに竹の魚籠を入れて使おうかと考えていたことあります。これは魚籠の代わりになります。1gでも軽くという方には全くもって無駄な使い方ですが、ちょっとしたデイハイクやキャンプでは役立ちます。
*Trangia のストームクッカー27 を楽々収納。
現地に着いて焚き火や小さなウッドストーブに使う落ち枝や流木拾いの時にも使ったり、シングルバーナーとクッカー、水などを入れて散歩にも出られます。
*夕方以降に使うものをまとめておいたり、
テント泊まりの際、私はズボンのポケットの中身やベルトに付けた道具類を全て外して枕元に置くことにしています。翌朝、起き出してそれらを身につける時にこの様なバッグにそれらを入れておくとまとめて持ち出せます。他にも昼前にキャンプ場に着いたら夕方以降に使うランタンやベットランプなどを入れてぶら下げておいたりもします。
ある日の夕暮れ時に、湯沸かしセット(MSR ウインドバーナー)と水、ファストエイドキット、マルチツール、フラッシュライト、パラコードなどを詰め込んで海岸線に向かう。
今日も一日ご苦労さん!
手前はスイス軍のガスマスクバッグ、奥は英軍のもの。
これらは軍用のガスマスクを収納し身につけるという特殊な用途がありますが、サイズ的には日常からアウトドアまで何かと便利に使えます。これに財布とスマホ入れて銀行行ったり、ファストエイドキットと水筒、タオル、グローブなどを入れて地域の祭りの準備に出かけたりもします。とにかく、カチッとした箱型のバッグは収納性も抜群で使いやすい。重宝しまっせ!
ponio でした。